米国では名目時代が続いており「寛容な社会」構成です。それに引き換え、日本では、いつまでも「他人批判の清貧思想」の時代が続きます。基本的に日本国民は自虐的な国民性なのかもしれません。選択肢は様々なものがあるのでしょうが…考える方向性が違うような気がしています。この基本方針の違いの結果、このような格差が生まれます。このデータはOECDのものです。此方です。
日本は敗戦後、米国の占領下に置かれました。その為に教育制度の在り方をカタルは疑っています。たぶん…日本人の消極性と言うか。「事なかれ主義的」な発想は、村社会論理と共に、戦後の「教育制度の欠陥」があると思っています。
戦後、米国の庇護の下で、日本は安い労働力を手にして…米国の真似をして加工貿易で…成長を続けることが出来ました。奇跡の復興です。しかし1980年代前半になると…米国の製造業を脅かす存在まで成長を続けます。この過程で、日本は独自の「村社会構造」を育みました。「終身雇用」と「年功序列」です。
更に…これを維持するため日本独自価格の設定です。産業障壁を設け…排他的な社会構成です。鎖国制度により日本独自価格を維持させます。ここではコメの価格を考えると分かりやすいかな?
カタルの記憶では、日本の洋服の価格は激変しています。ユニクロの高成長を支えたのは、内外価格差の是正です。終身雇用を前提にする労働条件を維持して…世界競争に勝てるなら問題はありませんが…鎖国によって日本の独自価格を維持してきました。
この制度に風穴を開けたのが、ユニクロです。海外生産により…安い縫製価格で製品を作ります。バブル期の日本の労働賃金は高く、中国などと比較して縫製工場を移転させれば…かなりコストを削減できます。そうして成長を続けたユニクロは、今はバングラディシュなど…更に安い賃金の雇用を利用して、世界へ製品を供給しています。
別に…日本人が優秀で良いものを作っていたわけではありません。結局、荒廃した敗戦国から「奇跡の復活」を遂げたのは、安い労働力の提供と多少の創意工夫で…米国消費の恩恵を受けたわけです。その後…1980年代前半になると貿易摩擦問題が起こり…この転換に日本は躓きました。この転換の壁になったのが、終身雇用と年功序列と言う日本独自の仕組み社会です。
この下で生まれた官僚の「天下り」制度などのシステム維持が困難になり、自由で開かれた社会構成と村社会の戦いの構図が、永遠と続く「失われた時代」の根底問題だと思っています。今でも働かない天下り人間が大勢、その組織の中で生活をしています。本日の日経新聞にある無駄な予算制度は、その氷山の一角です。菅政権が「学術会議」ひとつ…を問題にしただけで、あれほどの抵抗勢力がメディアを席巻します。
凄い力です。安倍政権の森・加計問題も、桜を観る会も…もとを糺せば、これら抵抗勢力の反撃です。しかし電通の高橋さんの自殺は、とうとう日本の頂点の企業も、この村論理を継続することが出来ないことを示した現象の表面化です。
だから社会の転換期を迎えたのです。日立の子会社売却も、今回のデンソーの自己資本比率50%への引き下げも…同じ「時代の流れ」が背景にあるのです。だから…カタルは「内部留保475兆円」の話を、何度もしているし、ようやく自然に…時代の流れの「転換期」を迎えたのです。
その抵抗勢力の大半の人達は、これから要介護者になる75歳以上になります。世代の交代です。介護の「チャームケア」(6062)が高成長を続ける意味は、そういう事を示しているのです。この辺りの繋がりを、丁寧に解説しないと…読者は分からないと思いますが、既に日本株は「新しい時代」に入っているのです。
ですがデフレの関門を抜け、デフレの「トンネルを抜けたら…そこは雪国」と言う激変的な変化ではなく…シェークスピア「マクベス」のイメージだと述べました。”The night is long that never finds the day.“明けない夜はなく…必ず朝を迎えます。
その現象の一つが先日、紹介したデンソーの行動変化です。カタルはこう述べています。内部留保475兆円はもう積み増すことのできない水準で…このお金が株主還元や設備投資などに回り、「信用乗数効果」が劇的に増えると…前から述べています。デンソーの事例は、その一つの現象に過ぎません。これからも次々に起こります。
カタルは、前からこの路線を考えていましたから、だから…直ぐにデンソーの報道が、重要なキーワードだと気づきました。
しかし、そのような事を普段から考えてない人には…野村証券の「野村総研」を売却してまで…の自社株買いも、日立の「日立化成」の売却などの動きも、今回のデンソーの「見えない繋がり」が見えないのです。市場の「見えない繋がりの糸」を結ぶことにより…相場の未来が読めるようになります。
松井さんは、デンソーでCFOに登り詰める器です。時代の流れを、しっかり捉えています。ところが馬鹿経営者はTOBをされて…初めて高額配当を実施する前田道路のような企業が世の中の大半です。
このような事例を観れば、今回の海運株にも、直ぐに反応をすることが出来るのです。
カタルは、たった100株だけでしたが…商船三井の「550円配当」報道を受け、直ぐに反応しました。その…たった100株の行動が「切っ掛け」になって、今回の海運相場(開運株)への参加が決まったのです。ここでは株式投資の奥深さを感じてください。丁寧に市場を観察すると…自然に見えない糸の繋がりが読めるようになります。
カタルが未来図を事前に語っている為、「間違い」も当然ですが…あります。そうして自分の考え方と違う現象が市場で観られると、自分自身の相場観を修正します。今回はエーザイに敗れましたが…ですが今回は、個別「材料仕手株」の旗印を降ろしてはいません。相場が大きくなるためには、その先導役が必要になります。成功事例があると…他の株は後に続きます。雁行型経済であり、雁行型相場です。リーダーが全員を更なる高みに連れて行きます。
今回の海運株の相場が、最終的にどの段階まで到達するのか? 楽しみです。船株はどれも陰線一本だけで、すんなり切り返して新高値です。この一本だけと言うのは最強の形です。
更に…業績面では既に過去最高利益1903億円を計上した2008年3月を上回ることは確定しています。中間期の会社側の利益予想は、たった2四半期だけで…2250億円なのです。通期の会社予想は3350億円です。この比率で株価を予想すれば…商船三井の高値は20400/1903=10.7199*3350=35911円…ホンマかいな?(計算が間違っていますか?)実現すれば…本当に家が建つ。たった1000株で3500万です。
本日も寄り付きの高値で船株を買い乗せしました。毎日、毎日…船株を買っています。伸び続ける限り…カタルは追随をします。やって見せ、言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば他人は育たず…の郷里の先輩の名言を実行しています。こんなところで怯む訳には行きません。何しろ…31年間の怨念を晴らすのです。故に、毎日が買い場です。