アーカイブ:2018年10月6日

金利高を受け止める

NYダウの下落を見て…気になっている人は多いと思います。何故、気になるか? (不安になるか…) 一番の理由は儲かってないからです。市場を見渡すと…個人好みの株式は安値水準だから、この文言を最初に用いました。

人間と言うのは不思議なもので…常に「自己中心的」な考え方になるのが普通です。世界は自分が中心になって動いていると思い込みます。この考え方が普通なのですが…株式投資にはマイナスに働きます。

株価の決定要素の一番は、個別株の業績推移なのでしょうが…実はそれ以上に、全体相場の影響を大きく受けます。市場の流れも様々です。AIやiPS細胞、ロボットや資源など…様々なテーマがありその影響も強く受けます。勿論、政治や戦争…あらゆるものが総合されて株価が成り立っています。

自分中心の考え方は、一面だけにスポットを当てただけのものです。人間の精神力と言うのは、通常は2年程度しか持ちません。多くの人は、必ず…諦めます。

どんな感情も2年程度の時間が経過すれば、通常は癒されるものでしょう。よっちゃんの顧客だった弁護士は、非常に優秀です。故にお金持ちです。彼は良いことを言っていました。面倒な案件は「時間をおくに限る」と述べています。

事実、先日オープンした高島屋(日本橋)の新館は、バブル期から抗争になっていた案件です。あの近辺は…やくざが絡み、土地絡みの権利は混沌としており揉めていたところです。まぁ20年から30年は長過ぎます。

でも日本株だって、まだバブル期の高値38915円を抜けてないのです。来年で30年です。日本の潜在成長率が3%程度と言われていますが、この複利終価係数は2.427倍です。

1987年10月がカタルは実質的な日本の高値だと思っています。この時の高値は26646円です。故に、その2.427倍で…今回の「名目時代の確立」の高値は64669円前後になると…カタルは勝手に思っています。因みに、高値の38915円を基準にすると…94446円で株価は10万円になります。

昨日のレポートで、トヨタの章男社長は時代を理解しているんだな…と述べました。「自分が提携したい相手は、悉く…ソフトバンクの足跡が残っていた。だから一層の事、ソフトバンクと提携した方が早いと考えた」と報道機関は伝えていました。

時代はもう既にFAANGの形が勝利しています。何故なら、NYダウ(SP500)とナスダックの株価推移をみれば明らかです。此方です。比較して下さい。

ナスダックの株価推移

NYダウの株価推移

此処でのモタツキは当然なのです。何も…心配に値しません。先ずは金利上昇です。カタルは前から米国金利の5%説を支持しています。故にJPモルガンのジェームズ・ダイモン氏の見解を引用しています。彼は銀行家ですが…なかなかの識者です。何しろ…リーマンショックを乗り越えた勝者なのです。ほか多くの企業が今回の試練に耐えられず沈んでいます。

バフェットが評価したウェルズ・ファーゴも不正事件に揺れ後遺症を抱えています。リーマンショックの傷跡は深いのです。まだEUはバーゼル3の新規制に対応するために245億ユーロが必要なのだそうです。Tier1では60億ユーロだそうです。

イタリアの財政支出問題でユーロが揺れるように…基盤は依然軟弱です。米国もそうなのです。日本も三菱UFJ以外で…三井住友が、ようやく自社株買いを実施したのかな? ここで思うのは、世界大恐慌が引き金になって戦争の突入した痛い教訓です。ヒットラーやムッソリーニが生まれた土壌を形成したのは「経済の混乱」です。

今回のリーマンショックでは理想主義が大きく後退し、一国主義のアメリカンファーストを述べたトランプ政権の誕生で、これから混乱が予想されるブレグジット(英国のEUからの離脱)です。この背景は経済の混乱、リーマンショックが投げかけた波紋です。歴史を調べれば…如何に食えるか? 食えないか?の基準が大切なことが分かります。

日本の場合、日産のマーチのタイへの生産移転の時期(2010年初め)が「どん底」でした。カタルは2010年10月に証券マンを辞めようと決意し行動に移しました。でもこれほど「流動性の罠」が深いとは…思っても居ませんでした。電通事件(高橋まつりさんの自殺=2015年末~2017年)が切っ掛けになり、ようやく泥沼から抜け出し始めています。

米国金利動向(10年債)

米国株はしばらく(2週間程度)は、軽い調整なのでしょう。この意味は米国金利高を消化する為にかかる時間です。その金利動向、リーマンショックのピークは5%を上回る水準です。たぶんダイモン氏も…同じようなイメージなのでしょう。金利は様々なものを加味されて形成されていますが、此処では難しい説明を省き、イメージを優先させておきます。

本日のロイターには…嫌な記事が紹介されています。昨日のブルームバーグの記事と合わせて読んでおくと良いのでしょう。敢えて解説は避けておきます。面倒ですからね。先ずは貿易摩擦関連と…スマートコミュニティー関連の報道です。この2本です。

これから有料会員向けにレポートを久しぶりに書きます。その為に時間を空けねばなりません。そんな訳で、本日はこの辺でお終いです。有料会員の方は、これからレポートを書きますので…明日にでも、ご覧ください。たぶん、かなり遅いアップだと思っています。



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