目指せ!納税、1000万円

日経平均株価は9連騰をして一気に株価は「デフレの出口」である27270円を奪回して28000円台に突入してきました。たぶん…この株価上昇に、驚かれている方も多い事でしょう。ここで…最近の相場の流れを纏めることにします。実は昨年の9月25日に、カタルは会員向けレポートの臨時号を発行しています。此方の記事を観て…反応したのです。

カタルは一気に…市場はインフレ対応から金利が上昇して…ようやく日本も長かった「失われた時代」から…完全離脱が出来ると判断をして、強気に傾斜しました。ところが…現実は、その前に「負の部分の消化」に戸惑いました。新しい産業である未来産業の新興企業の過大評価の修正です。この修正はある程度、進む可能性はあったのですが、実際はカタルの想像を大きく超える…規模で進行しています。半導体株は、異常な水準まで買っていましたからね。

テスラにしても…同じです。日本ではソフトバンクを始めBASEなどの動きに代表されるように…過大期待が剝落しました。でもカタルは、完全に元の状態まで戻るなんて…全く昨年の9月末の時点では…想像もしていませんでした。

ある程度の調整程度…と考えていたのです。でも現実は、このインフレ懸念がドンドン進行し、ロシアのウクライナ侵攻が、更に拍車を掛けます。クリミア半島の侵略に対する制裁への不満がロシアでは溜まっていたのでしょう。同じことが北朝鮮にも言えます。非常に危ない挑発を続けています。

世の中の判断は難しいですね。「正義」を何処まで強要するか? 米国の覇権主義は、良い面と悪い面があります。世界の警察官の役割を、米国第一主義で放棄したので…混乱が生まれ…「ブレグジット」もカタルには、「揺り戻し作業」に見えます。最近、ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は「グローバル化の終焉」を述べています。此方です。

自由を過度に主張しても…社会に混乱が広がります。この規制と自由のバランス配分は難しい課題です。

脱炭素化と言うのは、規制の話です。新しい進化の為に、広範囲に規制を設ける話です。だからテスラ株は、その象徴的な事例として、大きく上昇を続けてきました。株式市場を長年観察し続けると分かりますが…新しい分野をラッセルする企業の株価は、途轍もない価値になります。これが成長株です。潜在成長率の高い企業の株価は、バッググランドの条件が整うなら…加速して我々の生活スタイルを大きく変えます。携帯電話がこの事例の一つです。

株式市場で、上手に立ち回る為には…世界で進行する様々な現象を、どう理解して、消化をするか? その変化のスピードを市場で検証をして、どの程度の流れで進行するか…を予測します。

カタルは自慢ではありませんが、既に未来図は分かります。問題はその選択のスピードを、どう相場論に反映させるか? 市場参加者の心は常に変化をして、目先の現象に流されます。9月末に誕生した「新しい展開」は、今月で丁度…6か月間になります。ここに来て今週は更にFRBの姿勢が「タカ派」に傾いた事が、明らかになりました。此方の報道です。

この報道を受けて…一気に、米国金利は上昇して「イールド・カーブ」の話が話題になっていました。少し…皆さんには難しいかな? イールド・カーブの話は、長期債と短期債の利回りの話です。通常は残存期間の長い債券の方が、短い債券より金利が高くなるのが正常な形です。

東京海上(8766)の日足推移

故に生命保険などの機関投資家は、長期の債券を買って短期債との鞘抜きを行っています。資産インフレが高まると思うなら…株式投資の比率を高めます。故に、東京海上などは日本株を多く保有しており、証券株と共に…損保株の含み利益の膨らみを期待して、株価が上昇します。最近、高値を更新しているのは、そういう事です。

野村証券が上がってきているのも、同じことですよ。本当はこの株が一番、面白いと思っています。アルケゴスショックの「一過性の損失計上」の影響を強く受けて居り、大和証券との株価の鞘は開いています。本来は野村証券の方が上です。組織力が全然…違うのです。まぁ、カタルは現場から離れ…ずいぶん経つから何とも言えませんが、昔は歯が立ちませんでした。

投資信託を売ってみれば分かります。実際に大きな注文を貰ってみれば分かります。やはり組織が大きくないと…大きな仕事は出来ない仕組みになっています。こんな事は常識ですね。1年遅れましたが、今年は野村証券の株価は大きく上がると思っています。もともと…この構想は一昨年末から存在していたのです。冒頭に紹介したテーパリングの開始の話です。でもFRBが間違っていたから…市場は混乱をします。

先が見えていても…実際にFRBが動かないケースもあります。完璧に未来図を読むのは難しく…時間軸がズレた事例です。野村証券を観ると分かりますが、更にアルケゴスなどの一連の損失が発覚して、三菱UFJや大和証券株と価格差が生じています。これは時間軸の経過で…この差はドンドン消えていきます。

予てから述べているように…この路線構想は、一昨年末に生まれ…そうして昨年の9月末に方向転換が明らかになって、実際のテーパリングが開始され…新興株(テック株)は過度に売られました。

今でもARKKの株価を観ると分かりますが、下値圏で下値固めの最中です。過度に売られた修正波動は機敏ではありません。この理由はFRBの認識でしょう。カタルは依然、「オーバーキル」を疑っていますが…実際に、米国はこれから「財政投資」が加速します。

