加速する名目経済

安川には驚いたのですが…人間らしい相場の動きです。上がるのは、事前にわかっていたのですが…カタル向きではなく、でも…ケネディクスより良かったかな?

そのケネディクスの動向が、日経新聞の一面に掲載されています。この記事は…今、問題にされています。世界の中央銀行の緩和策が資産インフレを加速させており、実体経済の賃金やインフレなどに…働いてないという「ギャップ」ですね。カタルは金融規制が背景にある為だと思っています。

つまり具体的に説明すると、CDSの活用もそうですが、皆さんには、先物相場の方が分かりやすいかな? 例えば…世界景気が活発になれば、当然の事ながら、資源価格が上がります。荷動きなども活発になり、海運市況も上がりますね。しかし金融デリバティブへの規制が強くて…先物誘導できないために、価格の上昇が鈍いのです。故に、なかなか経営者は経済活動に踏み切れないのでしょう。

日本の不動産開発の実態に、似ています。日本は…カタルが引っ掛かっているように「深い流動性の罠の中」に居ます。金融庁がガチガチの規制を引いたので…日銀が、株(ETF)と土地(リート)を買っても、誰も追随しませんでした。一部、積極的な新興不動産は積極的に活動しています。サンフロンティアやレーサムなど…増収増益基調ですね。

ところが…一般的には、ケネディクスのように内部留保を充実させ…積極経営に踏み切っていません。ようやく…ケネディクスは昨年末から方針を転換したようです。この背景は、かなりの含み利益が温存されたためでしょう。だって…この4年で毎年15%~30%近くの不動産価格が上昇しています。ベースのAUMは1兆2154億ですね。まぁ、前半の2年は過去、高値買いした損失に利益を充てたとしても…後半の2年は、含みになっているはずです。

本日の日経新聞は、興味深いですね。銀座シックスの8階フロアを200億円で売却となっています。この利益が80億円ですよ。これが…この所、述べている「開発」からの利益です。リスクを取れば…このぐらい儲かるのです。故にカタルは、消極的な宮島さんの経営姿勢を、今までは批判してきたのです。しかしようやく、内部留保が危険を冒しても大丈夫なほど溜まったので…CREとの資本提携で株を買い、横浜の開発に着手したのです。

この動きを見て…エリオット・インターナショナル・エルビーが、株式を買った訳です。これから続々と…世界中からファンドが、集結するのでしょう。こんなチャンスを逃す馬鹿なファンドマネージャーは、居ないでしょう。何しろ、彼らは2005年末に4000円台の株価を付けた連中です。今の状況は、その当時を上回っているのです。

こちらを合わせて…読むと、良いですね。下火になっていた「グレートローテーション」の関連記事です。すべてが整合します。相場の流れと実体経済の動きが…。冒頭の安川電機の動きは、中国経済の人件費の高騰と習近平主席の改革の動きに、連動した動きです。いちいち解説しないと…このような「繋がり」が、一般人には見えません。カタルは40年近く、現場で実地訓練を積んできたのです。お客のお金を40億円も飛ばし…実験を重ねてきました。

だから…自慢ではないのですが、一見、繋がりがない…「見えない糸」が、繋がって見えるのです。相場をつぶさに観察してないと銘柄の連動性も、見えません。先日は軸受けの話をしましたね。納期が6か月待ちだと…しかし、なかなかメーカーは、新規の増産投資をしません。しかし…ここにきて、ようやくメーカーは、増産に着手しています。この安川も中国で現状の600台体制を、現在はフルで夜間も製造して1000台の生産だそうですが…それでも受注は溜まるばかりで…、とうとう1500台体制にするそうですね。

経営は難しいのです。どこで…増産するか? 同じことが不動産開発にも言えます。安川もケネディクスも、同じ土壌です。これが「金融規制克服論」の動きなのです。

ただ同時にビル・グロス氏は、利上げで短期金利を押し上げるとイールドカーブがフラット化して、景気後退が起こると…警告しています。この意味は…自分で調べてね。つまりカタルが指摘している「ダリオ時間」の再来懸念が、グロスが言うように…先日まで、あったのです。ところが…イエレン議長は、その懸念を払拭した議会証言をしました。その為にNY市場は高値更新になりました。

しかし…長い、景気回復過程など…様々な理由が、内包されており…(例えば5%越えの調整がないとか…。)依然、危機説は常に付きまとっています。すっきり晴れませんが…このブルームバーグの「グレートローテーション」のグラフは…なかなか説得力があります。

グレートローテーションの背景

様々な事象が「流動性の罠」を抜け出すことを示しています。雇用統計なども、その事例です。昨日の日経夕刊に掲載されている「人手不足、脱デフレ好機」という記事は、平成29年度の年次経済財政報告の「技術革新と働き方改革がもたらす新たな成長」とのレポートが昨日、発表されています。此方です。

何故、カタルが…半導体、人手不足、そうして不動産などの名目経済の動きとスマートコミュニティーの話を絡めて、毎日、レポートしているか…。この白書を読めば、より一層、理解が深まるでしょう。「働き方改革」の重要性は、生産効率を上げるためです。

つまり時間給の世界ではなく、実績給の「歩合の世界」を言います。成果主義なのです。これが、世界の統一基準です。電通事件は不幸な結果ですが…日本人の意識変化を、メディアが間違って伝えているから…いつまでも動かない、「失われた時代」の堂々巡りを続けているのです。馬鹿メディアめ! ぜんぶ、お前らの責任です。加計学園など…どうでも良いのです。

それより…6回も、2%のインフレ目標を後ずれさせている日銀の姿勢など…の政策を、民進党は取り上げれば…支持率が戻ります。誰も安倍政権が、一番とは思っていません。

今までが…馬鹿政権過ぎて…ようやく、少し、まともに戻っただけの話です。カタルが間違えた4年の空白を指摘して、政策姿勢を、問えばいいのです。日銀が、チビチビやっているから、文句が出るのです。しかしカタルの観測では、ようやく…抜け出せます。この続編は…また明日、述べましょう。

さて…ご連絡です。
有料会員の方へ、カタルの「株式教室」は、先週で、6か月間の勉強期間が終わりました。継続手続きを取った方は、そのまま読めますが、今回を機に、脱会される方は、今月一杯で既存のレポートが読めなくなりますから…必要なら、個人で保管しておいてください。8月からは、読めなくなります。

新規有料会員の募集は、8月になったら募集する予定です。今しばらく…お待ちください。新規講座は9月を目途に…再開する予定です。



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