金融知識の話し

昨晩から報じられている「今年初の米銀破綻、リパブリック・ファースト銀をFDICが閉鎖」と言う報道は、基本的に…昨年の「SVBの破綻」が報じられていた時に、預金が引き出され運営が難しくなっていた銀行の話です。だから今年初の倒産と言っても…基本は「二番煎じ」ですから、体制に影響はありません。

実は、どの銀行も同じなのです。

大量の預金が引き出されれば…どの銀行も目先資金の手当てに行き詰まり…破綻します。ただSVBもファースト・リパブリック・バンクも「急成長」を遂げた痛みが出た格好です。もっと緩やかな金利上昇なら「対応する時間」(適応時間)があったのでしょうが、債権などを売る時間も少なく、経営者が、やはり怠慢だったのでしょう。その経緯は、此方を観ると「より一層」の理解が進みます。

金利引き上げは、事前に「予想された事」です。

日本の銀行経営者も、非常にトロイですから…気を付けないとなりません。そもそも資金運用部に「デュレーション」(Duration=元本の平均回収期間)の概念も、持ってない人間がいるほどなのです。今は「金利高の局面」ですから…この期間を短めにすべきです。日銀が時間を掛けて…「長期債の買い入れ」を続けているのは、移行時間を稼ぐ…大切な事なのです。「未来の準備を急げ!」と、日銀は言っているのです。

せいぜい…地銀レベルも怪しいですが、普通は考えています。しかし…信用金庫や信用組合は「格下」の「街のおじさん」(地域の名士)です。たぶん…外債投資をしている銀行も、まだ多いと思います。でもこれだけの円安だから…その評価損を、今回の決算に計上すべきでしょう。「ゼロゼロ融資」の回収が始まり…国内は倒産も増えています。

「きらやか銀行」を傘下に持つ「じもとホールディングスHD」(7161)は26日、2024年3月期の連結最終損益が234億円の赤字(前の期は70億円の赤字)になりそうだと発表したそうです。その為に、9月に返済期限を迎える公的資金の返済が困難になり、期限の延長を国と協議すると明らかにしたそうです。業績悪化の責任をとり、経営陣も時期をみて辞任すると報道されています。

この背景は、たぶん「ゼロゼロ融資」に絡む案件かもしれません。賢い連中は、事前に…「危ない債権」を、あの時、国の管轄の「ゼロゼロ融資」に付け替えて…自行分の融資を返済させていたのでしょう。合法的な…債務の入れ換えです。ある意味で「犯罪」のようなものですが、目立たないように…危ない融資を回収できる手段のひとつでした。

拡大するファンドは、預金と違い…規制が緩いのでしょう。「危ない匂い」を感じますが、もともと…ハイリスク資金ですから、水面下で活発に動いている印象です。昔は「M&A」などの資金を、銀行に頼りましたが、今の時代は「ファンド経由の融資」も多いのでしょう。裏を知りたいのは、やまやまですが…現場には「色んな手法」があります。金融デリバティブの仕組みは「複雑怪奇」ですから…素人では、まず理解できないのでしょう。

日経新聞社の前身は「中外商業新報」でした。最初は中外物価新報と呼ばれており明治9年12月2日に誕生したそうです。物産と関係があるのですね。大御所さんの弁ですが…彼は、新聞屋は「ゆすり・たかり」の寄せ集めのような者だったと言います。広告を取るために企業の弱みをネタにして…広告料を取っていたそうです。まぁ銀行も、昔は両替商から金貸しです。今でも業界紙は、たぶん「似たような種族」でしょう。ユダヤ人が嫌われるわけです。

金融の世界は、ある意味で「博打」ですから、色んな「仕掛け」があるので…気を付けないとなりません。今回、揉めている「三菱UFJモルガン」が絡む…クレディ―スイスの「AI債」ですが、基本的に…金融取引は騙されるような仕組みになっています。もともと…金利が「相場より高い」と言う時点で、「マジック」を警戒すべきです。

為替も、きっと100円以下の円高の時に、まさか…誰も、今のように150円を突破するとは思っていなかったでしょう。カタルは、内心…前から円は170円近くかも…知れなと思っていました。このラインに壁がある筈です。

カタルが最初に「元本保証」の商品しか…投資できない法人(運用規制)に対し、「仕組債」を販売して…大きな損失を与えた為替水準です。会社を辞める3年ほど前の出来事でしょう。まだ法人マンに成ったばかり…の法人部の新人でした。たしか…175円か177円か…その時に、多少「円高」になっても、当面は大丈夫…と言って、「高い利回りの商品」を売り込んだのです。でもそこから一気に、円高が進み…結局、元本割れです。

でも物価高を望む今の日本にとって…この円安は別に悪い話ではありません。今は部品も海外生産ですから、当面は海外からの輸入費用も膨らみます。ですが、徐々に「国内回帰」が加速するでしょう。それに今は資源価格も落ち着いています。この「空洞化の揺り戻し」現象が、どの程度継続するか? 

