アーカイブ:2017年7月8日

底流を見極めて…

このところの関心は、なかなか過熱しない景気状況と、金融政策の動向でしょう。通常、これだけ世界の中央銀行が、お金をジャブジャブにすれば…需給バランスから資産価格は上がり、物価も上がります。そうして景気は過熱していきます。

ところが…これほど資金を入れても…金利を下げても、肝心の景気は緩やかな上昇という形で、インフレも起こりません。低い失業率なのに…なかなか賃金も上昇しませんね。まだ日本の場合は3%割れが定着せず…馬場レポートの仮説の確認は取れませんが…米国も予想を超える雇用統計値でしたが、賃金の上昇率は鈍いと言います。

考えられるのはIoT時代を迎え、効率的な生産投資が加速しており…大きな変革が起きているのだろうと漠然と思うのですが、でも失業率は低下しているから、やはり賃金は上がる筈ですよね。

もう少し…人手不足が深刻にならないと賃金の上昇は明確にならないのかもしれません。世界景気は、リーマンショックから大きく改善しています。サムソンの四半期決算数字がアップルを抜き話題になっています。半導体は大儲けですね。この状態で株価が下がる現象は明らかに可笑しいのです。今年いっぱいは…半導体なのでしょう。

この路線が一番、成功確率が高く、人手不足もテーマの一つです。「働き方改革」は時代の流れなのです。特に、日本は終身雇用・年功序列が長く続いていたので、この意識ギャップが、かなり大きいですね。大企業が平気でリストラをする世の中になり、パイオニアの指名解雇事件が、昔の話題になっています。でもまだ能力がないのか…息子は、まだ転職をしていません。日本でも転職が当たり前の時代になると思っています。その為には、日々、自分の実力を高め、技量の研鑽を積む必要性があります。

カタルは、ほぼ毎日…レポートを書き、世に問うています。加計学園より、日経平均株価が何故、新高値にならないのか? その方が…余程、大きな問題です。仮に、不正があるなら検察が動く筈です。故に悪戯に、政策の進行を遅らせるべきではありません。それなのに…優秀なはずのメディアは、何故、取るに足らない揚げ足取り報道や、人気を集める他人の失態などを…攻め続けるのでしょう。カタルには生産性のない、無駄な時間を使っているように見えます。この国のガンは、やはり「メディア」の存在です。

ある意味でトランプ氏と大手メディアCNNなどの対立構図も理解できます。この対立を利用したのが、今回のG20です。欧米の隙間風を見越し、ロシアと中国は結束を強めているように見えます。北朝鮮など…細心の注意をもって観察だけして置き…放っておけばいいのです。構うから…増長するような気がしています。本気にやるなら、お金を止めればいいです。北朝鮮と関与する金融機関は、すべて取引停止にすれば…中国も容認できません。

先日、米国は中国の丹東銀行を制裁しましたね。この処置を段階的に拡大させればいいのです。資金源を止められれば…、金ぐらいでしか…決済が出来ません。あとは海上封鎖という手があります。北朝鮮より、米国の方が経済規模は大きいから、中国だって…何れ、協力せざる得ません。でも今はトランプ氏の軟弱な背景基盤を見て、せせら笑っているところでしょう。

雇用統計値は、驚きの数字でしたが…利上げに繋がるかどうか…。日本では、上昇する金利を見て、日銀が指値オペを実施しました。0.11%で指値オペを実施したと言います。指値オペですからね。売り物を、全部、買うというのです。TOBのようなものですね。黒田さんは怯んではダメです。徹底的にデフレマインドを叩かなくてはなりません。彼は軟弱なのです。リートも…利回り0%基準で、全部買えば…地価は暴騰します。

でも…ようやく、今の状態でも徐々に地価は上昇しており、採算に合うようになってきました。ユニデンが銀座で不動産業をしたのは、儲かるからです。不動産がらみの株も、ようやく上昇を開始しだしています。割安水準ですからね。好業績なのです。故に不動産関連株もこれから注目されます。日経新聞の馬鹿が…リートの天井感など述べているのです。2018年は大量のビルが供給されるとか…不安感を煽っています。バカメディアです。

都民ファーストが大勝し…受動喫煙など…条例化しますね。彼女はNHKでのインタビューで、明確に国際金融都市構想を述べていました。もし…実現すると…ビルなど…いくらあっても足りませんよ。今、アイルランドのダブリンなどへJPモルガンなどが移転作業をしています。地価が暴騰しています。トヨタがケンタッキーに集約し、地価が高騰しています。時代は常に動いているのです。都民ファーストが、大勝した意味を、どう考えるか?

この辺りは…彼女の手腕の見せ所。今までは、お遊びの段階ですが、仮に本当に財務省を動かすことができるなら…大したものです。次期首相の可能性もあります。メディアは石破などを押していますが…地方創生大臣になり…彼は、仕事をしましたか? 能力のない人間に権力を与えてはダメなのです。鳩山や菅直人のようなバカが、総理になるから可笑しくなるのです。本物の世界を実現させるべきです。

株式投資が難しいのは…常に、世が動くからですね。そうして昔の経験が活きないこともあります。現状を評価するように、多くの人が錯覚をしていますが…違うのです。株式投資は潜在能力を評価するのです。その変化率が高いか、低いか…。でも今の市場参加者はレベルが低く…簡単に騙せます。少しお金があれば…馬鹿が群がりますからね。

読者の皆さんには、自分がどう考えるか? このプロセスを大切にして欲しいと願っています。今日も、与太が多いですが…このような与太を集め、戦略を構築するのですね。どんな現象も、必ず関連性があります。カオス理論です。

通常、NYでの蝶の羽ばたきが…九州の大洪水を生んだなどと言うバカなカオス論理を多くの人は、信じませんが…連鎖が増幅を生み、些細な現象が、やがて時間の経過で大きな現象になり、市場に出現します。リーマンショックも、そうでした。カタルはサブプライム問題だけなら…何とかなると思っていたのです。でもそれがCDSの仕組みを破壊するのです。

これだけ…世界の中央銀行がお金をジャブジャブにして…インフレが起こらないほうがおかしいと思っています。何故か知りませんが…潜在的なマグマが溜まり続けているような気がしてなりません。

指値オペですよ。売れもんなら売ってみろ!…と言っているのです。日銀様に敵う奴は居ませんね。メディアが馬鹿な論調を続けるから…どんどんマグマは溜まり続けます。鳩居堂の地価は、2016年は18.7%、そうして今年は26%も上昇したのです。たった2年で4割以上です。1兆円以上を抱える…ケネディクスの潜在的な魅力は増し続けています。

目先の理屈ではなく…根底に流れる時代背景を、大切にしましょう。それでは、また明日。



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