ユビキタスなど…と、コンセッション

ユビキタスの決算数字は計画通りと…言うものなのでしょう。中間期の売り上げ予測が575百万円なのに、通期では1520百万円となっており、きっと季節的な要因があるのでしょう。組み込みソフトは、相手先の都合に影響を受けます。開発もそうですね。

もともと…カタルがユビキタスに惹かれたのはQBのデモ画像を観たときでした。全ての家電はプログラムで動いており、プログラムの立ち上げに時間が掛かります。それが瞬時にプログラムが立ち上がるなんて…凄い発明と考え、全ての家電に応用できるから、膨大な収益が発生するという発想でした。しかしあれから6年程経過しますが、実際にものになったのは「カーナビ」だけでした。確かに車は、バッテリーが重要なので、年がら年中、通電状態のスリープにしておくわけにいきません。だから車関連の車載機など、これからも応用されるのでしょう。でもカタルの予測通りの単価では、ありませんでした。此処が誤算でしたね。

噂ですが…ソフトバンクが買収したARM社のCPUの絡む特許は、一つ10円程度だそうです。そうすると…カタルが期待した村田との共同開発のWiFiモジュールの利用価格は、もっとかなり低く、企業業績への寄与率は小さなものなのでしょう。何しろ、CPUで10円程度だそうですからね。

でも、やはりユビキタスへは、「ワクワク感」は、全く衰えません。今年6月に発表されたメガチップス社とのHD‐PLCは、これから全ての家電に組み込まれる可能性があります。家電はコンセントから電力を得て稼働していますが、今度は、その電気を得る電力線を通じてインターネットとの通信が可能になるのです。何も、別に新たなWiFi網を構築する必要がなくなります。電気を得る電力線を通じてネットに繋がるのです。IoTの世界はどんどん進化しますね。

まだものになりませんが、ユビキタスはIBMのワトソンと繋ぐクラウド化にも取り組んでおり、未来はAIを活用したクラウド管理が、容易にできる仕組みにも参加しています。兎に角、自分でユビキタスを調べてみれば分かります。どれも、まだ収益化に繋がっていませんが、実験的な試みに顔を多く出しており、これから、どれが化けるか分かりません。

準天頂型衛星が4機体制になると、一気にクラウド上の仕組みが進みます。自走車関連も僅か数センチの誤差になり、センサーと組み合わせると自走時代が一気に加速します。マゼランシステムジャパンとの動きも活きてきますね。

最近、パナソニックが、僅か80名ばかりのドイツのオープンシナジーと言う会社を買収し子会社化しました。この会社は車載コックピットソリューション向け組み込みソフトウェアの開発会社です。しかし…既にユビキタスは、ルネサスなどの車のマイコン最大手と組み、コネクティビティー事業を取り組んでおり、既に開発が進んでいます。この買収額は発表されていませんが…かなりの価格なのでしょう。

もう切り口はIoT時代到来だけに、豊富過ぎて…書き切れません。問題は企業業績ですが…エイムの買収などの効果もあり、今期、黒字化の可能性も存在します。この辺りは先行投資の分野で、どの程度、研究開発に振り向けるか?…などの社長の裁量が、ものを言いますが、この会社もクラウドワークスと同じで、これから売り上げの推移が「もの」を言います。

基本的に小さなベンチャー型の会社は、利益水準など…どうでも良いのです。基本は会社の方向性であり、時代性なのです。その時代変化のスピードが、企業業績の変化を支えます。ユビキタスやクラウドワークス、JTECなどのスマートコミュニティー関連は、仕掛け筋の力量がものをいう世界です。金融相場と同じで…企業業績を語るのは、あまり意味がありません。仕手化しやすい時期が、赤字から黒字化の時期です。

もともと時代変化の端境期は、大化け銘柄が誕生します。10倍なんて…もんじゃないのです。ヤフーの事例を示すまでもなく…最大級の相場が演出されるのです。一説によれば…このIoT化により、接続デバイスによるデータから生み出される洞察によって、潜在的な経済的価値は11兆ドルにもなるそうです。日本のGDPの2倍以上の金額ですよ。パナソニックのオープンシナジーの買収金額は、明らかにされていませんが、相当な金額なのでしょう。早く…日本は、このスマートコミュニティーと言う時代変化を受け入れ…一気に加速させ定着化を図るべきですね。だから安倍首相のあの宇宙計画見直しの話は、生きてくるのです。

