アーカイブ:2019年6月22日

効率的市場仮説

多くの人は「効率的市場仮説」と言う意味を理解してないと思われます。カタルの所に来るメールを見ていると、必ず、株価が高値圏になると…「この銘柄はどうでしょう?」と問い合わせがあります。時間がかかる為に調べる訳に行きませんが…四季報とチャートを見て概略を簡単に応えます。もし調べるとすると…一銘柄を調べるのにも膨大な時間がかかります。だから個別銘柄の問い合わせなどは、会員の方でもご遠慮を頂いています。

逆に下がった株の処分を問い合わせるケースも良くあります。どうして利食いを出来るのに売らなかったのでしょう。不思議です。どんな株も人気になる場面が必ずあります。場合によれば長く続くケースもあれば…単発の人気で直ぐに冷めるケースもあります。

先日、全個体電池で人気となった三桜工業などは、おそらく単発の人気でしょう。だって企業業績には直ぐに影響しません。全個体電池への期待度は高いのですが、まだサンプル出荷で…実験の段階と言うか、臨床試験のような感覚です。

でも未来人気を先取りするケースは時々あります。所謂、仕手化と呼ばれる局面です。相場の局面で言えば、金融相場です。金融相場は「理想を買っている」訳です。一方、その後訪れる業績相場は実際の収益を背景にして株価が評価されます。

前半の金融相場は理想買いで、後半の業績相場は現実買いです。どちらが大きくなる可能性があるかといえば…前半の理想買いの局面です。相場に勢いが生まれます。強弱感の対立が激しくなるからです。

Vテクの週足推移

一番の理想的な相場は「Vテク」(7774)のような理想買いと現実の企業業績の増加が、ほぼ同時に訪れるケースです。どんどんエネルギーが増して…次々に参加者が増えて行きます。カタルのように序盤で卒業する奴が居ると思えば(3000円から5000円)…1万円を抜けた所から参戦する輩もいます。このチャートはその後1:2の株式分割をしています。でもこんなケースは稀です。設備投資だから現れた現象の一つでしょう。

東海カーボンの週足推移

素材産業も意外高します。株価が10倍程度になるケースも良くあります。 近年では…東海カーボン(5301)などが、記憶に新しい所でしょう。中国の産業政策の転換で一気に利益が膨らみました。

そーせいの週足推移

理想買いで大きくなったのは、そーせいグループ(4565)でしょうか? 一時的な利益で相場が大きくなりました。この株もその後1:4の株式分割をしています。だからチャートもその分を考慮してみて下さい。

今日の主眼は効率的市場仮説の解説ですから、話を戻しますが…大概、皆さんがワイワイ言い始める頃は株価位置が非常に高い水準からです。仕掛け筋の動向にもよりますが…一般的に一度相場がスタートすると…大概、3年から5年程度の上昇相場が続くのが普通です。

でも「そーせい」のように…あまり人気が高まると短命に終わるケースが多いようです。

でも相場のスタート時点では「やきもき」とするものです。Vテクはなかなか人気に火がつかず…何度も待たされました。でも期間的には1年程度の話しでしょう。人間と言うのはこの1年程度が長く感じるのです。

何故、このような大相場が形成されるか? 何故、株価が高くなるのでしょう?

此処が「効率的市場仮説」の現象ですね。

昨日、カタルは米国国債の話をしました。既に高値圏(3%越え)から下値圏(2%程度)と1%も実際の国債金利は下がっています。しかし現実のFRBは一度も利下げを実施していません。でも現実は金利が下がり、既に2回程度の利下げを織り込んで相場は動いています。

よく市場で「知ったらお終い」、「材料出尽くし」と言う表現が用いられます。相場は常に様々な材料を織り込みながら、事前に動いているからです。株式相場はその未来を半年程度、先取りしていると良く言われます。基本的に、株価に纏わる好材料や悪材料は既に株価に織り込まれて動いているのです。

