米国の小売り大手の「ウェルマート」(WMT)が3Qの決算を発表し…現状は良かったのですが、「通期予測を引き下げた」ので…株価は下がったと言います。10月になり減速傾向が見られるそうです。
やはり…学生ローンの返済などの足元は、消費も「急速に悪化する可能性」があります。でも株価を観ると…強いチャートです。コロナ後の高値を超えており、他のハイテク株より強い評価です。しかも…この株価水準はPERが30倍(現状)~25倍台(来期)なのです。でも配当利回りは1.39%ですからね。これが「米国基準」なのでしょう。
でも奇妙な事に…「ターゲット」(TGT)や「ホームデポ」(HD)と言う消費関連の株価は違う値動きです。「ウェルマート」の解説は、必要ないでしょうが…「ターゲット」は大型ディスカウントストアを、全米で2000店近く展開する会社です。此方のPERは16倍から14倍で、配当は3.84%になっています。不思議です。一律の評価ではないのです。
しかし…ホームセンターで世界首位の建築資材やインテリア、家電、園芸用品等を扱う「ホームデポ」は19倍前後ですから…消費関連の基準は、この辺りなのでしょう。15倍から20倍前後なのでしょうね。
指数関連の買い(ETF)などが多くみられる「ウェルマート」は、高めの設定なのでしょう。何故、昨晩の相場を観て…この話を冒頭に持って来たかと言えば、米国のGDPの70%(日本は60%前後で低いのです。)を占める消費動向が、これからの「景気動向」を左右するからです。
今の相場の焦点は「ソフトランディング」です。
本日のWSJにも載っていますが、初めてらしいですね。この解説によると…「過去80年間、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ率の大幅な引き下げに成功したケースでは、必ず景気後退に陥っていたからだ。」との記述があります。しかしこの動向を観れば、分かりますが、米国の消費はこれだけ金利を引き上げても…実質数字でも伸び続けています。このグラフの「名目の伸び率」を観ると、インフレを克服しつつある様子が、如何に「異質な状態か」…分かります。
でも…この理由はUAW(全米自動車労組)の闘争を観ると分かります。インフレを克服した「賃上げ」が、何故、可能なのでしょう。
昨日、カタルは「トヨタ」(7203)の賃上げの話を持ち出しました。トヨタと言う会社を長く観ていると…関連する下請け企業は、他の自動車系列より競争力が強いのです。しかし…車一台あたりの部品点数は3万程度のようですが、この価格を毎年1円から2円引き下げるだけで、膨大な利益に繋がります。
基本的にトヨタは下請けへの「値下げ要求」を、毎年、実施する会社です。まぁその為に日本の産業界は強くなったとも言えますが、正当な報酬と言う考え方が、欠如している会社のように思います。
提訴は取り消されましたが…だからこそ、「日本製鉄」(5401)が取引相手の「トヨタ」に対し…電磁鋼板で訴訟に持ち込んだわけです。「ルネサスエレク」(6723)が、産業革新機構から支援を受けたのは、「トヨタ」の「下請け虐め」の見本の一つでしょう。でも今回のコロナは、面白いでしょう。立場が逆転した「反乱の時代」とも言えます。
最近の株価の「値上がり企業」を観ると…どの会社も、その多くが率先して…賃金を引き上げています。昨日紹介したユニクロは昨年、賃金を大幅アップさせて、今年は中国の賃金を大幅にアップさせています。村社会論ではなく「世界基準」だからです。
高株価が定着している「キーエンス」(6861)の平均年収は2279万円だそうです。この会社の売上高利益率を観ると、その謎が分かります。実に「54%」の売上高営業利益率なのです。54%ですよ。トヨタは7.3%です。分かるかな?
