己を知る

こんな原稿を書き続けていると…毎日の変化を、どの程度まで、踏み込んで書くべきか…を悩みます。あまりに「幼稚なレベル」だと…読者もつまらないと思うでしょうし、あまり専門的過ぎても…伝わらないでしょう。なかなか不特定多数の読者を前に、何に話題を絞るべきか迷います。

個別銘柄を掲げ、ある程度の解説をしても、その伝わり方は、その原稿を読む…読者のレベルにより感じ方は違います。例えば…昨日は日本製鉄(5401)を掲げました。ご存じのように…かつては「鉄は国家なり」と言われるほど…重要な産業でした。だからその起こりは政府が主導して鉄鋼業が始まりました。官営八幡製鉄です。しかし高炉を維持するためにどうしても時代変化に合わせる必要はありましたが、低稼働率のまま操業をしました。

日本製鉄(5401) の月足

ようやく高炉を取り壊し、電炉に舵を切っています。鉄の種類も様々です。建設需要のH型製鋼などから、鉄道の線路まで…近年は、もっぱら…車の「薄板鋼板」が主力です。この技術は日本がトップでしたが、今では韓国を始め…中国やインドなどの国が、独自に生産しています。ここで…USスチールの買収に動いた日本製鉄は、米国の自国生産回帰というトランプ関税の影響を受けて「追い風」です。だから安川電機(6506)やファナック(6954)のような活躍も見込まれます。

でも…読者の中で、昨日、銘柄を掲げた意味や、その前から…カタルは日本製鉄に対して何回か…推奨をしています。本来は、グループ企業の整理を先に、するのかな?…と思っていましたが、USスチールを強引に買収しました。

その月足を観ると分かりますが、この株も配当利回り株の範疇でしょう。24円配当を続けており、米国の産業復活を支えますから、未来も明るいものが有ります。此処に「東証改革」も10月からスタートします。取引所は、近年、まともな経営に戻って来ました。カタルは以前、裏口上場だと批判をしたことがあります。だから…日本製鉄は時間軸の選択肢の一つになります。

NTT(9432) の日足

この点、よく銘柄を掲げるNTT(9432)と似た…面を持っています。意味合いは、色々あるのですが、例えば…東証改革と言っても、皆さんの知識がどの程度あるのか? それにより日本製鉄と言う銘柄の見方も変わります。

もともと…東証が「PBR改革」を推し進めたので、総資産経営からROE経営に舵を切ったとも…言えます。この政策の背景には、安倍首相が取り入れた、スチュアートシップ・コード(機関投資家が投資先企業の持続的な成長や企業価値の向上を促すための行動指針)の導入があります。だからものを言う株主に注目が集まり、株主還元が増えたのです。ここで…韓国の最近の動向も面白いですね。国が、財閥系の行動に関与し始めています。韓国と日本は、似た面を有した…儒教の国です。

いちいち…解説をし出すと大変な量になります。しかし昨日の原稿に「さりげなく」盛り込んだ…PBRが0.63倍の利回り株が、保守層向けの投資対象になることを、何人の方が理解できたでしょう。カタルが採り上げる話題は、タイムリーなものを提供しているつもりです。

昨日は、日経新聞のオラクル(ORCL)の報道と、共にFTで発見したラリー・エリソン会長の75億ドルの保有株売却の話をカタルは付け加えました。この背景も、彼の息子が関係していますが…今は省きます。今朝、起きると、株価の反応を観たので行動を変えたのでしょうが、後の祭りです。まぁ結果は、明日の夜の値動きを観ないと分かりませんが…。

日経新聞の記者なら、同じグループ企業のFTが報道しているのですから、昨日の日経報道に、この「売却話」も、書くべきだったのでしょう。このような変化を一つ、とっても…色んな過程を経て、事実が積み重なり、株価となって表現されて行きます。これが「市場の整合性」ですが、みなさんの多くは、未来が常に変化していると言う…認識が大きく欠けています。日本人は、決まった「正解がある」と考えます。画一化教育の弊害です。

株式投資は、付いた株価が1円、違っただけで…市場参加者の感情が変化する所です。追証の世界は、時間を区切った世界です。だから…自分の考えを持つことは、非常に大切で…その事前シナリオの下で行動をしますが、その行動も、常に…変化しなくてはなりません。

だって…未来の事象はコロコロ…変化して、ドンドン…未来図が、変わるからです。所詮、完璧さを求めても…無理があります。例えば、既存の米国のFRBの金利引き上げ予想ですが、こんな報道もあります。「すでに氷山に衝突」と言う表現です。

だからインフレが過熱をして居ますが…同時に「ピークを打っている」かも知れません。それ程…微妙なAI革命の真偽です。この高金利を乗り越えられるか、どうか…難しい問題が絡みます。一つは日経に載っている安価な中国勢の対価ですが…でも倫理問題が同時に起きており、情報を与えると、中国は、これまでの行動から観て…警戒せねばなりません。

近年は「ハギングフェイス事件」が起こってから、AIの分野も激動をしています。カタルも、この言葉の知識がなく…今朝、「ハギングフェイス事件」を検索し…GitHubを、更に調べて…エヌビディアが買収した経緯を知った所です。別にAIの分野だけでなく…半導体の分野も、同じような日進月歩の世界です。

