アーカイブ:2020年8月30日

市場要因の影響

株価と言うのは、一般的には、個別企業の業績によって決まると思われています。事実、一株当たりの利益が高くなると株価は高くなる傾向があります。しかし…一株当たりの利益が100円の企業が、一株当たりの利益10円の企業より、必ずしも…株価が高いとは言えません。必ず、利益に比例して株価が動いている訳ではありません。だから面白いのでしょう。

基本的に、株価はケインズが述べたように…「美人投票」(人気投票)の面が強いのでしょう。時代背景により金融株が買われたり、建設株が買われたり…した時期もあります。基本的に、今の時代では建設株の人気はありません。

でもカタルは不思議に思います。

何故なら、戦後構築された「社会資本」と呼ばれる道路、鉄道、橋…水道管からガス管など…既に耐久年数を物理的に超え…この更新需要だけでも膨大な需要が生まれています。今、地方の市町村は、水道管の劣化に悩まされ…その設備を更新させるお金がない状態です。

落ちれば…直ぐに社会問題になる「橋」の需要は、待ったなしですから…もっと横河ブリッヂ(5911)などは、市場から髙い評価を受けても良さそうに思っています。


横河ブリッヂ(5911)の週足推移

しかし…市場の評価は1880円です。たぶん…かなりの確率で、この会社の企業業績は落ることはなく、むしろ伸びる確率が高いのでしょう。何故なら待ったなしの更新需要が重なり更に忙しくなりますから、安値での受注は消えて…売上高営業利益率を重視する経営方針になりますから、利益率は更に上昇するのでしょう。カタルが機関投資家なら間違いなく…PER10倍以上の評価を与えています。

横河ブリッヂの四季報数字

しかし現状は一株利益218円対して…株価は割負けています。PERは8.6倍です。機関投資家の投資感覚を疑います。

しかし…この会社も「御多聞に漏れず」村論理の経営です。内部留保が豊富にあるのに…配当性向は20%にも至りません。しかし…株主構成を見ると、何処かのファンドが並んでおり特定の支配下ではなさそうです。社名から横河電機が、たぶん関連しているのでしょうが…僅かですからね。

基本的に、このような「保身野郎」が、経営者になっているのが日本企業の実態です。社会に甘えています。切磋琢磨して高い目標に挑戦をしていませんね。

カタルに資金があるなら…TOBを実施して、先ずは上場を廃止して、より一層の構造改革を実施します。日本だけでなく…アセアンには日本の昭和30年代の成長国が、周りに多いのです。政府の経済援助活動や環境ファンドなどと組んで…海外事業にも力を入れるでしょう。場合によれば…橋梁工事に多く使う鉄鋼を作る会社も、傘下に収めても良いように感じます。

わが国の鉄鋼会社の株価は、村構造に甘えており安値で放置されています。本当に…異常に安いのです。中山製鋼の株価など…何故、こんな水準なのか…。カタルにはサッパリポンです。たった350円ですよ。ただ橋梁工事に使う鉄鋼は、特殊なのかも知れませんが…。中山製鋼だけでなく…もう解散した方が良い会社が沢山あるように思えます。村論理が定着している為に、経営権が侵されず、甘えた環境なので構造改革が進展していません。もっと株主は怒って良いですね。

ここでは…こんな話より、日本株が、如何に…安い株価位置かの「一例」を掲げただけの話しです。逆に決算を発表したPSSは、確かに大幅な改善方向にありますが…株価が2000円近い、評価が本当に…妥当なのでしょうか?

