アーカイブ:2019年7月17日

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それにしても…難しい局面です。先ずは日経平均株価を見て下さい。現状の200日線は毎日少しずつ水準を切り下げています。昨日は21583円でした。株価はこの200日線を挟んで動いています。この水準を維持できれば…何れ25日線、75日線、200日線と言う本来の上昇局面への形に移行出来ますが、現状は200日線を割れており、この移行期間が長引いています。しかしクリスマスショックの安値18984(12/26)から、6月4日の安値20289円を結ぶ上昇トレンドラインは崩れていません。

日経平均株価の日足推移

チャート論で言うなら、緩やかな上昇局面は維持されています。それでは、仮にここから新高値を更新するとして…どんな銘柄が物色の対象になるのでしょう。

この所、ホワイト国問題があり、半導体の生産懸念から最終ユーザーは購入を積極化しています。故に半導体相場の指標の一つであるDXI指数は7月10日から上昇を開始しており、あっという間に5月の下旬の段階である20000ポイントを回復しました。たった一週間で、率にして14.7%も上昇しています。

この動きが…改善の一歩になるかどうか、難しい判断になります。何故か? それは自然増に対しての…相場上昇ではなく、ブラックスワンとの不慮の出来事に対する処置だから、市場の意見は割れます。

でも米中貿易摩擦で回復が遅れているとは言え…そもそも当初は、3Qにも相場は改善されると言う期待がありました。これが当初のシナリオでした。しかし減産をしない半導体メーカーもあり、在庫はなかなか減らず、その見通しが4Qにズレ、最近ではそれも年末近くにずれていた観測です。そこに…ホワイト国問題です。

ルネサスエレク(6723)の日足推移

でも技術革新は確実に進化しています。新車のスカイラインは自動走行機能を高め…車の業界は、この技術革新に邁進しています。ルネサスエレクの株価も減産、減産…と報道されていたところが、今の所は安値水準を叩いた印象です。綺麗な二番底を形成して…調整を完了させての株価上昇です。数年前から開発していた新技術の開花が、まもなくスタートします。

カタルはユビキタスを持っていた為に、この開発過程を待ち望んでいました。兎に角…車は大きな技術革新の真っただ中に位置しています。車の概念が…大きく変わるのでしょう。運転しない車の進化は、時代の変化を感じさせるものになります。もう直ぐですね。

「シンギュラリティー」と言う言葉の響きは、何か…ワクワク感を僕らに与えてくれます。

最初、この言葉を聴いた時、「なんじゃい、それは…」と思いました。でも自分自身が何度か、レポートにこの言葉を登場させる回数が、だんだん増えて来たように感じています。

AI時代になれば…どの商品にも半導体が組み込まれます。IoTの浸透です。村田製作がユビキタスに資本提携した意味が、ようやく理解できる日が来ます。あのWiFiモジュールが世界中にばら撒かれます。やはり村田製作と言う会社はすごい会社です。

あの時に買った株価を現在は下回っていますが…今は打診買いをしたところですから、動きを見ている所です。お金があるなら、下がるたび株を買って置けば良いのです。目先の企業業績など、どうでも良い話、進化論銘柄は時間の経過でどんどん人気が増して行きます。

皆さんは、競馬競輪の感覚で株式相場を見ていますが、そんな相場は本格的な名目時代で…みんながウハウハに儲かっており、最後のババ抜きの場面での話です。 通常は10%も抜けば…立派なファンドマネジャーで年収は2000万を大きく超える成功組です。

ところが…多くの投信は元本を割れます。相場は難しいのです。いつも想定外の事態が起こり、相場を惑わすから…素人はオドオドするばかりです。基本的に昨年の逆金融相場、そうして今年の逆業績相場は「弱気相場」と呼ばれる局面ですから、大儲けしようとする心が「間違い」を生むのでしょう。カタルは一貫して「難しい局面」が続いていると述べています。