まぁ言い訳ですが、未来図は誰も分からず、やってみなければ、結果は分からないのです。だから…無理をしない投資を前提にして、微益でも、今の相場では、先ずは手を空けて…自分の力量を理解することが大切なのです。

最近の金利を観ると、別に株式投資だけを、主眼に置く必要もないように感じて来ています。3%の安全資産なら1億円で300万円です。だから240万円を確保できます。これに年金が、概ね15万円ですから、合計で420万円ですから、まぁ田舎ならノンビリ…過ごせるでしょう。これに多少、保守的な銘柄の選択を、盛り込めば良いのでしょう。

色んな考え方があります。でも…カタル向きではないのです。いつもハラハラ・ドキドキ…パッパラ・パーの選択がカタルの人生です。

今日のレポートの主眼は、基本的に「自分自身を理解する」ことです。自分が、どういう人間なのか? なかなか…自分自身の客観的な評価は出来ません。人間の性として、常に自分自身を中心にして世界は回っていると考えます。これはみんなが同じでしょう。

だから思う通りに…行かないと社会が、間違っていると考えます。カタルはその良い事例ですね。政策がデフレ世界に走っていても、株屋は、「株を買う事が、使命だ」と思ってきました。武者さんも、同じタイプですよ。彼の見方も、常に同じです。だから読者サイドがその書き手の性格を理解して、原稿を読まないとなりません。

人間はなかなか…変わらないものです。そうして自分の価値観が正しいと思っているから、自分の子供にも、その考え方を強要します。

ここで世の中は「衝突」を起こす事件が。よく発生します。子供が爆発して、親を殺したり、逆のケースもあります。社会的な成功者なのに…自分の子供は「引きこもり」になったりするケースも良くあります。

今回は面白いです。カタル自身は、あまりAIを活用していませんが、娘などは…写真加工など「凄い進化」です。フェイクニュース処の騒ぎではありません。自分が余程…確り情報を管理できないと、「間違った行動」を取ることになります。

昨晩、久しぶりに雨が上がったので、近くの…行きつけの鮨屋に行きました。昨日、初めて…しろイカに塩を振って、カボスを垂らしたら…美味しかったですね。あの食べ方は、初めてでした。そうしたら、親父さんが「かんぴょう」に、自家製の唐辛子みそ混ぜたものも食わせてもらいました。そのような創意工夫に、店の価値があるのでしょう。

カタルより少し上の年代ですが、既に、息子も孫も…成人してたのかな? もともと…その親父さんは、確か…富山か何処かの出身で、お姉さんが東京の風呂屋に嫁いだのです。その縁で…鮨屋を始めたのでしょうが、一代で銀座を始め、他の店も何軒か…切り盛りをして、社長を息子に譲ったのです。息子もたいしたものです。一流百貨店の催事を、色々…やっています。カタルの元顧客の画廊も、そうでした。高島屋や三越が主催する絵画展を利用して…商売をしていました。絵の世界も奥が深いのです。特に金融の世界は、色んな人種が集まる…世界です。

あの料亭の女将、恵川の尾上縫事件なんか…興銀が騙されるのです。金融は魔術的な所がありますからね。イーロン・マスクなんて…口八丁で「兆円単位」のお金が、現実に動きます。でも「希望や夢」の価格と言うのは、絵画の世界も似たようなものです。

ピカソの何が、良いのか…サッパリです。先日、亡くなった…草間彌生さんは1960年代に単身ニューヨークへ渡り…当時は最先端のアートシーンで活動しましたが、一度、下火になった後、世界最大級の国際美術展でヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表に選出され、個展を開催し「黄色いカボチャのインスタレーション」が世界的話題となり、再評価されて…その作品が、高騰していきます。かぼちゃの…何が、良いのでしょう。やはりカタルには、その価値は分かりません。株屋も、それぞれの「好み」があります。

別にカタルの思考に合わせる必要は、サラサラ…ありません。市場に溢れる色んな情報を独自に調べて、自分なりの解釈を出来るようになれば、良いのでしょう。問題はその自分が立てたシナリオが、必ずしも市場で選択されない場合、どうして自分が間違ったか? 

謙虚に反省をして、意地を張らず…常に市場価格に自分自身を、修正すれば良いのでしょう。だから、色んな社会現象が重要なのです。でもカタルは現状が「行き過ぎた窮屈な社会現象」を批判しています。そうして…その流れが「転換し始めている」と思っています。基本はGDPデフレーターなどの動向が、株価の市場要因を支えます。

確かに…数字上は加速し始めており、ブレーキも必要かもしれませんが、日本製鉄の株価や日本郵船(9101)の好業績でも…PBR 1倍の常識を、超えられない現実もあります。この10月から東証のTIPIXの基準が変わりますから。この変化も徐々に加速するでしょう。

日本も、ようやく…国際ルールに準じるのでしょう。韓国も、先ほどの報道もSKハニックスの株価を観ると分かります。キオクシア(285A)も、まもなくNYに登場します。なにも…ソフトバンクG(9984)だけではないのです。市場の変化を、正しく認識して…己を過信せずに…互いにノンビリやりましょう。又明日。



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