市場環境の整備が投資を生む

発表された「PCEコア価格指数」などを観ると…順調にインフレ率は下がっており、米国だけが「飛び抜けて」…景気の実態が強かったように思います。ようやく…世界と足並みがそろった印象を持っています。今のところは、GDPの70%以上を占める消費は、大きく落ち込んでおらず…経済は至って「平穏」に見えます。

米国のインフレ度合い

しかしカタルは必ず、この高金利が実体経済にも影響を与えていると考えています。

故に5月からと言うより、もっと前からですが、金利を「もっと早く…下げるべき」だったのだろうと思っています。この辺りの感覚が「早過ぎた」と言うか…。先走っており…実際の相場では「ハズレくじ」を引いています。

S&P500の4時間足推移

S&P500は「乖離調整」を終えて、まだ新高値を更新していませんが、このチャートは高値を前に「足踏み」をして居り、高値を更新しても「二番天井」ではなく…非常に好調な展開に見えます。問題は、このあとに「企業業績」は悪化するのですが、その動きを打ち消す「AI革命の投資ブーム」の新時代に、「スムーズ」に…移行できるかどうか。

チャットGPTの「オープンAI」への多額の増資報道を観ると、時代変化は「順調」に進んでいる様子に見えます。何しろ…その価値は1000億ドル越えだそうです。基本的に「時代の進化」は、お金の「量」が決めます。お金はかけるなら「進展する速度」もあがります。

お金の流れが、高金利で阻害されないなら、時代変化は加速するのです。

経済政策の肝はインフレにならずに、「成長」を追えるかどうか…なのでしょう。在庫を考えない投資は、バブルになりますが…時代変革をリードする投資は、円滑な「お金の流れ」です。

採算に合うと思うから、多額の増資を補える…資金が集まります。この資金が回転してGDPなどの成長率を押し上げます。「市場経済」が円滑だから…その投下資金を回収できるのです。故に…回収の見込みが高いから、投資が行われ…この「好循環」が続きます。要するに「投資」がドンドン…起こる環境を創ることです。これが日本の課題です。

因みに、こちらの話題は、既に実体経済に大きな影響を与え始めています。「規制」で縛る日本と米国の成長の差を、政策官僚は、正しい…認識をしなくてはなりません。ライドシェア規制など…馬鹿げた「退化」です。

日本の場合は、最後発の「ゾンビ企業」に歩調を合わせ…全体が停滞していました。しかし今朝のニュースを観ると…青森、弘前の老舗百貨店「中三」は破産手続きを開始、負債総額は9億円で、従業員85人は全員解雇だそうです。日本中で「金利のある世界」の正常な世界に戻り…新陳代謝が加速します。生産性の低い所から、稼げる所へ「雇用の流動化」が起こります。

1992年、パイオニアの指名解雇の時に「終身雇用」と「年功序列」と言う…硬直化した「仕組み」に縛られ…メディアは一斉に企業批判をしたのです。だから…日本の投資は減り、中国へ製造業は投資を移転させたのです。「空洞化」現象です。

「メディア」と言うのは、馬鹿の先導者です。

太平洋戦争当時の「朝日新聞」を観ると…よく分かります。嘘を並べ…軍隊が「撤退」するのを「転進」と書くのです。180度、違った解釈を読者に与えます。嘘ではないのですが…負けたから撤退です。特攻隊など…物資がなく、精神論の強要です。何が「生き神様」ですか…。何も、知らない若者を「嘘の教育」で洗脳するのです。

日本と言う国は、劣っていますよ。

それを「ものづくり」大国だとか…「匠の技」だとか…言葉を変えて持ち上げます。「ラピダス」を批判するわけではありませんが、「実験」と「量産」の違いを、どれだけの人が理解しているか? 実験と量産化は、まったく「別物」です。実験で成功しても、その量産化に10年程度かかるケースは「ザラ」にあります。今の日本の若者は、根性がありません。直ぐに…辞めます。周りを見渡すと…日本の劣化は明らかなのです。

