アーカイブ:2024年10月13日

レイ・ドノヴァン

なかなか…原稿を書いていて、その途中で、様々な「気付き」があるのですが、実際に株価の検証作業をすると、「データの不備」などを含め…当初に、自分自身の念頭に浮かんだ「仮説」を実証できないケースが多くあります。

たぶん…大学の先生などは、その「無駄な時間を多く過ごして」…自分の研究発表をしているのでしょう。「普遍のデータ」は何か? そんな無駄な作業に「明け暮れる」のです。カタルの最後の関門である「時間軸の壁」は、なかなか…破れません。

昨日の「アドバンテイスト」(6857)が、何故、新高値を超えたのに…格上の「東京エレクトロン」(8035)の株価は、割安圏に放置されたままなのか? 

カタルは「需給面でシコリ」が多いから…つまり「雑種の連中」です。「付和雷同組」の人気に踊らされ「高値を掴んだ」一般人の整理が進まないのでしょう。通常は、この連中に高値圏で…自分達(プロ)が下値圏で仕入れた「安い株価の株」を高値圏で「肩代わり」させます。その為に…「メディアの力」を総動員して、「レーティング」などの格付けを上げ、素人を騙します。さも…本当にように「バラ色の世界」を思い浮かばせます。

しかし…所詮、そんな「未来永劫の成長株」などは、ないのです。

儲かれば…必ず「競争相手」は生まれ…開発競争になります。現実の世界は、「技術革新」の時代変化もあります。例えば…「タイミー」(215A)の「隙間バイトが、儲かる…」と、思えば「メルカリ」(4385)も「リクルート」(6098)も、同分野に…乗り出すと言います。その「先行者利潤」は、どんどん…失われて行き、その「利益率」は下がります。こんな事は、やる前からの「常識」です。

故に…電子部品の「村田製作」(6981)などは「凄い」のです。

流石、「世界一の地位」を守るために…常に「研究開発」をして、「アップル」などの過酷な製品要求に応えようとしています。「MLCC」の世界では世界トップですが、更に最小化…高効率化…を実現させています。

ようやく…スマフォの販売は「上向き」始めて来ました。ですが…中国は、常に自国優先です。今では、多くの産業で「政府の援助」を受け、「過剰生産」をして、製品のコストを下げています。まぁ最後は「資金力」には敵いません。仕方ないから…欧米は「規制網」を引きます。

嘗て…日本が辿った、「ジェパン・アズ・NO1」の世界で、車の「貿易摩擦戦争」が生じ…日本は、米国の覇権に耐えられず、何の準備をしないまま…「プラザ合意」に応じました。

この「円高」を活用すれば、良いものの…「政策指導部」が「馬鹿ぞろい」です。そうして耐久戦である「消耗の道」を歩みました。

その「副作用」が、不動産価格の上昇と言う結果を招き…「大量の不良債権」を発生させたのです。狂った政策です。正しいのは、円高を利用した…生産基地の海外移転でしょう。そうして…「内需拡大」です。でも…構造転換は、なかなか…進みません。トヨタの300万台の生産体制の維持は、必要とも言えますが、誤った概念とも言えます。

当時は輸出企業を擁護するため、プラザ合意で生まれた円高を緩和する目的で「金利平価説」を前面に訴えて…金融緩和処置を講じ「利下げ」を敢行しました。しかし「焼け石に水」です。これが「バブル」を発生させた「メカニズム」なのでしょう。

プラザ合意を受け入れて置きながら、真逆の緩和処置です。その上、馬鹿の「澄田元日銀総裁」は、銀行の「過剰融資」を見過ごしました。「窓口指導」と言う政策手段を持ちながら…不動産の「120%融資」を実行したのです。犯罪者は溢れます。「秀和」や「桃源社」は、消えましたが…今度は、過剰な「清貧思想」です。

もともと…「流動性の罠」と言う…お金が動かない「政策」事態を、強要したのが間違っていました。赤字法人への「融資の禁止」です。もう「阿保」としか…言いようがありません。草葉の陰で、中興の祖と言われた…興銀の中山素平は、その現象を嘆き…力尽きて…死を迎えます。

