人類は何処に向かうのか?

幾つかの謎が存在し、その要因は何か…を考えますが、所詮は推測の域を出ません。良く宇宙物理学の世界では仮説を述べてから検証しますね。最近、米国の研究チームが「重力波」の直接観察に初めて成功したと報告されました。実はこの存在をアインシュタインは100年前に予言していたのです。仮説としてですが…。しかし誰も検証できずに長く論議の的になっていたとか…。カタルもサッパリポンの世界の話ですが、投資の世界も相場の流れに付いて…いくつかの仮説を立てます。そうして常に実際の動きと検証しながら、何故、この現象は生まれたのか? その背景を探る訳です。

時代考察とは…その現象が生まれた背景を、考えることになります。だから相場の流れが理解できるためには、かなりの時間を要します。過去の出来事を理解してないと…未来はその延長線上になるので推察できないのです。昨日は福井総裁の失敗を話題にしました。それは1985年のプラザ合意からの金利平価説に頼った澄田総裁の失敗を理解してないと…福井総裁の行動が理解できませんね。故に相場を理解すると言う事は…かなり大変なことです。

皆さんが、好きなチャート論もそうです。数々のチャートの形を観て、その相場がどう動いたか…の経験上からの推察が成り立ちます。先日、カタルはフュートレックの相場の中の解説で、一度、4ケタに乗った後の初押しは、鉄板相場だと述べました。この原則が過去、崩れた記憶はありません。これまでの経験上の確率は、かなりのものでしょう。人気株の初押しも同様です。右肩上がりの揉み合い相場もそうですね。色んなケースがありますが…経験がものを言います。株価は人間心理が作るものですからね。

だから…よくヤフーなどの掲示板で結果論を掲げ、とやかく言う連中が居ますが、そんなアホは無視しましょう。所詮、他人批判などしても仕方がない事です。やるなら堂々と…何故、その株が上がるのか? 又は、何故、その株が下がるのかを…理由付けなければなりません。誰かが買ったから…と言うなら、その背景を説明できないと駄目ですね。

通常、ヘッジファンドが買うからには…何らかの背景がある訳ですね。通常、発行済み株数の5%以上も買う行為は、何らか…買う根拠がある筈です。カタルは常にその背景を語っています。失敗も数多いですが…それは勝手読みが原因ですね。例えば、今はマイナス金利が効くはずだとの仮説を述べていますが、地銀など運用者は、所詮、サラリーマンで能力がないのでしょう。故に「みんなで渡れば…怖くない」となりますね。国債のマイナス金利は、そんな現象に見えます。

一番怖いのは…批判に負け、黒田さんの心が折れることですね。日銀は何だって出来るのです。それこそ、日経平均株価を10万円にする事も簡単ですね。ただ背景が存在しなければ…加藤あきらが、大昔に仕掛けた宮地鉄工と同じで、だれも追随しませんから、一時的な現象で、何れ…崩れます。

カタルはROE経営を推奨しています。効率的な資金活用をすれば、もっと日本の社会も経済効率が上がります。ROE8%を15%にすれば…日経平均株価は2倍になっても不思議ではありません。事実、米国株は、このような資本論理で上昇を続けています。常にTOBなどの企業買収があり、社会構造が変化していますね。GMは自動運転のベンチャー企業に…10億ドルも拠出したと言います。それなのに…ファナックもトヨタも、ディープラーニングを研究 Preferred Networks(PFN)への投資は…10億円程度でしたね。同じ10でも…円とドルでは、すごい違いです。日本社会も、変化を畏れては駄目です。

ところがどうかと思いますが…日本政策投資銀行が、鬼ゴムにTOBを掛けると言います。なんだか…政府系の開発銀行が、やる仕事なのかどうか…。趣旨が良く分かりません。本来の銀行業務ならリスクを侵し、ベンチャー企業を支援するのが…日本政策投資銀行=開発銀行の役割でしょう。既に先進国の仲間入りをしたわけですから…役目は終わり、解体すれば良いのです。存続の意義がなくなっても官僚論理で続けるから、おかしな現象になります。もともと鬼ゴムは、昔、カタルが、割安株として推奨したことがあります。経営者に能力がなく自社株買いなどを…しないのですね。真剣に経営をしてないのです。こんな経営者が…日本中に溢れています。

この原因は、日本空港ビルへの海外投資家の投資を、否定した過去の歴史にあります。その為に…海外投資家は日本企業のTOBは不可能だと考えています。王子製紙の北越製紙へのTOBも失敗に終わっています。株式持ち合いの為ですね。しかし…最近は少しずつ…村論理の文化も、変わりつつあります。ホンハイのよるシャープ買収は、まだ決まっていませんが…大相場に発展する余地がありますね。ただ…残念ながら、発行済み株式総数が増えて…過去最高利益を叩き出しても、一株利益は20円程度でしたかね? つまり500円相場が、せいぜいかな?…との印象も、若干、持っています。

さて余談が過ぎて…実は本日のレポートの狙いは、世界の中央銀行がこれだけお金をばら撒いているのに…何故、インフレにならないのかな?と言う謎ですね。意外にも…この後、イエレン時間が、訪れる可能性もあるのですが…。彼女の心配は、よく分かります。世界のヘッジファンドは中国経済の矛盾を叩き、同時に原油などの資源への投資をオプションの形で多数保有していると言います。この背景はお金が溢れている為ですね。でもなかなか需要が盛り上がりません。

故にカタルが述べている金融規制論が、ネックになっている考え方が正しいと思っています。丁度、米国(世界)は、正常な運営をしていたダヴィンチを上場廃止に追い込んだ、過剰な金融規制が敷かれた、2007年頃の日本と同じ清貧思想にあると考えています。これが第一の仮説です。(だから…赤字法人への融資の実現は、名目GDPを底上げする行動に繋がるのです。)

第二の仮説は、人々の社会通念が変化していることにあります。人間の豊かさとは何か?を考えたうえで…衣食住が満たされると…人間の尊厳の意味を考えます。その為に人間の本来あるべき姿を、追い求めるように変化しているのかも知れませんね。お金を稼ぎ、豊かな生活を送るアメリカンドリームから、心の豊かさを求める「社会貢献度」が重視されているのかも知れません。これが第二の仮説です。この背景を補完するレポートを発見しました。此方です。人々は、何もお金を求めているだけじゃないのです。時間的な豊かさとは何かですね。…人間の幸福度は、お金では満たされないと…いう尺度も存在します。

カタルの思考錯誤のプロセスが、皆様の行動に役立てれば幸いですが…最終的に決断して決めるのは、読者自身なのです。だからカタルの考え方から一歩、間を置き、自分自身の考えの確立に役立てれば、このレポートも幸いです。決して…カタルの思考プロセスが正解の訳ではありません。早く日本人も、大人の対応が取れると良いですね。自分で考え、自分で決めて行動するのです。こんな事が出来ない…「みんなで渡れば怖くない」連中が、ゴマンと上に居る日本社会は、何処かおかしく…感じます。



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