かたるどうも新聞各紙、市場の話題を観ていると論理的に矛盾を感じることが多いですね。最近の事例では原油価格安に対する市場の見方です。基本的に原油安は消費国に対し、広範囲のプラス効果を与えます。一方、マイナス面もあり、特に米国ではシェールガス産出企業、並び設備投資の関連ですね。パイプの需要を含めマイナス面がありますが、基本的にプラス効果が大きいのですね。先頃、米国のGDPが予測を下回り、設備投資関連中心に伸び率を欠いていましたが、消費者信頼感指数が示すように、大丈夫だとカタルは述べていました。ようやく昨晩のWBSでも同様のコメントを聴きました。自動車販売をみても分かりますね。でも株価的には、もうお終いですが…。
昨日もそうです。国債相場の入札不調から先物が売られ金利が上昇し、リート指数が下がったと大きく報道されていました。でも考えてみれば分かるのですが…、三井住友銀行は異次元緩和を受け、長期国債を先行して処分しました。(この行動が本来は正しいのです。)この時の指標国債の利回りは、確か0.5%近く上昇したのです。その様子を示したのが下のグラフです。もし日銀の物価目標が達成されるなら、金利は確実に2%近くまで上昇しますね。株価の上昇と金利上昇は、ある意味でセットと考えてください。本来、景気が過熱して行けば資金調達コストは上がるのです。
つまり金利低下中は、金融相場の色彩が強いのですね。この辺りは解説が必要かな? 景気がなかなか自律回復しないと、金融政策が強化され金利を下げます。そうして投資活動を促すのです。今はそれでも駄目なので、量的緩和を実施している訳です。日本は、日銀が金利を下げましたが、金融庁が貸し出し基準の厳格化や強化を実施してきました。ホラ…「倍返し」のドラマで、金融庁の役人が出てくるシーンを思い出してくださいね。あれは実話を元に製作されています。
UFJ銀行が消えた背景ですが、銀行は不良債権と認識してないが、金融庁は不良債権扱いにして、その資料を隠ぺいしたので処分され消えたのです。通常は役員の首が飛ぶ程度の話しなのに…UFJ本体が消えたのです。故に、折角、日銀が金融緩和を実施しても無駄だったわけです。政策に一貫性を欠きました。その為に「流動性の罠」と言う泥沼が、更に深くなったのです。傷は浅い内に治療して救わねばなりませんが(住専処理の時期だったのでしょう)、どんどんと実態経済を政策ミスで追いやったのですね。ようやく安倍政権下で、その方向性が是正されつつあるのです。この間に大量の自殺者を日本は生んでいます。カタルの仲間も自殺に追い込まれました。本当の話ですよ。今のギリシャもそうですね。ひどい話ですが、国家の選択は多くの命を奪うのです。
今はJAが注目の的になっていますが、日本村論理ですね。JALは、結局、ゾンビの様に復活しています。だから全日空は反発し、国土交通省に文句を言ったので羽田の発着枠が優遇され日本村の感覚が存在します。今回のシャープもそうですよ。小米を巡るジャパンディスプレイとの競争ですね。産業革新機構が2000億円かな? 国のお金を投じていますね。その煽りをシャープは受けた訳です。日本村論理ですね。元を辿れば、金利面などの条件闘争で、民間企業は勝てる道理がありませんね。国債金利は低いのです。過剰な政府系機関が跋扈し、民間企業の運営を妨げているとも言えるかもしれません。見方は人それぞれです。カタルは小さな政府を求めており、このように日本は官の力が強すぎるから、ある意味で「維新の会」の主張に賛成しています。江田憲司さんは橋本総理の秘書でした。その当時、カタルは彼からメールをもらったことがあります。彼は改革派ですね。通産官僚だから、出来は今一なのでしょうが…。彼なりに頑張っているようです。
水面下の政策決定の動きには駆け引きがあり、なかなか思い通りには運びませんからね。首相でもそうです。だから選挙の禊が必要なのです。国民の支持ですね。故に選挙には必ず行かねばなりません。たとえ、ブツブツの様に白紙投票でも…。ブツブツは、どの政党も駄目と…白紙投票が長く続いていました。株屋は長い時間、文化大革命の被害者だったのです。野村証券株をみれば、分かりますね。政策の選択が如何に大切か…。株価を通じて、皆さんにも、一度、考えて欲しいのです。単に儲かるとか、損をした問題とは、株式投資は本質が違うのです。株価が正しいのです。必ず、株価は政策に反応します。これが市場原理ですね。そうして市場を通じて、伸ばす産業を選択するのです。投資の王道は、皆が、人類が、豊かになる所にお金を集めることなのですね。
今日は少し硬い、建前論を展開しましたが、株式投資の背景を理解して欲しいのです。だから金利が上がるという事は、ケネディクスも邦銀株を上がることを意味しています。確かに一見すると、目先的にはリートと国債のスプレッドが減りますが、それは目先論理ですね。金利だけに目を向けた近視眼的な見方です。中長期的には、リートが持っている不動産の売却利益が得られます。金利が上がるという事は、積極的な経済活動になり、資産効果があるのですね。ピケティの21世紀の資本論です。r>gと言う公式ですね。
不動産の売却収入は一時的なものですが、金利以上に大きな収益の柱になります。リート指数をみれば分かります。ケネディクスの株価と完全に波動が連動してないことがね。でも本質は同じなのです。リート指数のグラフも合わせて提示しておきます。このグラフに連動しているのが、本来のケネディクスの姿とも言えます。ところが一致していませんね。何処かで、この開いたギャップは埋まるのでしょうが…、カタルには時期は分かりません。リート指数では、既に2013年の新高値を更新していますからね。ギャップが大きく開いているという事は、どこかで、急速に訂正波動が生まれるのでしょう。やはり信用残の問題なのでしょう。1500万株程度、多いのかもしれません。ハローウィン緩和の意義をカタルが読み違え、現在に至りますね。
カタルは今日も投げていますが、物理的な問題なのです。カタルは貧乏人なので相場観に関係なく、自分の力量の見極めが出来てないから、折角、買ったのに投げているのです。株式投資で、最も大切なのはこの事です。相場観より、自分の性格を含めた自分自身の力量をどう考えるか? 自分を自制できるかどうかで…投資収益が大きく変わります。早く金持ちに成りたいですね。折角の株価の下げを活かせないなんて…。さて今日の相場はどうでしょうね。邦銀株が上がっていますね。珍しいね。ほら先ほど書いた原稿の通りですね。あとは…目先の解説もしても良いが…所詮は推測ですからね。
果たして中越パルプは目先の高値を奪回できるのでしょうか? 高くなって買っても駄目ですからね。富士通も上昇していますが、簡単に高値を奪回できないと思っています。でも日本通信同様に、調整波動は終わったのでしょうが…。やはり、どの株も仕掛け人の力量が、ものを言うのでしょう。相場心の分かるリーダー的な存在が、市場にも必要なようです。ETFの指数買いだけでは、相場に味が生まれませんね。それでは、また明日。