ようやく…、本当にようやく、政策が変わります。それが「34年間の悲哀」です。

「野村証券」の 月足推移

安倍政権が誕生して「時代は変わった」と思ったものですが…「野村証券」の株価推移を観ると…あれから10年以上の歳月が掛かっています。ようやく…政策官僚が、方向転換を始めたのです。34年間も掛かって、自分達の「間違い」に気付いたのでしょう。しかし…未だに村社会論は「横行」しています。

カタルは「大阪チタン」(5726)の失敗を経て、米国市場を、つぶさに…観察するようになって…投資戦略が「一皮」むけた…可能性があります。「時代の変化」を分析できますが、時間軸の壁は、なかなか…超えられません。こればかりは自分が時間を決める訳ではないから、思うような時間を創れません。しかし…最近はその精度はドンドン…高まっているように感じています。

基本的に、世界の市場をリードするのは、米国の政策です。

言葉の壁も翻訳機能が充実し始めており、かなり「言葉の壁」が消えてきました。でも細部は分かりません。自分自身が「現場」を調査している訳ではないのです。今の最大の問題点は、やはり「商業不動産」なのでしょう。この懸念材料は「払拭」されたわけでは…ありません。金利が下がり…その後に「焦げ付いた債権」が、流動化されて行き、実際の損失が表に出ます。今は水面下で、実際の損失度合いが「どの程度か」…見えません。故に株価の状態を観て…その程度を「測る」しか…手段がないのでしょう。

この進展度合いを測る目安は、既に問題が明らかになって増資をした「New York Community Bancorp, Inc. 」(NYCB)の株価動向を観ると…実態把握の一部が出来るのでしょう。

「New York Community Bancorp, Inc. 」(NYCB)の 日足

株価は未だに200日線との下方乖離状態にあり、株価面で先の実態悪を、完全「消化」していません。先ずは「時価軸の経過」を待つか…。実際に、改善が進み株価が上げ始めるか、どうか…。理想は、株価が上がり200日線を超えることですが、それは難しいのでしょう。せいぜい現状維持の状態を保ち…「社会変革」が進むことを、待っているように見えます。やはり2年から3年程度の時間が掛かるのかもしれません。

基本は、時代変化に合わせた「社会体制」が整うかどうか…なのです。この実社会が新しい時代に合った時に、次の展開が生まれます。

この商業問題は、これからの「最重要」課題です。この進展とAI革命の「綱引き」により、全体の株価位置も決まると言って良いのでしょう。未来図の把握は、誰もが願う事ですが…問題は「時間軸」を合わせることです。投資行動の成果は、時代に合った株を選択して…あとは自分の「力量の把握」です。

投資の世界において、2年や3年の「ズレ」は良く在ります。正しい理解力が備わってないと、その意味が理解できないのでしょう。失敗と成功は「紙一重」なのです。その狭間で揺れ動く株価を、自分がどれだけ、確り…と、理解しているかどうか。この認識が「成功と失敗」を分けます。

言葉で書いても、どれだけの読者が理解をしているかどうか…。まぁカタルはいつも事前に未来図を語っていますから、その変化を「楽しめば」良いのでしょう。株式投資は勉強をするなら、するほど、どんどん…その技量は向上します。

今は幸い…ネット時代で「知らない言葉」が出て来ても、コピペで、ネットで直ぐに分かりますから、その理解が進むのでしょう。あとは、本人の「やる気」でしょう。損をしても良いのです。失敗をしても良いのです。何度も、挫折を繰り返し…這い上がる「勇気」があるなら、何れ、時間を掛けて…その「挑戦」を続けるなら、時間は掛かりますが、誰でも…あちら側に行けるだろうと思っています。供に…「豊かな社会」を築くために、正しい選択をしましょう。

今日は「抽象的」な表現が多く、分かり辛いのでしょう。今は分からなくても、その内、理解が進むようになります。諦めず…何回も読み返し、自分の理解を深めましょう。また明日。

これから…「会員レポート」を作成します。今日は早くからの「書き出し」ですから…今日中に原稿をあげることが、出来るかもしれません。会員の方は、明日にでもお読みください。また明日。



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