あの時にNECは「98パソコン」を開発して、世界を「席巻」していたのです。ですが…1995年にマイクロソフトに敗れます。「デファクト・スタンダード」を握れるチャンスは、過去、沢山ありました。今回のNTTの「IWON」は、果たして、どうでしょう。同じ「失敗の道」を歩んでいるようにも見えます。

政府は、なかなか…「技術の応援」をしません。その点、批判している中国の産業政策は、凄いのです。兆円単位の「無駄使い」です。だから…EVを始め自動運転などは、既に世界トップです。

ラピダスへの…たった「5兆」や「10兆」のお金も、ばら撒けません。先日、「千歳」の街を観たのですが、基本的に、「流動性の罠」が続いているので…内部留保率は、高いのですが、民間資本はなかなか…集まりません。この実態を観ても、石破さんは「金融所得課税」強化を、当初、述べたのは間違いです。岸田さんも、当初は「新しい資本主義」と言う…「訳の分からん」主張をしましたからね。

ですが…彼は、途中で「政策修正」をしました。

なかなか「結果だけ」見れば、「素晴らしい成果」です。株価は、正直です。彼のお陰で、安倍首相の政策継続が出来て…バブル期の「38915円を奪回」が出来たのです。世界のファンドを招いたのです。今回の「セブン&アイHD」などは、その成果の一つの現象です。

この「セブン&アイHD」は、「外為法」(外国為替及び外国貿易法)で、外資による日本企業への出資を規制する「指定業種」となっていますが…制度を所管する財務省が13日公表した対象企業のリストで、指定業種のうち、国の安全などを「損なうおそれ」が大きい「コア業種」に、新たに「指定」したのです。この運用を巡り…「村社会」の壁を感じます。勝手な…日本人です。悪戯に、時代の進化に抵抗すべきではないようにも感じます。「セブン&アイHD」の事例がさらなる進化を生む可能性もあります。

「タイミー」(215A)の相場は、日本の未来を決める「労働改革」の進化版です。だから…この株価は市場で注目を集めます。

皆さんは、こんな「戯言」より、株価の解説を好むのでしょう。ここで…失敗をした解説です。「アドバン」(6857)と「エレクトロン」(8035)の株価データは揃っておらず…「継続性」がある手口データの動向からは、明確に「仮説」を裏付けるデータが得られませんでした。しかし「現物株比率」のデータは、共通点が多いようです。「エレクトロン」だけですが、その売買動向の手口データを「グラフ化して」掲載しておきます。

約束を実行しようと努力はしましたが…駄目だったのです。

アドバンとの比較では、共通するデータは得られませんでした。しかし「エレクトロン」において、それぞれの…総出来高に対する現物株の割合を現物比率、更に貸借株以外のプロが好む…「借り株」である空売りの総出来高に対する比率、そうしてこの二つの合計値は100%を超えない筈ですが、実際は100%を超えます。

この意味は「借り株」の「仮需要」が加味されている為です。

それぞれの点は「20日間の平均値」です。まぁ如いて…分析をするなら「a」の高まりがあり、その後、「数か月以内」に株価が上がっています。「b」の現物株比率の高まりは、継続的な…株価上昇に繋がりました。その時に「c」、「d」などの空売りが高まった後、この比率が現物株の買い圧力に負けて、売りの勢力が消えると株価は上昇を始めます。これが利用できる法則かな? 