例えば…千代化をカタルは推奨しています。様々な環境からみて資源の設備投資意欲は衰えないでしょう。ロシアも米国も、イラン問題で更に資源価格が高騰するなら…資源開発の会社は潤いますから、更に儲けようと出荷を試みますから、生産設備の需要はドンドン高まります。でも現在の株価は、どうでしょう。

千代化の業績推移

それなのに…売り上げ予測は、近年では低水準の予測です。しかも前期で、大幅な赤字計上なので、その損失分は、(7年かな?)税金はかかりませんから、経常利益がまるまる利益になります。でもこの会社見通しは、何かおかしいですね。

何故、中期経営計画で優先株や借金を5年間で返せる計画を立てたのでしょう。2011年から2017年の6年間の平均の営業利益は235億円です。だから100億から200億の返済計画は無理な水準ではありません。

まぁ、来年の5月になれば分かります。たぶん今の予想数字を増額修正をします。仮に円高になると…もっと利益は増えるでしょう。何故なら、多くの契約がドル決済だからです。それなのに…株価は300円の現実の評価は、何か…おかしいでしょう。株価は、何れ地相場の800円近くの水準になるでしょう。

それなら…何故、現状の株価は安いのでしょう。現実は追加の損失懸念を株価が織り込んで動いているからでしょう。でもカタルは前期の当初の損失は1000億ラインから2000億円ラインに膨らんだのを見て…全ての損失を前倒しで計上したと判断しています。まぁ、たぶん追加損失の契約条項に不備がある為に、保守的な決算を実施したものと思われます。

市場はこの現実を、いつ知るか? もし追加損失がないと分かれば…一気に株価は修正され500円台の相場になると思っています。このように…株価が下値圏の時は、様々な悪材料を事前に織り込んで株価が動いています。

Jトラストもそうです。だから6年間も下げ続けたのです。この6年間の下げで様々な悪材料が、織り込まれたと判断しています。仮にタイで騙された転換社債の全額損失計上分が戻ってくるとしたら…一気に、そーせいのような利益が生まれ…株式の仕手化に拍車がかかるでしょう。まぁ、そんな事はどうでも良いのですが…。今回の米中貿易摩擦から、生産基地のサプライチェーン問題に、政治リスクが意識され、アップルのように生産基地の分散化が図られます。

ルネサスが東北大震災の影響で操業停止になりトヨタの生産ラインが止まりました。経営者は、いつも様々なリスクを考えてサプライチェーンを構築しなくてはなりません。

この米中貿易摩擦問題の勃発で…Jトラストの経営環境は、一気に好転しますね。この後、どんな展開になるか…カタルには分かりませんが、カタルが描いている理想的な展開になるなら、株価は5000円を大きく超えることになります。あとは経営者の手腕次第です。

相場と言うのは未来の可能性の賭けるものです。効率的市場仮説は、株価位置により判断が変わるのです。株価位置が高い水準なら…どんな好材料も既に株価に織り込まれて株価が形成されているのです。逆に株価位置が低い企業なら…どんな悪材料も株価に織り込まれて現状の株価があるのです。分かりますかね?

フリューの週足推移

皆さんは「効率的市場仮説」の意味の理解を、もっと深めた方が良いと思います。カタルが推奨する銘柄で、株価位置が高い株がありますか? フリューは確かにあの時は今年の高値圏でしたが、でも週足評価をして選択した株です。実際に僕らが買った水準は、早かっただけの話です。Vテクの時と同じです。

カタルの選択は、常に早いかも知れません。しかしその後の動きをみると、みんな必ずと言っていい程…株価は上昇している筈です。今日のレポートを何度も読み…自分で企業業績の推移と株価を追えば…カタルの言わんとしている意図が分かると思います。

一度、株価波動が転換をすれば…たいがい3年程度の株価上昇は続くのです。仮に…目先の高値を買ったとしても、ブツブツ投資なら怖くありません。僕らは常に賢い投資家を目指すのです。それでは、また明日。

本日はこれから会員向けレポートを作成します。この原稿を掘り下げての有料の株式教室の原稿になるのでしょう。会員の方は、明日でもお読みください。



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