この流れは当面は続くとおもっています。何しろ…長年続いた清貧思想ですから、年金世代の老人から働く若者に所得の移転が始まります。

ある銘柄群には、これは「ビック・チャンス」なのですが、なかなか…条件が揃いませんからね。今回の「ジェイドG」の失敗を顧みると、起こるべきして、その「仕掛け」が働いた印象も持っています。やはり環境整備の条件が整うことは、大切なのでしょう。

「逆行高」の演出を出来るなら「スター株」誕生になりますが…「運」が味方しなかったと言うか…後退した「スタートライン」の印象です。双六の「振り出しに戻る」を引いてしまった印象を持っています。

一度、通った道ですから、今度は知っていますから…事前知識があります。

皆さんも用心はしましょう。「転ばぬ、先の杖」なのでしょう。専門家ではないから、詳しいことは分かりませんが「繰延税金資産」の項目も色々あり…どの程度が還付されて、利益となるのか分からず…数字を追ったのですが、まだよく理解していません。

ジェイドGの決算推移

確か…銀行の不良債権処理の時に、この話で盛り上がった記憶があるのですが…何しろ、馬鹿レベルなので理解力がイマイチなのです。

前期はこの還付が多く「一株利益の水増し」になりましたが…今期は、逆に働いたから「見かけの利益」が減ったように見えたのです。しかし…市場が洗練をされているなら、最終利益での一時的な影響なので、本来なら株価が、これほど…動くことはない筈です。やはり「不可解な下げ方」でした。

故に、カタルは「仕掛けの演出」まで…疑っています。

一度、ひび割れをすると…「投資心理」が大きく変化をします。今度、株価が戻る過程では、「ヤレヤレの売り物」に変わるからです。株式投資は、ある意味で心理戦です。

市場にはPERが100倍以上の銘柄もかなりあります。逆に成長しているのに…PERは10倍程度の企業も散見されます。高株価になって行く…「過程」の話しなのです。大株主の移動が会社のホームページに掲載されており、金曜日の相場の上値を買う「切っ掛け」になったのかもしれません。売っていると思っていたファンドが、実が買っていたのです。

カタルも、このファンドが株を持った「経緯」は知りませんが、上場前から株を持っているファンドかも知れません。

最初から…多くの株が市場から「高い評価」を受ける訳ではありません。ジェイドGは、ロコンドが主体で、たかが…「靴のネット販売」のイメージです。もともとAIや最先端の技術を売りにしている訳ではありませんからね。だから田中君は、早く「貸借株制度」に移行すべきです。これだけ売買があるので、申請もスムーズに通過する筈です。

「金融の仕組み」を理解する奴の会社の株価は高く評価されます。ある意味で…名物社長にならないと市場評価は低いままです。「ニデック」の永守さんの評価は、色んなものがあり…市場の意見は割れています。だから…「仕手化しやすい株」とも言えます。

「ソフトバンク」の孫さんが、此処迄…急成長したのは、証券マンの知識からの「学び」です。北尾さんの人脈の活用など含め…ドイツ証券からの学びです。

「Jトラスト」の藤澤さんも、金融の意識が芽生えた一人です。その恩恵を受けた人なのです。あのボロ会社が…よくここまでになったものです。商業手形割引及び手形貸付等の金融事業である「イッコー」が前身なのです。株価は50円を割れていたのです。それが…

イッコー時代からのJトラストの株価推移

今、調べました。僅か12円の株価だったのですね。その株が最後は4056円です。2008年の話ですから…「不良債権処理」と言う嵐のような環境を、上手く利用して急成長を遂げたことが、よく分かる構図です。

カタルの仲間の一人は、2003年頃、三和銀行の不良債権処理に絡み…巨万の富を得ました。カタル自身も、あの時に、実際に彼から誘われたのですが、僅か…数千万のお金がなかったのです。あの資金は、直ぐに10倍、20倍になっています。考えて観ると…社会構造が大きな変革を迎える時はチャンスなのです。その勝ち馬に乗れば…「巨万の富」を得られます。10倍なんか…と言う水準です。

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関心のある方は、昨日の内容をお読みになり…納得されたうえで、一度、応募してみてください。(下の方に載っています。)

皆様からの沢山のご応募をお待ちして居ります。また明日。



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