アーカイブ:2016年11月30日

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カタル:前回のWSJのヘンサーリング氏の予想を覆し、財務長官にはスティーブン・ムニューチン氏が起用されるとWSJでは報じています。この人はゴールドマン・サックスの出身者との事です。まぁ、金融マンですから、金融規制の在り方は知っているのでしょう。選挙戦を通じ資金面で支えて来たとの報道がありましたが、肝心の金融規制への考え方は報じられていませんでした。既に米国の実質的な所得の伸びは大きく…民主党政権でも金融規制克服論が在ったほどですから…問題は、どの程度インフレが加速するか?…の見方が今後の焦点になります。OPEC総会を控える原油価格は、サウジが態度を硬化させていると報じられています。

もう一つ…イタリアの不良債権は大きく、この動向が気になる所です。貸出残のおよそ10%が不良債権だと言う報道を目にしました。この内、半分程度の損金を銀行は積み立てているそうです。来年の憲法改正に絡む、選挙戦の結果がテーマになりそうです。フランスも大統領選があり、ドイツもそうです。EUの在り方が「ブレグジット」で問われており、この動向からも目が離せません。

余りに…長かった清貧思想は「流動性の罠」を生み、本日の日経新聞の報道のように…逆日歩銘柄が増え続けています。この現象は、清貧思想が日本中を席巻し…完全に希望を失った状態を示しています。未来に対し…誰も希望を持ってないのです。だから上がったものは下がると…考えている訳です。名目成長の時代を知らない世代が、実権を握っている表れですね。カタルが壮大な相場を、思い描いている背景は…このような「肥やし」が充分に撒かれている為ですね。肥沃な土壌に、作物は育つわけです。下準備は整っているのでしょう。

株が上がるためには、様々な条件が整わないと駄目ですが…この調整期間と言うのは、重要なキーワードです。つまりシコリがないのです。この失われた時代で相場になったのは、リーマン倒産の前、そうしてITバブルの時ですね。その他はサッパリポンです。1989年から一貫して、調整を続けてきた後の本格的な名目時代の到来ですからね。

カタルが現役時代に経験したバブル相場を上回る規模の相場がやって来るのでしょう。楽しみですね。何しろ545兆円(当座預金残と企業の現預金残の合計)の「眠れる獅子」の登場です。ここに来て三菱UFJの時価総額は、2兆円ほど増えました。現在は9兆5639億円ですね。この恩恵は大きいですね。名目時代の意味を噛みしめると良いのです。

ケネディクスは、素晴らしい会社になりますね。世界は資産インフレを、ずっと…続けています。昨日は香港のケースを紹介しましたが…、米国のこの1年間でケースシラーを観ると…5%ほどの資産増加です。日本は確かに、やり過ぎましたが…1992年頃にはピークを付けた訳です。実際は1988年頃でしょうが…。金融株は1987年に天井を付けているものが多いですからね。あれから30年です。この30年間の歳月は、3%成長なら2.427倍です。仮に5%成長なら4.322倍になっているのです。分かりますか?この数字の意味が…。

複利終価係数ですが、如何に時間推移が凄い事か…。だから1割の年間投資利回りと言うのは大変な数字なのですね。仮に10%ずつ毎年資産を増やす事が出来ると…、30年で17.45倍になります。年金終価係数では180.94倍ですよ。働きながら、毎年、株式投資の資金を導入しながら…、尚且つ、10%の投資利回りを得た場合ですね。100万円ずつ毎年投資して、その資金を10%で運用できると100万円が、30年後には、なんと…1億8094万円になるのです。投下資金は100万円の30年分ですから、実際の投下資本は3000万円ですが…。それが時間の経過で…1億8千万円です。

この「失われた時代」の「時間価値」が、認識できたでしょうか? カタルが、何故、アベノミクスが第二段ロケットに点火し、日経平均株価10万円と述べているか? 分かりますかね? ただ色んな条件がありますが、正常な政策ならそうなります。日本だけが世界の成長から、取り残され続けて来たのです。その一番の原因が、清貧思想であり資産デフレなのです。だからカタルは「1300兆円の逆襲」相場に固執しているのです。

人間という動物はどうしても目先に走ります。まぁ、仕方がありませんが、投資の世界は違うような気がします。バフェットを観ると分かりますね。成功者の時間軸の考え方は普通の人には理解できませんからね。彼が何故…成功できたのか?非常にシンプルですよね。ウェルズ・ファーゴやゴールドマン・サックスを買った時のタイミングを観ると分かりますね。人々が悲観に染まり大きく動揺している時に買っています。ワーテンローの戦いの時にロスチャイルドが、ナポレオンが勝利したと嘘の情報を流し…自ら債券を大量に売り、相場が下がった時に静かに自身は買っていました。何か…似ていませんか?

そうです。今回のトランプ当選の仕掛けに、そっくりですね。結局、カタルはあの日が始点になると考えています。11月9日です。アベノミクス相場の第二段ロケットが点火したと述べています。その翌日からカタルはNY市場の動向を観て大きく方向転換しました。実際に大きく買ったのはその翌々日ですが…。三菱UFJは589円でした。そうして一旦、流石の5空は利食いを入れましたが…直ぐに買戻し逆に買い建玉を増やしています。まぁ、5空の後は、やはり横ばい波動になっていますが…。まもなく、このボックスからも離脱するでしょう。

三菱UFJの日足推移

三菱UFJの日足推移

そう言えば…昨日の日経新聞の夕刊「ラウンドアップ」にもトランプラリーの脆弱性について語られていました。これが金融相場の特徴の一つですね。誰もが疑心暗鬼になっているのです。でも何故か…株価は強いのです。本日の出来高ボリュームが見物です。基本的に16日に強弱感の綱引きが均衡しました。本日で…実質10日間ですね。早ければ…明日辺りから…再度ステージを変える相場になるかもしれません。いよいよ800円台が間近になりますね。昨年11月の高値は841.8円ですね。そうして昨年6月の936.8円が、当面のターゲットプライスになります。カタルは、この二つの山を来年の3月までには取ると考えており、早ければ…一般教書演説までに、達成するかもしれないとも思っています。これが…今のメインシナリオです。

まぁ、信じる、信じないは読者の勝手です。いくら事前にカタルが述べていても所詮、人間は自分勝手な動物で、自己本位的なのです。まぁ、カタルもそうですが、いつも自己中心的に…世の中が動いていると思いますからね。自分が正しく、世の中が間違っていると考えがちです。カタルの相場観はいつも自分が正しいと思って行動していますからね。失敗すると…コンチクショウ、今に見ていろ!…といつもパターンの繰り返しです。大概、相場のパワーが弱く…なかなか「理外の理」の相場が誕生しません。面白くありませんね。全体相場が暖まれば…リスクを取りやすくなり、「理外の理」が生まれやすくなります。

相場の魅力はやはり強弱感が対立する金融相場であり、理想買いするこの時期に生まれる仕手化する株価ですね。批判する奴が必ず存在します。人間は本来、冒険をする事を嫌がり、保守的な選択をするのです。だから昨日の日経新聞の夕刊のようなコラムが誕生します。脆弱性が存在するから、相場が長く続くと言う相場論を知らないのです。皆が強気になったら、相場はお終いです。少数派が、必ず勝利するのが…株式相場なのですね。それでは…また明日。

 



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