アーカイブ:2018年10月22日

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かたる:昨日は米国中間選挙に絡む株式市場の攻防戦を予想しました。そのシナリオを最優先で自分の仮説を組み立てています。まぁ、こんな仮説は当たるかどうかは分からず…常に頭の中は現実の相場を見て、修正されていきます。 

カタルの進化論は、基本的に「コンドラチェフの波」と呼ばれる景気循環を重んじています。この波は景気循環の中で一番長い技術革新の波です。米国では、すでにFAANG株が、この流れを受けて割高に買われ…長い上昇を続けています。 

一方、債券のフラットから景気循環が終わりを迎えるという説は、キチン循環の在庫論理の話です。在庫の積み上げが大きくなると生産活動が落ちます。つまり生産と消費の関係で成り立ち…需給バランスの話です。でもこのキチン循環はサプライチェーン・マネージメントの進化で、今日では影響がなくなりつつあります。瞬時に取引先の在庫も確認できますからね。トヨタのかんばん方式などは…代表事例でしょう。 

さらにジュグラー循環と呼ばれる設備投資の波も重なります。日本の場合、戦後構築した社会基盤が老朽化を迎え、待ったなしの更新需要が加わります。橋が落ちたら社会問題になります。故に横河ブリッヂ(5911)などの企業業績は落ちないでしょう。更に新築ビル群もそうです。バブル期から30年ですから更新需要はかなり存在します。この建設循環がクズネッツ循環です。 

様々な景気循環の波を、どう判断するか? 非常に需要です。 

先日、紹介したサムソンの記事は、自動車に膨大な量の半導体が使われるから、専門の部署を立ち上げる話題です。この波は時代の技術革新によるもので、自動車の自走運転化を支えるものです。カタルは、このコンドラチェフの波の力が非常に強いので…敢えて、世の中を大きく変える5G投資に注目し、古河電工を取り上げました。しかし目先のキチン波動に押され株価は沈んでいます。SUMCOもそうです。 

この中間選挙の通過で、「売り仕掛け」は消えるのでしょう。意味がありません。株価と言うのは仕掛け人の動向が重要です。所詮、演出家による舞台でしかないように感じています。それをみんながワイワイ言い合い、資金配分を決めている場所なのでしょう。 

だって…おかしいでしょう。PER10倍を大きく割れるような会社が存続しているのです。買収すれば金利を含めても…大儲けできます。ケネディクスの資産価値は考え方を変えれば…非常に大きなものです。こんな評価なら…誰かが、狙うと思うのが当然です。 

事実、一度は、エリオットに狙われています。ブラックロックなどの海外バイサイトのファンドには、唸るお金が存在し、運用先に困っています。適度な買い物ですね。一人のファンドマネージャーが投資先に選ぶのに丁度いいのでしょう。 

今は米中貿易の激化で、中国経済の先行きが心配され、日本の不動産の買い手である中国人の活動は鈍るでしょう。でも、そもそも日本国内は低金利で寝ているお金が豊富にあります。時代の変化が確認されるなら、馬鹿がいっぱい存在しており、高値をどんどんつけるのでしょう。その高値を見て、後発組が更に参加します。 

この「失われた時代」と言う「肥やし」が大量にまかれ続けた日本市場は、肥沃な大地なのです。世界基準はブレグジットに揺れるイギリスでさえ2.4%の地価上昇とか…。市場原理の仕組みは決まっているのでしょう。

 中間選挙が2週間後と言うことを念頭に仮説を構築するなら、今週は下値拾いが強くなるのでしょう。故に弱かった株も、段々値動きが確りしてきて…下値が固まると考えています。まだ皆さんが儲かるほど、株価は上がりませんよ。でも次第に下値が堅く、なかなか下を待っていても買えなくなるのでしょう。事実、多くの銘柄はそんな傾向が強くなっているように感じています。 

日経平均株価の推移

ようやく…22750円を挟んだボックス相場からの離脱が始まるのかもしれません。 

まぁ、この仮説が当たるか…外れるかは…もう少し市場を観察していれば分かります。カタルは常に自分の仮説を信じて行動しています。その為に損をしたり、儲かったり…様々です。あとは読者が選択することです。他人批難などをせず…我が道を行くのが株式投資なのでしょう。誰かが買ったから、誰かが売ったから…そんな観測は、表面上の一つの現象であまり意味はありません。 

無理をせず、のんびりやれば良いのでしょう。それでは…また明日。



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