カタルは、これだけの「爆利益」ですから…従業員にも世界基準で賃金を支払って…初めてトヨタのブランドが、世界から実力を認知されると思っています。
でも…こちらの話が事実なら、カタルも自分の認識を「変えない」と駄目です。トヨタにとって米国の金利高は自動車ローンの高騰になりましたが、「EV」ではなく…「HVの選択」に繋がり、開発が遅れたことが、逆に「強み」に変わります。
だから日本にとって、今回のコロナは、いろんな面で…「神風」のような印象を持っています。後世の人は34年間にも及ぶ…「清貧思想」が蔓延った「実質成長時代」は「寛政の改革」を実施した…松平定信の時代のようなものだと評価するかもしれません。故に…「白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき」と言う狂歌が生まれます。
カタルは苦節34年、まもなく35年です。もともと株屋ですから「行け行けドンドン」のタイプの男ですからね。もう…いい加減に「棺桶の時代」になったので、神様のお許しが頂けると良いのですが…トホホの人生です。でも統一教会なんかを自分の人生の失敗をダミーにして、総理を暗殺しようとは思いません。ただひたすらにシクシクと…努力を続けるだけですね。あとは運命でしょう。
そう思っていたら…田中君らしいですね。ジェイドGに朗報です。
読者からのメールで知りました。ありがとうございます。此方のIRです。つまり…先日、発表された通期128円から観た半期の進捗率は45円ですから35%と低いもので…株価が低迷していた原因の一つでしょうが、それが完全に「払拭された」わけです。
最低が128円で…増額含みの可能性が見えます。128円でPERが20倍なら2560円です。通常の相場なら…この水準が最低限の「妥当株価」でしょう。ここでGDPの成長などの外部要因により、株価水準の評価が変わります。
皆さんの多くは、相場全体の「市場要因」を考えず…企業業績などの「個別株要因」だけで株価が決定されると思っているようです。でも実際は「仕掛け人」の存在が重要なのです。タイミングと仕掛け人の関与です。人気株の「ジーエヌアイグループ」(2160)の株価を観ると分かります。 好業績と共に… 明らかに「仕掛け人」が関与しています。この株は75日線で反発しています。
でも「ルネサスエレク」(6723)は200日線です。昨日は、凄い出来高でした。なんと…5221万株です。
IRが更新されたジェイドG は200日線です。通常、この調整期間で…企業業績が伸びるなら、株価は反発して上がるのです。おそらく…今回のIRを起点にして、株価波動は「次のステップ」を観て2400円台に向かうものと思っています。
あの時にカタルは、この辺りなら、再び株価が戻ってくると思って高値で買った株を「現引き」した株価です。この後の「M&A」にも含みを持たせたIRでしたから、田中君の今後に期待します。
でもやはり彼は株価を観ており…日本中の経営者は、田中君をお手本にすべきです。何故、全国の証券マンが「ジェイドG」の株価を、顧客に推奨しないのでしょう。全く不思議な話です。出来高が30万株を超えていますが、大半は「目先筋」の参加なのでしょう。
米国経済の減速が金利低下を誘発して、その手(新興株)の株価が上昇しますから、タイミング的には、ピッタリの人気株になる素地があるのでしょう。カタルも本日の株高が、明日の信用枠の拡大になり「買い余力」が増します。これが名目時代の成長力に繋がるのです。
この所…ずっと述べていますが、既に「インフレ」問題は、株価の材料にはなりません。むしろ…「ウェルマート」の値下がりが話題になるように…徐々に市場の主眼が「景気後退」に移行します。この動向が一番、分かる…「客観的な指標」が、米国の2年債の利回り水準でしょう。この仮説が正しいなら…アークのキャシーウッドさんが述べているように…新興株の出番になります。
アーク(ARKK)は、カタルの嫌いな仮想通貨をやっているから外して…彼女が大きく買っている…視聴時間ベースで米国最大のTV配信プラットフォーム企業「ロク」(ROKU)の株価に注意を払います。まだ「赤字継続」なのです。でも売り上げの伸び率は凄いのですよ。
カタルは、このラインを主眼に見ており、一番に「ジェイドG」を掲げ、「メルカリ」(4385)、「BASE」(4477)などを取り上げています。
でも安全策なら…昨日も買った「野村証券」(8604)でしょう。
ようやく日本経済は「新しいステージ」に入ると思っているからです。苦節…35年になる鬱憤を取り払う銘柄です。小手先ではなく…証券マンなら100万株単位で顧客に推奨する株です。大昔の法人課長の時に、カタルは実際の200万から300万円前後のNTT株を2000株程度の注文を貰ったのです。ワンロットが2億なんてザラで…20億円を超える注文ですからね。この注文の発注先が「山形共済連さま」でした。懐かしい想い出の一コマです。
かれは「豊田通商」(8015)だったかな? 仕手化した時の仕掛け人です。
「JAL」(9201)が高騰したことが在ったのですが…それはカタルの仲間の「よちゃん」です。そうしたら…「国策企業」を玩具にするとは、何事か…と怒られて、大変だったのです。懐かしい時代です。そんな相場を死ぬ前に…もう一度、味わいたいものです。5倍、10倍は当たり前…なかには100倍なんか…と言う事例もあるのです。
世の中は「逆転する時代」になるのかもしれません。楽しいでしょう。夢を観るのは…「ジェイドG」の株価が、3年後に1万円台へ桁を変えるなら…1万株を持っているだけで、1億円台の資産になります。可能性は…充分にあります。別に目先ではなくても…現物に変えて持っていても、それで良いのです。
来週からC君を取り上げる背景を、約束だから語りますが…あまり高値を追わないで下さいね。カタルは155円から買い始めました。その時に、株を「買ってみたい」と感じたのです。また…明日。