僅か3兆円ほどの増額で、株式市場にETF期待値を発生させている様に…時代は、いよいよ進化の躍動感を演出するかもしれません。金曜日の相場を観ると…クラウドワークスにも参加者が存在するようです。きっと改善が明らかになった為に、安心感が生まれているのでしょう。

でもカタルは、昨年から、この労働改革は、大きな価値があると思っていました。故に、最初は1000円割れ程度から、打診買いを始めたのです。カタルの価値観は1000円でも安いのです。これから1年間のなかで、きっと上場来高値を更新するような相場が、実現する可能性が高いですね。この会社の上場来高値は、上場間際の2040円ですが…この売上高変化率を観れば…多くの方が、その実現を納得されると思います。自分で計算をしなさい。「フリーランス」と言う新しい産業創設の進化は、年率70%の世界なのです。トヨタが1%のコストカットの為に…下請け叩きをする事が、馬鹿らしく思えます。

トヨタなどの完成された産業分野は、基本的に売り上げは横這いなのです。つまり株価が大きく伸びることはありません。だから自社株買いを積極的にすすめ、株主還元するのが普通です。形ばかりの金額で、お茶を濁す村論理の代表的な企業です。こんな村社会の会社に照準を合わせ、財政支援(エコカー減税)などするのは…そもそも可笑しいのです。

本日の新聞には、ヤンバダムへの増額支援が報道されていました。雇用を守るために必要性がない公共事業投資を、加速させるべきではありません。まったく…。時間的な概念を無視した考え方は、国だからできるのです。ヤンバダムは、計画から、いったい何年、掛かっているの? 30年程度かな? その間に、投じた資金の金利分も、ドブにお金を捨てています。民間なら、とっくに倒産しています。

同じ720億円もの増額資金を、衛星打ち上げに使えば…今頃は、もっと乗数効果が高いスマートコミュニティーが、実現しています。あるいはベンチャー企業のAI活用会社への金利免除などの補助的な支援でも良いですね。コンセッション型リートへの20%の配当課税減税にでも、このお金を使用すれば…一気に、都心の特養不足などは解消されるかもしれません。

だって考えてください。100億円の5%の利鞘全てが、配当に回るとしても5億です。その20%が税金ですから、僅か1億円で済みます。つまり1億円のお金で100億円の投資が生まれるのです。乗数効果は100倍ですよ。ヤンバの720億円は、建設業者中心に回るお金で乗数効果は限られます。此処で…小池百合子が指摘した時間厳守の仕事の推奨が生きてきます。もともと国だけなのです。ロッキード事件の裁判じゃ、あるまいし…どんな仕事にも締め切りは存在します。

財政出動は、時間概念や乗数効果を考えて、行動するものでしょう。だから利回りが重視されるコンセッション型の事業投資の促進が必要なのです。リートを活用しなくてはなりません。お金は無限にありますが、全ての投資に「効率」の文字が躍り、リターンが求められるのです。何故、カタルが「ケネディクス」に拘るか? なかなか宮島さんは理解してないようですが…コンセッションが日本を救い、効率的な社会を形成するツールなのです。だからこそ、関西国際空港の管理に参加した「オリックス」の株価は、重要なのです。

現状のケネディクスのPERは10倍程度です。しかし名目世界が定着するならPERは20倍から30倍評価に変わり、更にコンセッションと言う「夢」が広がると…、一気にPERは最大100倍まで評価されます。それくらい…新しい産業の創設の増加スピードは、PERの評価を、大きく変えます。クラウドワークスの売り上げ推移をここで観てくださいね。この潜在成長率の意味は、非常に株式評価では…大切なのです。宮島さん、はやく気付き…動き出して欲しいものです。株価を1万円まで上げて、公募増資をすればいいのです。そうすれば、国の借金は一気に減りますよ。それでは…また明日。



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