米国でも大手金融株が売られていると言います。掲載しているグラフはWSJのもので、ウェルファーゴを除いた指標だと言います。論理的には赤字でなければ、又は大幅な赤字見通しがなければ…PBR1倍を株価は割り込むことがない筈です。しかし…問題は自己資本比率規制ですね。たぶん、その影響で…潜在的な株式が存在するから、純資産価値を割れていると思われます。
どうも…社会概念の転換により、人類の価値観が大きく変わっている可能性があります。世界経済は「スマートコミュニティー」への入り口に位置しており、物質的な豊かさから、豊かな時間の概念に、我々の価値観が、移行していると思われます。
この意味は、一例を掲げると…昔は「3種の神器」と呼ばれるブームがあり、冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビが、庶民の憧れの的で良く売れました。このような物質的な豊かさを満たす事が、我々の行動目標でした。欧米の先進的な生活感への憧れですね。丁度、生産体制が変化する時代、プラザ合意が1985年に起り、TSMCが誕生するは1987年です。この時期に世界の生産革命が起こっています。ファウンドリ(ファンドリー)やEMSと呼ばれる受託生産が誕生したのもこの時期です。ホンハイなどの躍進も、この時期から始まっています。カタルは、この時期に「ものづくり」大国の幻想を変更すべきだったと考えています。半導体の失敗などは、この時期が起点になっています。
この少し前の1983年に、ファミコンが世の中に登場して世界を席巻しました。この意味は「時間の豊かさ」を求めたものですね。今ではスマフォのゲームが皆さんの時間を奪っています。モノから豊かな時間の確立へ…。更に、今度は、労働と言う概念が大きく変化しそうです。賃金を得る為に働いたのですが…、賃金より自己満足感と言う、より満たされる気持ちを優先する現象が生まれています。これが社会貢献度ですね。社会の為に役に立てるかどうか…と言う新たな概念です。
時代の流れを読む場合、世情の動きは非常に大切です。事件や事故、テロなどのニュースからシリアの覇権争いまで…。米ソの対立や中国、さらに北朝鮮の動きですね。相場観と言うのは、その様な…様々な要素が複雑に入り乱れ、形成されていきます。だから常に自身の相場観は、揺れ動いている訳ですね。
カタルはシャープの株式価値は、現状でも300円程度だと考えています。その理由の一つはサムソンなどが第3者割当増資に応じた価格(290円)ですね。その後、デンソウやLIXIL、マキタからも(279円)で資本調達しています。通常の経営者なら、このような支援を、受け立ち直る筈なのです。要するにシャープの場合は、能力のない人間が不幸にも経営陣になったために、起った現象だと考えています。日本の「失われた時代」と同じ構造です。村論理の為にグローバル化の意味を理解していません。
でも本日のニュースを聞き、ホンハイへの信認が…急速に薄れています。郭台銘氏の疑惑は、よく理解できます。以前、中国に騙されているから、より慎重になっているのでしょう。さらに東芝のような不正会計がありますからね。でも決算を観て4月以降に調印がずれ込むと言うのは…、いくらなんでも市場参加者を馬鹿にしている様に感じました。こんな事ならホンハイをやめて、今こそ、革新機構入りした方が良いですね。まぁ、難しい相談ですが…足元を見て馬鹿にし過ぎています。
シャープを応援しているカタルのような日本人も、「いい加減にせい!」となりますね。カタルの認識が甘いのか、どうか…。偶発債務などは、本来が事前に調べておく重要な協議で…、問題がないから、通常は有報にも載ってない筈です。これが日本人の一般的な認識です。それを…やはり人種が違うと言うのは、価値観が大きく違うものですね。今朝の遅延ニュースを聞き、急速にシャープから興味が失われています。不思議なものですね。あれほど…倒産しても良いから、支持しようと決めていたのに…。相手の態度の変化を観て、自分の気持ちに変化が生まれています。
このように…いろんなニュースなどにより、どんどん相場観と言うのは修正されていくのです。カタルが、よくケネディクスが「1300兆円の逆襲」相場の本命銘柄だと述べていますが、時代が変化すれば…、その構想も変化する事があり得るのです。分かりますかね? 皆さんの場合は、株価を観て心が動くでしょう。カタルの場合は、株価より…むしろ実際の事象で影響を受けますね。株価は時代の後追いだと思っています。僕ら人類が求める時代が、どんな方向性に向かうのか? それが、一番大切だと考えています。
例えば…大林組は昨年の春から、全く株価は下がっていません。それは内需企業業績が好調なのですね。他の株価と比較して下さいね。三菱UFJでもトヨタでも構いません。でも…市場人気は、全くありませんね。カタルの好きな横河ブリッジもそうですね。関電工もそうだし…よく引き合いに出す、個人好みの高橋カーテンウォールなどは、そんなに業績が落ち込むようには見えません。非常に割安に感じますが…、何故か、スマートコミュニティー関連に比べると…人気の度合いが、全然、違いますね。
マネパGなど…呆れますね。いくらフィンティックブームとはいえ、さくらインターもそうですが、カタルにはサッパリポンです。別にカタルの見方が正しい訳でもないのですが、どうも理解を超えています。こんな現象が続くと、カタルも、時代に大きく遅れた石器人間なのかもしれませんね。バフェットの心境が分かるような気がします。
明日は、好調な米国株動向でも主題にしてレポートを書いてみたいと思っています。それにしても…マイナス金利の村論理意識を観ると…本当に呆れますね。日銀が買うから自分達が投資すると言う理屈は、全く理解できません。完全に「債券バブル」状態ですね。不動産バブルが、1989年前後にピークアウトしましたが、今の債券相場も、似たようなバブル状態に見えます。先日、カタルは、6.1%国債の話をしました。
もしイエレン時間が訪れ…、完全に彼女の時代が到来したら…日銀をアテにする馬鹿は、途方に暮れますね。1300兆円の逆襲は、相対する位置に株価が位置しています。もしケネディクスが、このまま4ケタ奪回から4000円の最高値更新に向かう相場になるなら…、流動性の罠から完全に抜け出し、市場金利は上昇を開始します。実に「際どい」勝負をしている目先の運用者たちの…アホ具合が、良く分かります。
ある日突然、日銀は量的緩和をやめるかもしれませんね。その時に、理屈に合わない低金利の国債は、大暴落します。イエレン時間とは…そういう事を示します。3回が2回に変更になり、勢いづいたアホ集団のお祭りは、いつまで続くのでしょう。それほどマイナス金利が、効かないとは思えませんが…。物産の社債の話は、面白い現象です。
買ってくれるからと言う思い込みほど…怖いものはありません。此処にも、時代の現象が見え隠れします。時代考察から、新しい銘柄が生まれるかどうか…、やはり株式市場は面白いものですね。推察を元にするカタルの実験は続きます。それでは、また明日。