アーカイブ:2016年11月

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カタル:本日の日経新聞には、面白い事が載っていました。カタルは「ジニ係数」と言うのは、何度か…聞いたことが在ったのですが、グレート・ギャッビー曲線と言うのは知りませんでした。これはジニ係数を横軸に取り、縦軸には世代間の所得弾力性(親の所得が1%高いと子供の所得が何%高いか?…と言う値)を示す数値を取った曲線だとか…。(参照にしたグラフは此方です。

グレート・ギャッビー曲線

グレート・ギャッビー曲線

親が金持ちなら、子供も豊かな生活が送れると言うグラフですね。東大合格者の親の所得水準が、高い事も知られています。この格差が拡大している国民は不満を持ち、変化を求めている訳です。興味深いのは、英国のブレグジット(EU離脱)も、米国のトランプ・サンダース現象も、この値が右上に集中していることだそうです。次はイタリアと…カタルは前から述べており、この数字も右上に位置しています。

逆に厚生労働省などの官僚が、誘導しようとしているシェア・エコノミーの考え方、カタルは、最近たびたび…オランダの「ベーシック・インカム」と言う生活保護のような仕組みの社会現象に注目していますが…、福祉が充実している北欧の位置は、左下に集まっています。日本の現象はその中間ですが…。

株屋は基本的に市場原理主義なので…右上を目指しています。ここでは中国が載っていませんが、中国のジニ係数は、日本より遙かに高いのです。日本の37.9%(2011年)に比べ、中国は47.3%(2013年)だそうです。世界平均は39.5%だと言う資料があります。この数字は此方を参考にしました。

基本は希望が失われると、社会に不満が溜まります。努力して成功する確率は低く…ITバブル前後から、ここ数年で新興財閥のネット族が誕生しました。ゲーム業界を考えると分かります。この不安定さを嫌い…サイバーエージェントの藤田氏などは、ネットテレビのAbemaTVを仕掛けており、既に1000万人ユーザーを達成しているそうです。

でも週間で1000万近い視聴者が居ないと、広告料が円滑に入ってこず、現在は赤字の垂れ流し状態ですが…伸びています。孫氏と共に…期待する若者世代です。GMOなどの熊谷さんも、そうですね。彼はサラ金の会社を買い、一時は危ない…と噂されていましたが、良く立ち直りましたね。どういうマジックを使ったのか? 分かりませんが…。

そのサラ金、カタルは散々…と、最高裁の今井判事の判決を、批判しました。だって合法時代まで遡り、課徴金を掛けるのです。まるで後出しじゃんけんですからね。この判決に負けて…サラ金の独自会社は全て消え、大手銀行の傘下になっています。ようやく、この過払い請求が消えたようで…アコムなども上向き傾向にあります。通常はベンチャリのように倒産でしたが…資本力がものを言い、正常化してきましたね。

もともと…この過払い請求さえなければ…儲かる仕組みなのです。カタルはこの判決により、武富士などで損をしました。国は恐いですね。正論と思われていたUFJは消えるし…武富士も消え、そもそも…サラ金業界、全体が消えたのです。結局、国家の方針と言うのは絶対なのです。

来年5月、おそらくサラ金の「オリコ」(自動車ローンなど)は、配当を実施するでしょう。過去、オリコは2001年に130円で第三者割り得て増資を実施…。その後、優先株の数は数えきれないほど出しています。みんな過払い請求で消えたお金です。そうして2005年も282円で…再び第三者割りを実施して、あまりに株数が増えたので、2:1の株式併合をして現在に至っています。現在の株価は200円ですから、みずほ銀行が引き受けた増資価格を下回る計算になりますね。株式併合していますから…。130円は260円であり、2005年の282円は564円ですね。まぁ、優先株は、考えずに良いでしょう。

オリコの日足推移

オリコの日足推移

カタルは全体のボリュームが上がっているので、材料株と言っても、大型資本の銘柄に流れが向かうと考えています。もともとトランプ当選以前に、金融規制克服論を考えていましたから、その素地は在ったのです。

でもトランプ当選により、一気に、この流れは加速されますね。先日は岡三証券のクロスを指摘しましたが、本日も高く8連騰ですね。更に本日は…10月28日の4571万株のオリコの不自然な大商いも、ここで指摘しておきます。

株と言うのは、必ず、やる前に、布石があります。囲碁と同じで…意味のない石のように見えますが、実は深い意味が隠されています。その背景を読み解く力があるかどうか…。ここが証券マンの差になります。如何に、顧客に儲けさせ続けることが出来るかどうか…。