コロナ禍で人気になったアンジェスやPSSなど…。

そう言えば、最近、メールで聞かれた、バイオベンチャーのGNIグループ(2160)は馬鹿人気になり、一気に高値圏の株価を維持しています。

カタルは、こんなのは誰かが特殊な事情を抱えて、株価操作しているだけの話だろうと思っています。臨床試験と言うのは、そんなに簡単にクリアできるものでありません。時間が掛かります。内容は良く知りませんが、そう応えました。しかし…株価は意外に確りしています。

実は、アンジェスもPSSもそうですが…馬鹿人気になったものは、通常、その株価を維持できません。でも意外にも…あまり株価は下がらないのです。このような状態が常態化しています。

つまりカタルが述べている「名目時代の株価」は、なかなか下がらず…基本的に、いつも「買い増し」が…正解になると述べている根拠の一つです。別にロコンドだけでなく…他の株も、一度、株価のステージが変わると、その株価を維持するケースが増えています。上がることが在っても、なかなか株価は下がりません。

今回のユビキタスは、こんな環境で生まれ自動車関連ですから…当然のことですが、決算は良くなく赤字です。

でもこの環境で、利食いを消化しながら、株価は上がって来ました。カタルがコロナ禍で取り上げた当初は400円台だったのです。それが2倍以上になり、尚、高値圏で100万株を超える商いが成立しています。

だから…「指標」と言う言葉を使って、今も…注目をしています。持株が減ったとはいえ…カタルは、依然、かなりの持ち株を持っており、この高値圏で2万株近く買っています。果たして…名目時代に完全移行しているか、どうか…の「試金石」の一つだと思っています。名目時代の「確立」度合いを見る指標株でもあります。

「未来の希望」が、現実に勝るか、どうか…? 名目時代が確立されているなら、未来の希望を先取りします。だから株価は買いにくく、金曜日のように場味が悪化すると…一斉に利食い売りが重なります。逆説的にはシコリがありません。だから名目時代に移行しているならユビキタスの株価は上がり続け…4000円台の上場来高値を更新しても不思議ではありません。名目時代の進展度合いを確かめる先導株なのです。株価が強いから…注目されます。

ただ…カタルが安倍政権の退陣で、もっとも懸念をしたのは、「市場要因」の劣化です。この手の株価は外部要因に弱いのです。基本は個別株の企業業績を元にして買っているのではなく…「未来の希望」が拠り所になっている為です。

「未来の希望」とは…何が、未来に飛び出すか、分かりません。事実ユビキタスは、トヨタの口利きで…経産省が音頭を取った、次世代の車開発の研究グループに参加をしていた経過があります。だからトヨタがアマゾンとの提携を発表したら…あの時にユビキタスも反応をしたのです。アマゾンのクラウドサービスの安全性を高めるサービスを提供しています。「市場の整合性」の話しです。

あまりご存知の方はいないでしょうから…ここでは一例を紹介しておきます。此方の記事は、その「未来の希望」の氷山の一角です。

しかし安倍さんの退陣が、必ずしも劣化ではなく「良い方向性」に変わることもあります。カタルは当初、第二次安倍政権誕生の時、安倍さんは、途中で職務を投げ出した「親の七光り」の二世議員か…と思っていました。

就任前の評価は、低かったのです。でも実際はアベノミクスからの次々に打ち出される「合わせ技」を見て…株価は上昇に転じました。だから、前評判なんか…あてに出来ません。カタルの事前認識も…たいしたことがないと、実際は驚かされました。

何故、カタルは持ち高を落としたか?

当然の昨日述べたように…自分自身の「力量問題」が一番の理由ですが、実は個別株要因より、市場要因の方が、ずっと株価に多くの影響を与えます。

この失われた時代で感じたのは、やはり全体の市況の強さがないと…駄目なのです。先駆した人気株を、僕らは市場をリードする「先導株」と呼びます。

アンジェスの株価は300円台から2000円台まで上がり、依然、1400円台で大商いを演じています。 昔の相場なら、とっくに人気は消えています。だって競合は続々とワクチン開発に先行しており、こうなることは…前から分かっていました。所詮、大手企業の物量に敵う訳がありません。

PSSだって…カタルは既に「空売り」対象だと、ずっと述べています。しかし株価は強いままです。

上がった株は、なかなか…下がらない。

これが名目時代の相場です。一方、指数の株価位置は高いのですが…「三菱UFJ」を始め、冒頭に紹介した「横河ブリッヂ」など…何故、こんなに安いのでしょう。もっと早くTOBを受け入れさせ…経営者を変えるべきでしょう。

基本的に内部留保を更に貯めこむほど…それほど…潜在成長率が高い業界で、売上高営業利益率が高いのですか? ROEが15%を超えていますか? 株価が上がらないと言う事は…既に社会の負け組なので、内部留保を悪戯に積み増すべきではありません。

横河ブリッヂや中山製鋼など…配当を100%還元しても良い筈です。配当性向をもっと上げるべきです。これ以上、必要もないお金を、何故、更に貯めこむ必要があるのでしょうか?  

