アーカイブ:2019年2月

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かたる:株式市場には「人の行く裏に道あり花の山」と言う…へそ曲がりな諺があります。人の行く…と言うのは、みんなが行動する逆方向に行けば良い事があると言う事なのでしょう。みんなが株を買えば売り、みんなが売れば買うと言う事なのでしょう。でも…何故、「宝の山」でではなく、「花の山」と言う表現を用いたのでしょう。宝だったら…確実に儲かるとの解釈でしょうが、花の山は儲かるとも取れるし…楽しめるとも解釈できます。損はしたけれど楽しかった。と言う事があるからです。

カタルの顧客は当初、一応に大儲けしました。でもベンチャリで全部吐き出し、大損をしたのです。まさに下剋上かな? 乱世の戦国の世を経験したので面白かったと思う人も居るでしょうが、大半は損をしたわけだから、あいつのおかげで大損をさせられたと思っているのでしょう。でも人生の中で、良い経験をしたと思っていると思います。カタル自身も大損をしました。自分なりに…その清算を今も続けています。まだ借金がありますからね。

クリスマスショックの後遺症は強く…疑心暗鬼の心理は、なかなか改善しません。株式市場には「節分天井、彼岸底」と言う格言があります。これは年末年始の相場の高騰を受け…節分の頃になると、株価は休みを入れて、彼岸の頃に整理が完了すると言う格言ですが、今年は年初から一貫して株価は上昇していますが…誰も、なかなか買う気になれません。むしろ戻り相場を売り上がっているのでしょう。まるで馬鹿カタルのようです。

本日の日経新聞の一面も…その心理を煽ります。「中国減速 企業業績に影」との見出しがあります。そのグラフを見ると…日本企業の落ち込みが、一番ひどい状況です。まるでジェットコースターのような展開です。でも実際の株価は米国株より上がらなかったし…下げる時だけ一緒に付き合った印象です。

カタルは、いつも強気で…中所得者層が飛躍的に増加するアジア圏の人口増加を、昭和30年代の日本国が、これから…いくつも誕生する姿とダブらせています。インドネシア、タイやベトナムなど…凄い勢いで成長を遂げています。落ちている中国経済だって、本当に6%も成長を遂げるのでしょうか? パイが大きいので、もしこの仮説と言うか…成長率が本当なら減速すると言っても、大変な金額が増えることになります。本当かな?

日本の経営者は偽物が多く、チャレンジ精神も欠如しています。故に困難な局面を迎えている東芝に期待を掛けています。もし歴代の経団連の会長を多く輩出した東芝が変われるなら、このインパクトは非常に大きなものでしょう。車谷さんの経営手腕は見ものです。第一段階はクリアしています。過剰資本を温存せずに、株主還元を決めました。普通、お金を手元に残すものです。アークのように…アークは過剰資本でも株主還元をしません。

基本動向は、まだ見えません。明らかになっていません。期待値は先行しましたが、本当にそうなる確信が得られないのです。株式市場は…先ずは期待が先行します。この期待値の相場、所謂、金融相場は強弱感が対立して、一番面白いのですが、実際はこの期待通りに、事が運ぶことはなかなかありません。その期待通りに「事が運ぶのか…どうか」を見ながら…相場は進行していきます。

株式市場には、様々な期待値の高い銘柄が存在します。代表格はAIでしょうか? 人工知能の利用はまだ実験段階ですが、新薬開発など…非常に大きな期待値が存在します。アトムに代表されるロボットもそうです。人間のパーツを入れ替える人工スーツというか…、臓器や手足などの部品を、人工物に取り換えるアイディアもあります。これは…なんと言うのかな? だからサイバーダインは市場の人気度が高い訳です。

このような誰もが考える未来社会、カタルはこれを「スマートコミュニティー」と呼んでいますが、その実用段階が間近に迫っています。

カタルは早くから…その段階の候補として、最も実現性が高い二つの分野に絞り込み、進化論をのべています。一つは5G関連の古河電工、もう一つがスパーサイクル論のSUMCOです。

