デフレ脱却前夜

さて昨日の原稿を書いていて思いついたのですが…、あの海外動向の表は、明らかに仕掛け筋の動向が読み取れるような気がしました。8月2週、3週は売買単価が急上昇し、4週は既に下げ始めています。更に9月の1週は、既にピークである8月の3週の1992円から1182円へと急降下しています。しかし…金額は差額で、株数も差なので、正確な売買単価を表していませんね。そこで、休みなのでデータを調べてみたら下記のグラフのような展開でした。売り金額を、売り株数で割り、買い金額を、買い株数で割ったものを表示してあります。この違いは?

海外投資家動向と売買単価推移
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海外投資家動向と売買単価推移

やはり最初の勘と言うか…予想は、正しいのかも知れません。グローバル・アクティブな仕掛けをするヘッジファンドの動向は、差額だけのものの方が、明確に、その動向を表している様に感じています。果たして、東証の新しいデータが月曜日に発表されるのか…分かりませんが、9月の2週の動向など…これからも、注目されそうですね。通常はカタルの本文の予測のように、ヘッジファンドの売り仕掛けも、矛を収める筈ですね。この差額のデータは、カタルの本文でも解説(推測)していたように、その内容の正しさを、示しているようにも感じています。既に下げ相場の峠は越えているのでしょう。

カタルは、経済の基本は、お金の流れだと述べています。つまりベースマネーの動向であり、実態経済にはマネーストックが、影響を与えるわけです。中国ではこの伸び率が、前年比で13%台なのですね。故に固定資本形成(土地などの資産)への投資は、GDPの底上げに繋がっています。メディアが日本と比較し、バブルと騒ぐ根拠がありませんね。事実、不動産の売れ行きは鈍っていますが、業界の利益は、ソコソコで回復しています。ところが…バブル崩壊後の日本市場を見ると分かりますが、前年比では、なんと12%台の伸び率だったものを、いきなりマイナス圏に叩き落とす荒業をやっています。これでは…肝心の金融機関に、大量の不良債権が発生し持ちません。

マネーストックの残高と前年の伸び率推移
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マネーストックの残高と前年の伸び率推移

おそらく…希望に燃え、カタルが上京した当時、和光証券の小川さんがカタルに「田舎に帰りなさい」といった意味が、今になると…、良く理解できるというものです。それにも拘らず、遅々として、銀行は不良債権を片付けずに、延命策の追い貸しをしたのですね。不良貸し付けです。土地本位制の時代と同じこと繰り返したので、更に傷つき、失われた時代が長くなりました。この損失を、日々の稼ぎで埋めていたのです。年金の積み立て不足や株式評価損など…。今度、デフレからインフレになると、これらのマイナス思考がプラスに変化します。失われた時代の膨大な時間が、量的緩和により生き返るのです。

だからデフレ脱却を促すには、マネーストックの供給を、昔のように10%台へ戻せば良いのです。そうすれば…嫌でも、投資活動が起ります。既にオフィスビルの賃貸料は、年率で4.5%の伸びですが、渋谷地区のように新築供給が少ない所は、昨年8月の賃貸料が17508円ですが、今年の8月時点で19456円になっています。つまり11.1%も上昇しているのです。昨日の日経新聞の記者は、昨年9月の賃貸料と今年8月の賃貸料を比較して、全体を4%の上昇と記事を書いたのですね。でもよく調べれば分かります。昨年8月のデータも、ホームページには存在します。2002年からのデータがあるのです。

東京オフィスビルの空室率と賃貸料の推移
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東京オフィスビルの空室率と賃貸料の推移

自分で三鬼商事のホームページに行き、調べてみると分かります。確かに全体での賃貸料金の上昇は鈍く、2007年当時の雰囲気はありませんが、空室率は4.72%となり、いよいよ、過去の事例を見ると分かりますが、ここから賃貸料は…急上昇しますね。カタルがケネディクスのAUMの残高に拘る理由が、分かるというものです。基本はマネタリーベースであり、マネーストックの供給量により、資産価格、つまり土地や株は、その影響を大きく受けます。やり過ぎたのが…1985年のプラザ合意からの増加ですね。日銀のスタップは、本当に専門家だったのか? 疑わしい政策を連発して、日本経済を貶めたのです。

カタルは失われた時代、新規開拓をしても、5年も10年も無駄になり、何故、こんな事が起ったのか? 国会図書館に行き、データを手探りで調べ、真剣に考えました。毎日、毎日、図書館通いです。でも今は良いですね。三鬼商事のような貴重なデータが、無料でしかも瞬時に、自宅に居ながら手に入るのです。このデータを持って、外人投資家にケネディクスの売り込みをかければ、いくらでも、彼らは買いますね。カタルが野村証券のセールスで英語が堪能なら、いくらでも野村に利益を落とす事が出来ます。

日本株は、PBR1倍以下の企業が多く、TOBの宝箱なのです。本当に、証券マンは仕事をしなくなりましたね。野村の社長が、馬鹿かと思うほどです。これほどの好環境を活かせずに、株価を4ケタに出来ない不甲斐なさに、甘えるべきではありませんね。OBが怒る訳です。マネタリーベースから、マネーストックの流れは、これから実体経済にどんどん影響を与えます。日銀が不退転の決意なら、どんな事も出来るのですね。デフレを払拭することなど…簡単です。度胸がないから、駄目なのですね。その地位の器に相応しい人を、人選すべきです。