結局、最後は「前田道路」の様なケースになるのです。村論理に甘える日本の経営者は「猛省」をせねばなりません。それなのに…日経新聞は、如何にも…100年に一度、起るかどうか…のコロナに対応するために、内部留保を積むことが正しいような報道ばかりを、紙面を使って解説しています。どうかしていますよ。欧米の企業はみんなROEが15%程度なのに…。

内部留保を更に貯めこむことが出来るのはROEが20%以上の企業だけでしょう。潜在成長率が更に高まります。配当をするより株を持っていた方が値上がりで株主は潤います。成長力の低い企業は、配当性向を高めなくてはなりません。自社株買いも実施すべきです。

コロナ禍で…益々、人類の進化は加速します。

この世界競争に遅れるばかりです。本当に情けない村論理、TOBが連発して、もっと激しく…やれば良いのです。大戸屋も…然りです。そもそも…真剣に経営資源を活かして、頑張っているのでしょうか? 株価は低いと感じたから狙われるのでしょう。TOBに遭い慌てて動く村論理の経営者ばかりです。

カタルにお金があるなら…レバレッジを利用して、買い取りたい企業はたくさんあります。経営者さえ、変えれば…もっと成長できる企業はたくさんあります。

早く資金を作り…100億ほどになるなら、それを梃子にして大きな買収も可能でしょう。そうして…次々に社会変革を起こさなくてはなりません。カタルには理解が出来ませんでしたが、その意味で…レオパレスやJDIのケースは、ある意味で注目されます。このケースは経営不振の駄目企業の買収ですが…見物です。

村論理と内部留保の話になり…論点がずれましたが、本日は「市場要因」の話をしています。株価の形成は、個別株の企業業績などの要因だけで決定をされるのではなく…本日、話したように市場要因のマインドが大きく影響をします。

個別株要因より、市場全体の空気、金利や政治など、全体の株価の動きの要因に株価は影響を強く受けます。だからカタルは広範囲に持ち株を手放して警戒をしたのです。この警戒は杞憂に終わる可能性もあります。それはやがて明らかになるでしょう。そうすると…カタルは7月31日同様に…高い保険料金を払ったことになり、また高値で株を買い直す事になります。貧乏人だから常に保険が必要になります。

コロナ禍で育った…基本的に偽物企業の短期博打の相場(市場の先導株)を見ても分かりますが、市場は、既にかなり…暖まっています。その体温が、安倍さんの退陣を乗り越えられるかどうか…、これからの市場の観察点になります。市場要因の「環境体温」の観察です。

でも金曜日は、既に退陣が明らかになっても…株価は戻しています。三菱UFJだけでなく野村証券なども強い動きでした。自動車なんかもそうでした。 

カタルは7月かな? 6月かな? 自動車が悪いことは分かっていましたが、底値の筈だと言う観測で、何度も、何度も…「買っては投げる」実験を続けて、株価位置を会得してきました。

そもそも名村造船の村論理を語り始めた辺りから…、カタルは新しい展開を考えています。故に、未来の「希望の星」のS君を、底値圏で…会員レポートで紹介をしました。この株は、今の自転車の「シマノ」(7309)と同様の感覚です。シマノの環境は、今が絶好調の環境ですが…底値圏のSは真逆の関係で、コロナ禍で受注もなく操業も維持できないほどです。

だから株価は低迷を続けています。自分の力量との…相談になります。市場人気になるためには下値圏なので…時間が掛かります。目先が当たり続けるなら、それに越したことはないでしょう。