しかし…その局面も、あと僅かな時間です。22750円のデフレの関門を抜き、まもなく日本株は、本格的な名目時代に突入します。

石の上にも3年と言うけれど…実際にこの「流動性の罠」から抜け出すのに、6年以上の歳月を要しています。この一番の理由は、メディアの論調でしょう。カタルが日経新聞やNHKなどのメディアに噛みつく姿は美しくありませんが、こいつら馬鹿野郎組が、カタルの人生を無駄な時間に変えました。

「失われた時代」と一言で、言いますが…実際にその時間を真剣に生きたものしか、味わえない「塗炭の苦しみ」なんて…もんじゃないのです。希望が消えた時間をどう消化するか…普通の人間なら狂っていますよ。でもようやく希望の足音が聞こえてきた思いを…日増しに感じているこの頃です。

まぁ何れ…皆さんにも、希望を感じる時間が訪れることでしょう。もう直ぐイライラ感から解放されます。こんなバカな相場が、何年も何年も繰り返されたのは、メディアの洗脳の為です。

本日のスクランブルに、日立製作所の話が掲載されていました。ようやくROEの概念が浸透している記事です。あの中身は、カタルが以前から主張している「利益率の選択」の話です。儲かっているが…利益率が低いから切るのです。そうしてその切った資本を、もっと儲かる分野に特化して、投資を加速させ…更に利益率をどんどん高める経営が、ROE経営です。

人材が不足しているからこそ、進出分野を選択することが可能になります。

だから…世界で一番、日本がスマートコミュニティーの世界を受け入れやすい環境になっています。少子高齢化は…マイナス要因と言うけれど、それは間違いです。安川電機の強さが、それを証明するかもしれません。この辺りの感覚を理解できないとすれば…もう株式投資をやめた方が良いのでしょう。

少子高齢化社会の日本こそ、どんどんAI投資を勧め、世界の先陣を切ってスマートコミュニティーに邁進して、その世界を確立できるのです。その為に進化を止めない事です。

ありもしない事故を懸念して…保守的な予防線を張らないことです。ケネディクスの宮島さんは、事前に予防線を張ったために、株価の成長が遅れました。人間誰しも…先が見えない時代には、保守的な選択になりますが、どんどん積極投資をする人間が、未来の糧を先取できる時代が、もう直ぐ開幕します。その為の準備作業が…今の時代です。

本日の日経新聞のモーターの回転率から、事前に故障を予測する技術は、「データサイエンス」の進化を示す事例です。IoTの時代到来を告げています。何もロボットだけではありませんよ。コマツもそうですが、この分野を磨くことが世界をリードするのです。

トヨタの進化に期待しています。正しい経営の方向性が、未来の株価を作るのです。幹部の給料を下げて、危機感を煽り、精神的な努力で生産性を維持するような発想には、古い経営体質しか連想できません。やはり、もう豊田さんは第一線から退くべきでしょう。時代はデータエコノミーの世界です。情報の価値観はドンドン上がりますよ。

この辺りの感覚が経営者に必要なのでしょう。今日はT君の続報を書く時間が無くなりましたが、株価は下がっていますから、この900円割れを丹念に拾う事です。何も急ぐことはありません。

千代化にチタンやJトラの動向を見ても分かりますが、今の相場環境では、華を求めても無駄なように感じています。なかなか火がつきません。それだけ…みんなの心は萎縮しているのでしょう。

でも…ね。自社株買いはドンドン続き、日立のような企業はドンドン増えます。ようやく…日本企業も変化していますから、株価が大きく下がる心配はありません。何があっても大丈夫です。

それが「失われた時代の時間推移」と言うものです。この時代感覚を、読者の皆さんも…早くカタルと共に共有して下さい。そうすれば…間もなく開始される本格的な名目時代のスタートダッシュから、勝ち組に成れるでしょう。それでは…また明日。



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