アーカイブ:2017年11月

アイボがアトムに変わる日

いよいよ、始まるスマートコミュニティー、米国は次期FRB議長にパウエル氏を指名したそうです。「イエレン時間」を定着させた、彼女の功績は素晴しいのです。ダリオ時間が流れる環境で…上手くテーパリングを開始しました。

本来なら…この「テーパリング」が軌道に乗る、もう5年間程度は、彼女が議長を務めるべきだと思います。しかしイエレン女史は、金融規制派閥です。その為にFRBの規制は厳しく…大手銀行は、手足を縛られたまま、業績の向上を求められ、なかなか、すんなり株価は立ち上がりません。

GSのチャート推移

この報道を受け、大手米国銀行株は、軒並み高です。これからゴールドマンサックスの動向がどうなるか…、楽しみです。GSの株価は246.88でおよそ1%の上昇です。前回紹介したJPモルガンは、異色なのです。イメージ的にはGSの動きが、米国の金融界を代表する姿でしょう。ようやく…リーマン前に、回復した所です。金融規制緩和派とされるパウエル氏の手腕が注目されます。

カタルは、かねがね…厳しい「金融規制」の話をしていました。故に、なかなか本格的な景気回復が遅れていると述べていました。日本の「流動性の罠」の一因になっていると考えていたのです。冷静に判断すれば…数年後に訪れる危機のリスクが高まり、危ない選択でしょう。この厳しい金融規制下でも、スペインもイタリアも立ち直り始め…ようやく低いインフレ率から、抜け出せるタイミングなのです。

一つの体温計は、ブレグジットを迎え、混乱する筈のイギリス経済です。既にインフレ率はポンド安から3%近くになり、中央銀行は利上げをしましたが…これから、本格的にイギリスから撤退が始まります。既に多くの金融機関はロンドンを離れ始めています。おそらく…パウエル人事は、イギリスの混乱に拍車を掛けます。

トランプ氏の訪日を迎え…米中間の協議が、最大の課題です。北朝鮮問題を優先し、貿易摩擦問題を、どう処理するのか…。共和党は減税で纏まったようで、米国回帰の動きは加速します。トヨタは、既にメキシコの投資を絞り米国の拡大を続けています。国内300万台の生産体制は、崩れる可能性があります。これをTPP11が、どう補うか…。成長が著しいアジア圏の需要の伸びが、勝るかどうか。この辺りが焦点になるのでしょう。

本日の原稿は、一般の読者には難しいかな? もう上がる銘柄を語っていますが、一般の人は、見えないかもしれませんね。何故、此処に来て、いきなり邦銀株が動意づいているか? パウエル人事などの先読みなのでしょう。

日本も来年の3月から5月に、これまでは三菱UFJの僅か1000億程度の自社株買いでしたが…軒並み3000億から5000億ラインの可能性は存在します。理由は…株価が純資産価値を下回っている為です。合理的な選択です。

これまでは規制がある為に、利益を積み重ね、内部留保の積み上げが求められ、行動が制約されていました。米国も同じ構図です。しかし金融規制が緩和されれば、その行動制約の「たが」が外れます。一気に経済活動は加速して…インフレ率が高まる可能性が見えてきます。

常識的には、これだけ世界の中央銀行が、量的緩和を実施したわけで…ジャブジャブの環境ですからね。日本は、凄い事になるかも知れません。1万円と言う眉唾相場だったケネディクスの現実が、見られるかもしれません。「1300兆円の逆襲」は、兎に角、「失われた時代」を代表するテーマで、スケールが大きいのです。

ようやく先進国に追いついた中国を、インフレで叩きのめすシナリオが存在するのかも知れません。兎に角、様々な選択肢が現時点ではあります。

このような相場のシナリオは、台風の予測進路と同じで…先読みは、様々な条件が変化しますから、方向性はある程度は分かりますが、的確な進路を予想することは不可能です。故に範囲が広くなっています。まぁ、あまり先を読んでも…意味はありません。

当面はイギリス経済が、観察対象になるのでしょう。既にブレグジット=ポンド安から物価高になっています。故に、利上げの選択になりましたが…、カーニ―総裁は、たぶん馬鹿でしょう。市場を理解してないように見えます。

折角、利上げしたのに、自らの発言で、その「利上げ効果」を潰しました。故に益々、追い込まれます。ブレグジットはイギリス国民の選択とは言え…馬鹿な選択をしたものです。勝ち組が、負け組に転落する可能性があります。

パウエル氏の選択は、イエレン時間を早めるのでしょう。資産価格の伸びが加速しますから…危ないですね。既にPERは20倍を大きく超えているんじゃないかな? アマゾンなど、いくらAIスピーカーの覇者だと言っても…株価は高いですからね。危機を早める結果になるか…それとも、円滑にスマートコミュニティーが進展するか。

ビットコイン問題も、キャシュレス社会も影響を受けます。日本だけですよ。ビットコインなどで騒いでいるのは…。日経新聞系列のテレビ東京のWBSは、犯罪に加担している自覚があるのかどうか…。プロジューサーの良識が問われます。金融は経済の要であり、聖域なのです。世界に先駆け…キャッシュレス化できる国が、覇者になると考えています。やはり中国は…指導部が優秀ですね。

日本は偽物国家ですから…この激動する変化に耐えられるか。孫さんに続く、国際派の人材が多く求められます。スマートコミュニティーは、ある意味で日本のお家芸の分野です。復活させたアイボが、世界を席巻するかもしれず…、ソニーの株価上昇は、その暗示かも知れません。もともとロボット大国になる素地が、日本にはあります。トヨタなどの自動車生産技術は、ロボット生産に応用できるはず。確か…ホンダもかなり研究が進んでいる筈です。

車のEV化は、技術蓄積の壁を打破する選択で、中国の戦略は正しいのです。故に日本は自動車を中国に譲って…ロボット分野で、ラッセルすべき段階なのでしょう。AIスピーカーの進化は凄まじい時間変化ですよ。

一家に一台のロボット時代が到来します。そう考えると…カタルは株価が高いと思って、一時は「空売り」したソニーは、先駆したスター株に思えて来ましたね。面白いものですね。ソニーか…。やはり証券マンなら飛び付くべきかな?

でも恐いね。この怖さが、株価を支えています。カタルが、一時的とはいえ…騙されるのですから、やはり買いかな? 面白いでしょう。考えているだけで…ワクワクします。「アイボ」が「アトム」に変わる日が、来るのかも知れません。それでは…また明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2017年11月
« 10月   12月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
株式投資関連の本