2倍、更に2倍と…毎年、毎年、資金の倍増が続けられるなら、あっという間に手持ち資金は大きく膨らみます。 カタルは実際に一般の人が可能な200万円から実験をスタートさせました。そうして、今春、新たに100万円を元手にして…新しい実験をスタートさせました。100万円や200万円なら…普通の人が株式投資に用意できるお金でしょう。

先ずは、自分でやり遂げないで…どうして、偉そうな講釈が述べられるか? その実験を公開しているのが…会員レポートです。いつも事前に未来の相場の構想を話して、その実践の模様を語っています。

でも別に会員になる必要はありません。こうやって…一般の読者にも丁寧に解説をしています。特に証券マンの人は、たぶん…腕のいい証券マンに出会う機会がないでしょう。故に、カタルレポートを参考にして下さい。

でもカタルは、決して成功をしたわけではありません。むしろ挫折を繰り返しており、借金生活です。

しかし東京歩合外務員協会でY先生の指導を受ける程…稼いでいた事も事実です。このレベルは10人も居ません。たぶん…株では5人程度かな? トップにはなれなかったけれど…ソコソコでした。

この世界のトップは、個人の営業で株式の手数料なら月間1億円でしょう。つまり歩合セールスなら、月収が4000万円の世界です。だからトップでも、年収で5億にもなりません。カタルの月収の最高は2700万円程度でした。つまりトップには届かずに、現役を辞めた口です。

だから偉そうに言えませんが、それなりに…カタルの相場観は、皆さんの参考になると思っています。一応、株式投資では損をしていませんから、合格ラインなのでしょう。

でも…ね。 ここ2年は目標に届かずに…右往左往しているのも事実です。やはり内閣府の景気の山は2018年10月と言うのは正しいのでしょう。カタルは全体相場が上昇するならマズマズの成果ですが…空売りをしない為に景気の後退期、つまり株が下がる時は苦手です。全体市況の悪化に立ち向かえるほど上手くはありません。

まぁ安倍さんの退陣は、彼にとっても残念な運命でしょうが…カタルにとっても、ウハウハから一転して…転落しています。

あと一歩で、もう一段スケールアップ出来たのに…残念です。カタルは実践派ですから、来週の相場を見て…強く感じるなら、また直ぐに方向転換をします。

7月31日に一旦は諦めたのですが、直ぐに立て直したように…。コロナ禍でもそうです。一旦は大きく沈み、かみさんから「追証」のお金を借りたのです。しかしそれを返済し…既に2倍水準の領域に入り始めています。全体の相場さえ良ければ…の条件付けですが、カタルレポートは客観評価をしても…なかなかの水準でしょう。

最近は、行動を公にするのを躊躇うほど…株価は影響を受けるようです。しかし…「勘違い」をしないようにしてください。カタルが買うから株価が上がるのではありません。カタルが売っても上がり続ける株は、たくさんあります。逆に、カタルが買っても下がる株はたくさんあります。

所詮、相場と言うのは、一人の力で、どうにか…なるものではありません。良いから株価が上がるのです。根本的な、考え方を…「勘違い」しないようにしてください。

はやく…レポート屋稼業の卒業式を迎えたいと思っています。もういい加減に…卒業式を迎えさせてほしいものです。神様…そろそろ31年に及ぶ…「失われた時代」に終止符を打ちましょう。

日経平均株価は38915円を奪回し、5万円、10万円に、羽ばたくなら…バラ色人生になります。互いに頑張りましょう。

そうして…今は困難な場面も想定して、細心の注意を払いながら…相場を観察しましょう。 自分が株を買って、儲かるなら…相場は上に行きます。自分が売っても、売っても、更に株価が上昇を続けるなら、当たり前ですが…相場は上に行きます。

相場は相場に聞きながら…観察を続けることになります。月曜日から、また新たなスタートです。楽しみですね。どんな展開が待っているのでしょう。

それでは…みなさん。また…明日。



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