アーカイブ:2022年7月

市場の「焦点の変化」

この2日間の検討で…米国市場は「方向転換」を迎えた可能性があることを考えています。FRBの7月(26日~27日)の利上げが0.75%になるか…1%になるか…分かりませんが、どっちにしても既に米国株は底入れをして、「本格反騰」に繋がるかどうか分かりませんが…その可能性も含め…株価は「上昇局面に向かう可能性が高い」と考えています。確かに…未だに不確定要素は多く存在します。

一番、懸念をされるのが、中国経済の動向で「ゼロ・コロナ」政策の悲劇です。ただでさえ…過剰な「固定資産投資」の後処理が残っているのに、(この意味も解説が必要かな? 具体的には恒大集団に代表される不動産の不良債権問題など…他多くが山積しています。)そうして景気が停滞して…若者の失業率は18%水準とも言います。此方などが良いでしょうか?

まぁ、いろんな問題を抱えていますが…既に始まっている米国の「QT」政策(量的引き締め)を含め…過去の事例を調べると、FRBは今のインフレ対策の主眼から…景気動向の焦点にスタンスを移す時期が、まもなく来ると…「市場」が考え始めています。ここが重要なのですよ。FRBが主導するのですが…「市場」が政策を、リードするのです。

10債と2年債の金利差の推移

この動きは債券市場の「逆イールド」現象やBEI(期待インフレ率)の低下を観て…既に米国10年債はインフレ報道にも拘らず、金利は大きく上昇していません。

BEI(10年)の推移
米国10年債の推移

気になるのは…データが揃ってないQTの動向ですが…過去の事例では2018年11月初めに米国の10年債の金利が下げ始めました。あの時の相場は、何をやっても駄目で…最後に東邦チタンのMLCCに賭けたのですが、結局、やられました。でも翌年になると…良くはありませんが、普通の相場展開に戻っていましたからね。

2018年当時の米国10年債の金利推移

たぶん…FRB内部にも、いろいろな意見があるのでしょう。ただ人間と言うのは厄介な動物で「トラウマ」を抱えていると…「度重なる失敗」を重ねることが在ります。パウエルは馬鹿とのカタルの評価です。難しい場面でしたが…その器かどうか。バイデンの政策同様にカタル自身は、米国の指導者なのに…と思いますね。

S&P500の月足推移

常識的に考えると…グローバリゼーションの動きは正しいと思っています。だからIASなどの国際会計基準を始め…現在はイエレン氏が先導役になっているようですが…国際的な税逃れが横行しており…昨年OECDで15%課税説が出ていました。此方です。

この動きもグローバリゼーションへの対応です。その過程で、イギリスの「ブレクジット」(EU離脱)やトランプの「米国第一主義」と言う反動が出てきましたが…方向性としては「地球連邦構想」が正しいと思っています。この道はロシアのウクライナ侵攻や中国の台湾などへの圧力をみると…今は疑わしく思われますが、方向性は正しいと考えています。

そうして…好むと、好まざるに拘わらず、「技術革新」は続き、新しい時代がやって来ます。スマフォの進化は良い事例です。

カタルレポートを見れば…分かります。最近は米国株の動向を、かなり…詳しく伝えていますよ。自身も、この動向把握が世界経済への影響を多大に与えているから…注視しています。日経平均株価の動向は、米国株に追随している面も大きく…米国株動向に日本株の水準も揺れています。つまり「個別株要因」より、「市場要因」の動向が重要だから…この2日間の検証も米国の相場の解釈の話に、時間を費やしました。市場の争点が「インフレ」から、「景気動向」に移行している…可能性を考えてきたのです。

結論として、今回は「逆イールド」現象を始め…「BEI」の動向など…債券相場が正しい未来図を示していると一概に考えるのは、間違いの可能性もありますが…カタルは結論として薄利多売買の戦略のイメージを、「縮小方向」に変えて…現状のスタンスを変えようと思っています。

この結果は11月には、更に鮮明になっていると思っています。皆さんの多くは、このようなバックグランドの話は退屈で…じゃ、結果は、「どう動けば良いんじゃい?」…という結論を急ぐのでしょう。