古河電工では大損をしました。でも既に75日線をクリアして戻りも意外に早いのですが、カタルは諸般の事情から…持ち株がゼロになりました。面白いものです。損をするときは何度も、何度もチャレンジしているのに…儲かる段階になり、その気にならず、残存が消えています。本日は清水の舞台から飛び降りるつもりで、200株だけ新たにこの高値を買い直しました。

アンリツの決算短信より

その理由は先週、企業業績を発表したアンリツ(6754)の数字です。此方も会員レポートを書くに辺り5Gの話をするので数字を見たら…驚きです。カタルは別に数字に驚いたわけではありません。カタルが当初から狙っていた動きが、アンリツの数字に出ていたから驚いたのです。

カタルは進化論を採用するに辺り…こう述べました。米国はレパトリ減税などの資金を、スマートコミュニティーに充てると設備投資が盛んになると考えたのです。だから、その中で実現性が高い光ファイバー網の観点から…古河電工を採り上げたのです。今回発表された数字は実現値ではなく予想値のようですが、米州圏の伸び率が18.6%増となっています。

何故なら…この5Gの電波は脆く…ビルの壁などの障壁に弱いために、たくさんの基地局が必要になります。その為には膨大な光ファーバー網需要が起ると考えているのです。その数字がコーニングの業績にも、アンリツの業績にも表れました。そうだ…やはりもう少し買い増ししましょう。

ちょっと待っていてください。今、古河電工をもう300株成り行きで買いました。ハイ、3230円でのお買い上げです。本当に…狙い通りになるのでしょうか?

本日は同様の理由から、あまり好きではないアンリツ(6754)を寄り値で500株だけ買っています。このスッ高値で…本当はNECなのでしょう。でもNECもアンリツもあまり好きではありません。いつも期待値が高く騙される銘柄です。アンリツなど…空売り銘柄の筆頭になるような会社に見えます。…ですが敢えて、本日はカタルの観察が正しいのかどうかの実験の為に500株買ったのです。

この進化論、早ければ春頃かな?…と思っていたのですが、コーニングの業績やアンリツの業績を見れば…既に米国では本格的に投資活動が始まったように感じられます。もともとこの狙いをカタルは、昨年の春の段階に述べていたのです。その「市場の整合性」が、今回の決算数字で裏付けられたのではないか?

アンリツの日足推移

もしこの後に発表される古河電工もマズマズなら、より一層、この関連株を追う事になります。当面は、この関連株が市場をリードする可能性が高いのでしょう。そこで…カタルはアンリツが仕手化をすると言う仮説を立てました。アンリツは貸借銘柄だからです。1月25日現在のアンリツの売り残は38万株に対し、買い残は286万株です。果たして本当に仕手株としての評価に変わるかどうか…市場をリードして人気株になるかどうか。第一段階のチャートは悪くありません。

このクリスマスショックで一度、期待値を剥落させています。それまでは高い市場の期待を集め割高に推移していました。カタルはアンリツの技術評価を知りません。計測器などは…一時的な利益で、このブームが去ると一気に業績が落ちます。だから市況産業のようなイメージの設備投資株です。何れ、必ず「空売り」銘柄に変わるのでしょうが…此処では買いに分があると判断して参加してみました。どうなりますか…。BBタワーと共に注目しています。

今も非常に難しいのです。今年は金融相場的な色彩も感じられ…昨年の逆金融相場程、ひどくはありませんが、やはり難しい事に変わりはありません。消費税の引き上げの課題が残るからです。でも…カタルはむしろキャッシュレス減税などが日本社会を変える起爆剤になるんじゃないか…と前向きに推察しています。その為に…「名目経済の確立」の状態を見るためにケネディクスも依然、観察を続けています。

どちらかと言えば…カタルは自説に拘るタイプの人間なのでしょう。だから馬鹿な人生を歩んでいます。



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