バイデン大統領も資質としては、岸田総理と同じように3流域に見えます。

ようやく…批判を浴びていた「新しい資本主義」の骨格が明らかになって来ました。此方の報道です。次期総理の一人とも…一部で噂される茂木敏充幹事長が主導しています。岸田さんを観察していると…「丸投げ」と言うイメージです。率先垂範型の菅総理と違い…調和を重視する「村社会」人間と観察しています。

だから…カタルとは意見対立が激しいのでしょう。どちらが正しいという訳ではなく…選択する未来図の理想は、それぞれ…立場により変わります。カタルが官僚だったら、間違いなく岸田さんを支持して安倍さんを批判します。

でも…株価は正直ですね。時代の選択度合いが進行していることが分かります。カタルはこう述べていました。たとえ…村社会論者の総理が誕生しても、既に社会の方向性は決定されており…この流れは変わらないと述べています。そうしてデンソーや日本製鉄の事例を、何度も採り上げて、今回は一連の流れを観て、トヨタもようやく方向転換を始めている様子が分かります。EV投資の加速や自社株買いなどは、その事例の一つでしょう。何もデンソーだけではないのです。この度の「9連騰」は、そういう事です。

日経平均株価の週足推移

同時に、ここで分かることは、既に日本株は38915円の奪回に向けて…準備が整っていることが分かります。それ程…日銀のETF買いは浮動株式を吸い上げており、名目時代が定着していることが伺えます。この2週間の上げ相場は昨年の菅政権辞任報道を受けた上げ相場に匹敵しています。

カタルは予てから…27270円のラインの話を、何度もしています。昨年1年間、この失われた時代から脱却をして、実質経済から名目時代に移行した事例を示してきました。デンソーや日本製鉄はその代表事例ですね。ここにトヨタが参加したことは日本全体が既に名目成長時代に入ったという証でしょう。

だから当然の話ですが「資産インフレ」が加速されますから、「野村証券」株はようやく出番になります。ようやく…始まります。だから積極果敢に攻めても…報われると思っております。この基本構想は前から存在するものです。

デフレの関門やデフレの出口の話を、何故、繰り返して実施しているか? 基本は実質成長重視の世界ではなく…「名目成長」重視の世界が、人間の行動を活発化させます。人間が動けば、お金も動きます。貨幣乗数効果の話です。

皆さんの多くは、景気の意味も理解していません。景気を良くすることは簡単なのです。自由を与えます。その代わり…カタルのような「はみ出し者」も出てきます。多少のバカ騒ぎを容認して、人々に「希望を与える」社会が名目成長時代です。

野村証券株の月足推移

この野村証券のチャートを観てください。分かりますか? カタルがどんな相場をイメージしているか? ようやく…長い失われた時代が「融解」を始めたのです。トヨタが3回も自社株買いを発表して5000億円しか実施していませんが…それでも曲りなりにROE経営を理解し始めたのでしょう。日本に躍動感が誕生します。岸田はブレーキ役です。

日銀は緩和姿勢を維持しているのに物価対策ですって…政策の方向性がチグハグでしょう。でも日経新聞を観れば…皆さんの多くは日経新聞の記者同様に、『景況感「悪化」4割に増加』…となっており、此方に目を向けます。

しかし…カタルは同じ新聞でも、販売価格転嫁78%に目を向けました。

確実に物価高の転嫁が浸透し始めています。日本株にとって、悪い環境でないことが分かります。日本の問題点は、切っ掛けを与える「インパクト」がなかったのです。しかしキャノンの事例を観ても分かるように…国内回帰が始まり、内外価格差は消えたことを意味しています。村社会構造を維持するために…パイオニアの指名解雇を批判して…村社会を維持しようと抵抗をつづけた「失われた時代の終焉」をキャノンの国内回帰は、語っています。

もう止まりませんね。だから株価は38915円の奪回は時間の問題だということが分かります。インフレ、金利高?=資産価格の上昇で…名目成長の加速を意味しています。

バブル期に証券マンは、銀座の夜を札束をばら撒いて…遊んでいました。新橋から銀座に流れた官僚は「株屋め…今に見ていろ!」…と、「江戸の敵を長崎で討つ」…と心に決めたのです。その煽りを、日本国民は「失われた時代」と言う形で甘受してきました。ようやく…時代が変遷します。長かった…ですね。カタルは1989年に上京したのです。今年は2022年です。

ようやく…馬鹿カタルも、棺桶に片足を入れていますが、なんとか…38915円奪回の「日の目を見る」ことが…「指呼の間」になりました。

今年は順調に、野村証券株の「雪だるま」論が威力を発揮するかもしれません。基本構想を本日は語りました。時間軸のズレは当然のことですが…あります。しかし…本格的な基本構想の骨格を理解することが、株式投資で年金分以上の税金を払って…社会貢献をすることに繋がります。せいぜい株で儲けて…1000万円の税金を納付してこそ…カタルの読者の資格があるのでしょう。

僕らの目標は、納税1000万円です。それでは…また明日。



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