偶然にも昨日の会員レポートで書いた内容と、日経新聞のスクランブルの記事が一緒です。その日経新聞のスクランブルの記事は此方です。
この内容は野村証券の出来高増加からの株価上昇が、日経平均株価3万円台定着の「試金石」になると言う解説です。ここには先日、解説したβ値の話も登場しています。
カタルは、こう考えています。一つはネット証券の発展で昔と違うと「構造問題」が存在する事。もう一つは奥田さんの「経営手腕の問題」があるという事、アルケゴスの責任も取っていません。それに今回のブームにも乗れていません。昔は、キャラバンを組んで日本株のセールスに行ったものですが…今の経営陣は「率先垂範」を出来ない経営者に見えます。
昨日のWBSで若者の海外への「留学希望者が減っている」と言う「内向き志向」の話題が登場していました。これが実質経済の弊害です。希望のない社会です。
しかし名目経済にすれば…今日より、明日は「もっと良くなる」と…「希望」が生まれます。日本の失われた時代は、様々な「弊害」を生んだのです。だから企業は内向きの保身に傾き…内部留保を516兆円も貯め込み、個人の現預金残が1116兆円もあるのです。
カタルは、昨日の会員レポートで、野村証券は此処から新しい名目時代の相場がスタートすると述べました。
確かに、ネット証券の割安手数料の構造問題はありますが…それは儲からないから、高い手数料を払う価値がないとする見方です。しかし儲かる相場になると…手数料の1%や2%は気にならなくなります。更に、近年はファンドラップ口座が生まれています。安定した収益源です。ここに成功報酬制度の新商品も生まれるでしょうから…証券会社の収益はうなぎ登りになります。カタルの年収を観ると分かります。120万円が1億円を超えるのですね。100倍程度に手数料は増えます。
故に…昨日は野村証券を1000円まで「買い増しを続ける」…「雪だるま投資」を勧めています。実際にカタルは、今は5000株しか保持していませんが、この後、随時、野村証券で「雪だるま投資」を実行する予定です。株価が上がるとクロスを交えて、利益を抜きながら…持ち株数を増やす戦略の投資を、「雪だるま投資」と呼んでいます。ようやく…始まる可能性があります。
まだ一昨日の出来高は4019万株ほどですから…少ないですね。このクラスなら一億株を超える出来高をこなしても…不思議ではありません。32億株も株券が発行されています。
ただ経営者は、かなり…劣って見えます。今の永井、奥田体制は、やはり仕事が出来ない氏家派閥なのでしょう。SBIの北尾さんは、野村が不祥事を起こしたときに、海外部門の公家さんを招き、その氏家体制に反発して…多くの仕事が出来る社員が、この時期に…野村を去りました。彼はその内の一人です。
基本的に、野村証券も実質経済下の会社に転落したのです。
しかし今は、様々な要因から名目経済へ「変身」しています。だから海外投資家が11週間かな? 連続の買い越しになって来ました。この背景は「物を言う株主」の躍進の象徴的な事例である「東芝問題」を観ても分かります。
会社を私物化した藤本さんのユニデンは消え、フジテックの内山さんは、未だにワイワイガヤガヤ…株主総会で騒いでいます。そもそも…東洋建設もコスモ石油も「ものを言う株主」に狙われる素地があったのです。自己保全です。無駄な内部留保を積み上げて…真剣に経営をしてないから、買収を狙った騒動に巻き込まれます。
確り、説明が出来ないと駄目なのです。あのセブン&アイHDの成績でも、意見対立が生まれます。トヨタの総会も株主提案があり、現体制批判が起こりました。だから516兆円もの内部留保の活用が問題になり、カタルが「デンソーの変化」を、盛んにレポートで綴っていました。内部留保は、株主還元と設備投資に充てるべきものです。東証のPBR改革は、そういう「決意表明」なのです。
だから野村証券だけでも良いのです。
名目時代の象徴は「資産投資の復活」です。つまり「株式」と「不動産」です。失われた時代と言うのは、この車の両輪である実態経済の運営と、資産増加を利用したお金を毛嫌いした「清貧思想」の結果、後ろ向きの社会になったのです。
この大きな流れが、「実質経済」から「名目時代」に変わる瞬間に、今の日本は位置しています。これまで、「くどいほど」…同じことを、何度も述べています。「国内回帰」から「貨幣乗数効果」が上がる仕組みを解説しています。
ただ分からないのが「時間軸」の考え方です。そこで会員レポートでは三菱UFJや日本製鉄を話題にして乖離調整の話を掲載しました。
此処からの相場は、高値圏での「循環物色」に入るのでしょう。日本の…東証の一日当たりの売買代金は、今は4兆円に届きません。しかし…落ちぶれた中国でも一日当たり15兆から20兆円程度の売買金額が、連日…あるのです。おそらく…近いうちに倍増するでしょう。ここで損益分岐点の構造を考えると…野村証券の「儲け」が頭に浮かびます。
株式投資と言うのは、ちゃんとした「理屈」が存在して…「時代の流れ」に沿って動いています。自分の頭で、先の事を考えましょう。カタルには「時間軸」が見えていませんが、方向性は、よく理解しています。
故にのんびり…と、構えましょう。我慢をする時は、じっと我慢ですね。本日は日経新聞のスクランブルの記事が、たまたま…カタルの会員レポートの話題と重なったので、「野村証券株」の話しを取り上げました。もう…路線は決まっています。あとは時間軸だけの話です。
そんな事で…本日は、孫が帰国しており、息子夫婦と共に…これからキャンプです。グランピングと言うのかな? 家族と共に、つかの間の…休憩をしてきます。故に、明日の更新は「かなり遅れます」。夕方以降になるのでしょう。夜にでも見てください。それでは…また明日。
大昔の話しですが、カタルは金がなく、旅館に泊まれませんから…奥多摩のキャン場に家族で休みを過ごしました。マスを釣って焼いて食べたのです。今は果たして、どんな…進化を遂げているのでしょう。
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