良く評論家が前置きの経済的な数字の意味を説明して解説をしているのにも拘らず…講演会の聴衆の居眠りが続き、いざ、銘柄発表になると…聴衆は目を覚ましてメモを取り始めると…嘆く講演者の弁に似ていますが、株式投資と言うのは、論理的なのです。このような基本方針が理解できないと…株式の戦略も理解できません。

だからETF投資などのパッシブ運用が、アクティブ運用より勢力が増したのでしょう。でもこの歪んだ構図は、是正される可能性があります。本物のファンド運用者が少ないのでしょう。

今回、比較的僕らは…と言うか、カタルはこれだけの「下げ相場」ですが…この過程で失敗も数多くしていますが、前回の2018年のように…今のところは、負けていません。これがこの4年間の努力による「成功の証し」かどうか…は、まだ分かりませんが…パッシブがアクティブを超えるという認識は間違っていると考えています。

米国では…運用を任せるファンドに入るのが、成績の良いファンド程その関門が高くなり難しくなります。カタルも、それを目指したいと思っています。共に成長できる読者が何人存在するか分かりませんが…更なる「極み」を目指した実験を後半相場で挑みます。

分からなくても良いのです。…たぶん、多くの人はカタルの「心の変化」を理解できません。カタル自身が迷っていることも事実です。生き方の問題もそうです。

豊かさとは何か?

幸福感と…どんな状態を言うのでしょう。確かにお金はあった方が選択肢は増えますから良いのかもしれませんが…所詮、満足感と言うのは、他人の基準ではなく「自分の心」の問題ですからね。どのレベルと言う表現が正しいとは思えません。綺麗な夕暮れ時の「沈む夕陽」を観ているだけで…豊かな時間を感じます。

氷点下で生きるということ…だったかな? アラスカでの狩猟生活の中で大自然の中で生きているだけで…その豊かさを感じ…自然の恵みに感謝をして…登場人物はみんな楽しそうなのです。自分が好きな事に…その時間が楽しいなら…なんでも構わないと思います。ただ山を登り…近くの山の稜線を散歩するだけでも豊かさを感じられる時間があるなら…それは素晴らしい「ひと時」でしょう。自然は心を癒します。川のせせらぎの音、小鳥が鳴く声を聴き…風の流れを感じるなら満足かもしれません。

カタルは最近…大きな心の変化を感じています。ある意味で先輩が人生の晩年を迎え…彼女の人生を考えるのです。カタルが上京した32歳の頃…彼女はある意味で輝いていました。男顔負けの営業です。そんなに飛び抜けた成績ではなかったでしょうが…僕らの世界では成功組でしょう。

神主さんも確かにバブル崩壊の痛みは受けましたが…成功者の一人でしょう。ブツブツもそうです。やはり歩合セールスになるような奴らは…みんな優れた面を持っています。それぞれの人生を歩んでいますが、このまま…この速度計算では、カタルなど所詮、知れています。やはり…人生の大物感のレースでは30歳代に芽が出ないようでは…ダメなのでしょうね。

投資の世界ではバフェットのような老人でも成功できるのでしょうが…でも、カタルは既に67歳だから、いくら未来に夢を抱き、頑張っても…所詮、先行きは知れています。物理的に不可能でしょう。年率100%の2倍目標を成し遂げるなら…1000万が2000万になり…10年後は102億ですが既に77歳です。

でも今までの実績平均は64%です。そう考えると10年後は14億円です。77歳まで努力して、たかが…14億です。87歳なら大きく変わりますよ。でも…ね。ヨボヨボの爺さんが金を持っても、どうするのでしょう。

やはり年齢を考えると、もう人生の先は見えています。豊かな生活を模索する時間を持ちたいかなぁ~。最近は、そんな事ばかりを考えています。これまで…ずっと精一杯の人生が目標で「限界に挑み」常に目一杯の信用枠を使って…相場を張って来ました。ですが所詮、この程度なのです。この「豊かさを感じる時間の旅」の模索って…どんな生活なのでしょう。

ガキのような悩みを、この年で再び感じているのです。痴呆の世界へ…老い行く91歳になる義母と、輝く未来の4歳の孫の成長力の差を感じる日々です。また…明日。



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