失われた時代下では…どんなに努力をしても駄目でした。和光証券の副社長を経験し、大井証券時代に田中角栄蔵相に掛け合って、山一證券と共に「特融」扱いにしてもらった人ですが…その小川さんに、1992年の夏だったと思いますが、面談したことがあります。開口一番、小川さんは「残念だったね。カタル君、田舎に帰りなさい。今回は昭和40年の証券不況なんて、もんじゃなく…当分、駄目だよ。何しろ、銀行がやられているからね。」と諭されたのです。「良い相場になれば…いくらでもお客を紹介するが、今は駄目だよ。」と言っていました。

しかしカタルは上京して、2年目ぐらいですから…自信満々でした。(この爺…俺が食えなければ、証券会社が潰れるわ…)…と内心、毒づいたのです。でも結果は…小川さんの言うとおりでした。彼の人脈は幅広く…銀行の実態が、当時から分かっていたのでしょう。

その失われた時代下で…歩合として努力を重ねましたが、やはり小川さんの言うとおり、駄目でした。だから安倍政権の誕生は、ほんとうに…待ちに、待った本格政権なのです。でも馬鹿官僚や村論理の為に、なかなか浮上できませんでした。しかし、ようやくトランプ政権が生まれ、金融規制が緩和されますから、これで第二ロケットの点火ですね。これからが本番ですからね。本格的な金融相場を知る事になります。

カタルは再三にわたり…馬鹿になったものが、「勝つ」と述べています。金融相場は「理外の理」なのです。理屈ではないのです。PERがどうのこうの…ROEがどうした…見せかけ人間の馬鹿だけが、正論のように聞こえる論理を掲げますが…実際は違います。

三菱UFJを、どれだけ…年末までに、沈めることができるのか? その努力が、顧客の資産形成に…大きな影響を与えます。みずほでも構いません。本命は、長く…沈みっぱなしの邦銀株であり、証券株ですね。そうして「1300兆円の逆襲」(不動産)なのです。

本日の日経新聞に、みずほのリート組成が載っています。200億円とか300億円とかでスタートするとか…。「みずほ」は、やはり馬鹿です。カタルが頭取なら、宮島さんを口説き…買収します。1兆円以上の資産が、手に入るのです。

だいたい、末端で…地上げの経験もないから、この価値が分からないのです。金などいくらあっても…買えない価値なのです。自分で地上げの苦労をしてみれば、分かります。毎日、町内に住みこんで、朝早くに…町内の掃除をして、お爺ちゃん、おばあちゃんや…その家族に恩を売り続け…5年以上かけて、地面を纏めるわけです。地上げの苦労を知らないから…この資産残高の価値が、見えないのですね。世の中、馬鹿ぞろいです。

まぁ、観ていなさい。必ず、ブラックロックなどの大規模なヘッジファンドの仕掛けが入ります。本日も1000株の買い増しです。一方、レポートに書く以上、この高値でシャープとオリコも買いました。いつもカタルは有言実行を目指しています。

本物に成りたいのです。偽物ではなく…本物を目指します。失敗し、敗れても、敗れても…雑草のように…。たった100株でも良いのです。実験が続けられるなら…。幸いシャープもオリコも100株単位です。岡三証券だけが1000株単位かな? 加藤さんらしいですね。

金融相場の特徴として…金融相場の三点セット〈銀行、証券、不動産〉なのですが…、低位大型株と言う特徴も同時に金融相場には存在します。値嵩株ではありません。基本は…低位株なのですね。だからクラウドワークスは、お休みかも知れません。でも、この休み方が問題ですね。絶対に目を離せない株です。カタルは…4ケタ以下を買っています。実は、金曜日も…引け値を買いました。また買いますが…。何しろ、貧乏人だから…あっち、こっちに顔を出せませんからね。限度があります。

でも、やはりカタルの考え方は、間違ってないと思います。何しろ、来年は失業率の3%割れが定着して、内部で仕事量がこなせないから、外注がどんどん増えます。その爆発的な波が、やって来ます。問題は、どうやってクラウドワーカーを獲得するかですが…吉田さんは、英語圏のインドを開拓すれば良いですね。更に飛躍できます。プログラム能力は、もともと高いのです。何しろ、あの人口ですから…優秀な連中が、いくらでも揃います。彼がそれに気づき…行動するかどうか…。

兎に角、楽しくなってきました。確かにカタルは読み違いをして、今回も失敗を犯しましたが…ケセラセラ…。何しろ、二段ロケット点火なのです。それでは…また明日。



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