それでも黒田さんのチマチマした動きですが…どうにか、マネーストックの伸び率が4%台になって来ました。つまり早い話が、借金をして投資をしても、ようやく採算に合うようになってきたのですね。この伸び率が、中国のように13%台とは言いませんが、10%近くまで上昇する頃には…ケネディクスの株価は、大きく上昇していますね。そうして失われた時代とは、「おさらば」です。「デフレよ、さようなら、インフレさん、こんにちは」となり、積極的な投資活動に突入し、スマートコミュニティーと言う訳のわからない、冒険ではあるが、電脳の…未来の世界に、一気に時代が加速しますね。

銀行は間違っています。地銀担当者なら分かります。お金が必要のない大企業との取引を拡大しようと無駄な努力をしています。違いますね。小さなベンチャー100社に、1億円ずつ融資を実行し、一つでもモノになれば…大成功です。これは投資の話ですが、貸出金利を10%台にして…融資を実行すればいいのです。今なら金融庁は赤字企業でも見込みがあれば…文句は言わないでしょう。

都市銀行などの大銀行も、大手企業との取引を断って、中小の利益率の高い取引を増やすべきですね。利ざやを稼げます。その代り総資産は減り、全体のパイは小さくなりますが、筋肉質な体質に変化し、自己資本比率規制などとは、無縁になれますね。本来の銀行の役割を再認識すべきです。昔は倒産の危機に会ったトヨタに融資したのですね。今のシャープのようなものです。お金さえあれば…シャープは、良い会社に成長できます。あとは頭取の度量次第ですね。派閥争いなどやめて、日本の為に、真の銀行家になる事です。「海賊と呼ばれた男」を読めば、分かりますね。官僚主義の弊害が多く存在しています。世の中はケース・バイ・ケースなのです。一律に括れるものではありません。

予てからのカタルの主張を、ようやく安倍さんは、総務大臣に指示したようです。まぁ安保問題で支持率が落ちているので、そのパフォーマンスも含んでいるのでしょうが、日本の携帯料金に、メスを入れました。カタルは、前から日本の携帯料金は高過ぎると文句を言っています。ソフトバンクにとってはマイナスですが、時間が限られますね。果たして…スプリントの再建が、間に合うのかどうか…でも孫さんがMBOを検討したそうですが、カタルもソフトバンク株は、非常に魅力的に見えますね。先日も書きましたが、本当に買いたくなってきたのです。何しろ、ペッパー君の将来性は、凄いですからね。株価を10倍以上にする器なのです。そう言えば…バフェットが、IBMを買っているそうですね。きっと、このワトソンは、すごい宝になりますね。人工知能は人類の宝なのです。

ドイツでは自走運行を、加速させて研究開発しています。既に共同でナビ(地図)の会社を買収したとか…世界制覇に向け、着々と手を打っていますね。最近、パイオニア、JVCケンウッドなどの株価の動きにも、動意が見られますね。関係があるのかどうか…。

お金の動き、そうして実際の賃貸料の等の動きを、自分で分析しなさいね。そうすれば、カタルがケネディクスに固執している理由も分かります。カタルはケネディクスの株価上昇が遅れている原因を一つは、信用買い残の高止まり(注意喚起銘柄の指定)と、もう一つが実際の賃料の伸びが遅れている為ではないかと疑っています。問題は黒田さんの態度ですね。このままの推移でも、何れ、マネーストックは5%台の伸びに向かうでしょう。でも景気は踊り場故に…加速させるかどうか…。

自分の力量を知り、投資をすべきですね。まだ調べていませんが…おそらくクラウドワークスも、良いものになると思っています。3年後ぐらいの間に(本当は来年中と思っています。)2倍以上になっているでしょう。仕手が絡めば、この株も、大化けする可能性がります。故に、サイバーエージェントに期待を賭けるわけです。現時点では倒産の可能性も否定はできません。先日、資金調達したばかりですから、時間猶予はかなりありますが…シャープもそうですね。カタルは好きです。

目先のFFRIや田中化学研究所などの中身がない、動きだけの株に魅了されるべきではありませんね。過去、加藤あきらを見れば…分かりますね。宮地を手に入れても、駄目なのです。しかし…カタルの読みが当たるとも限りません。こんな事は当たり前の事ですね。カタルは買う根拠を事前に述べています。あとは自分自身が自分で判断し行動するのですね。その行動の結果は、自分でケツを拭くのです。投資は自己責任なのです。

こんな常識的な事を。いつまでも述べなくてはならない今の日本の現状は、非常に悲しいものです。カタルはデータに対し、正確さを期していますが、解釈を間違っていたり、先日のようにデータの転写を、間違っている場合もあります。おかしいと思ったら、メールしてくださいね。宜しくお願いします。更に、こんな考え方を見たよ。…と云うコラムが在ったら紹介して下さいね。カタルが気に入れば、皆に紹介します。そうすれば…より良い情報サイトを構築できますからね。皆で、精度を高めましょう。それでは…また明日。



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