「エレクトロン」(8035)の 株価と手口データの推移

ただ「エレクトロン」の場合だけです。他に共通の傾向が見られるかどうか…更に、検証が必要です。この推察なら…「e」の場面も高まってから…比率は下がっています。しかし…明確な「b」、「a」の傾向の「裏付け」は、強くありません。

「大阪チタン」(5726)の 株価と手口データの推移

最近、この個別株の手口データの分析も始めていますが、実は、失敗した「大阪チタン」(5726)も外部環境は、「ボーイング」(BA)のストが続き…外部環境は整っていませんが、手口データだけは「需給面の改善」が進んでいました。

だから…先日は、一度は「トライ」をして…微益を得たのですが、「外部環境面」から観て、条件が整いませんから、本格的な参入を躊躇っています。その個別株データも一緒に付けて置きます。

この株価データは「東洋経済社」が独自提供している四季報の年間の会員ですから、簡単に集めることが出来ます。たぶん…東証には、ほかにも色んなデータがあり、このデータを外部販売しているのです。かなり高額だったように記憶しています。

カタルは大昔に、「ビスタ」を開設した時に、調べたことが在りました。このデータの二次利用は「著作権の関係」で厳しいのでしょう。たぶん…です。この年間の会員料金は年間で6万円ほど…だったように記憶しています。

東洋経済は、日経新聞の真似をして、「東洋経済」のレポートも、部分的な文面しか読めず、仕方なく…そちらも会員になりました。そちらは…少し価格は安く、たぶん…2万円程度ではないかと思います。

カタル自身は、様々な「情報料」を払っています。本当は、もっとたくさんの専門分野の資料もデータとして提供したのですが、「費用対効果」を考えています。日経新聞も、最近は紙面の購入を止めました。「電子版」だけにしました。でも…一般の方は、年間で数十万円の金額に直ぐになりますから、必要はないでしょう。カタルなんか…見出しを読んだだけで原稿の内容が推察できます。

だから一般的な「無料の記事」で、充分なのでしょう。別に、なければ…ないで「不十分」を感じる訳でもありません。カタルの原稿だけ読むと…有料サイトの原稿は読めないものがあるかもしれませんが、カタルのような「株馬鹿の人間」の眼を通した「スクリーン」を通った「洗練された情報」に接せることが出来ます。

色んな情報から、取捨選択するのは、大変な経験値がないと…「焦点」がボケます。自慢ではないですが、日経新聞に先行して、必要な情報は伝えているつもりです。だから、カタルレポートを、何回か…読み返せば、それで十分でしょう。

かなり専門的な株価分析を含めた情報を提供しているつもりです。ただ…「時間軸の壁」は、なかなか…破れません。明日は、「タイミー」(215A)の話をしますか…。金曜日は、更に半分を投げた話を含め…1235円の攻防を観て「再介入」した話など…個別株のカタルの心境を綴りますかね。今回は、上手く…狙い通りの結果は、得られませんでした。全ての銘柄の「株価データ」まで…追っている訳ではなのです。僅か…20銘柄ほどでしょう。

「キャノン」(7751)の株価

この範疇は、カタル好みの選択です。ですが…一般論としては「キャノン」(7751)の株価を観れば、分かりますが、こんな「無難な選択」でも…充分なのですよ。

「村田製作」(6981) の株価

カタル自身は、何年も…御手洗さんの爺さんの「国内回帰の話」を先行して、取り上げています。カタル自身は、もっと「尖った運用」をしていますが、「卒業式」を迎えたなら…今なら、株価位置の高い「キヤノン」(7751)や…株価位置の低い中なら「村田製作」(6981)なんかは…カタルファンドに入れる候補株です。

一般的な銘柄の解説も時々加えています。あとは読者個人の趣味の問題です。こんなところで本日の原稿はお終いです。また…明日。昨日は会員レポートを午前1時頃、挙げたのですが…原稿を見直している途中で酒が入り…酔っぱらいながら読み返して修正を加えました。

これから再び、原稿を読み返しますが、たぶん…大丈夫でしょう。加え…証券会社がメンテナンス中で、必要な資料を手にできず…午前6時になるのを待って、その間、2時間ほどテレビドラマを観ていました。

「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」です。カタルは意外に…この手の映画なども好きなのです。「大藪春彦」は、好きな作家でした。「任侠もの」の松竹などのやくざ映画も好きです。「鶴田浩二」など…の役者です。故に、寝不足ですが、かなり時間を掛けた原稿です。それをアップしましたから…「会員の方」は、お読みください。



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