アーカイブ:2016年12月

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カタル:いやはや…まだ日本全体の劣化問題が、市場の話題になっているとは…困ったことですね。「清貧思想」の蔓延が、此処まで広がっているから、なかなかケネディクスが浮上できないのですね。日銀の当座預金残は、3Q時点で312兆円、企業の現預金残は246兆円です。合わせて558兆円もの資金が寝ています。これが所謂「流動性の罠」と言う問題です。資金はあるのに、未来に希望が見えないから、誰もが保守的に身構え、動かない訳です。

ケネディクスが「含み利益」を温存させ、利益を目一杯、計上しない原因の一つでもあります。そもそも決算数字は、意図的に作られているケースが多く存在します。通常は年末に株式の評価損を計上し、実損として税金の還付を受け、建玉の買い値を下げますが、この節税行為は、税務署員によっては…脱税行為とも解釈されます。意図的に還付を受ける訳で…日本は税務署員の個人的な権限が強く、担当官により、恣意的な運用で税額が変わります。裁量決済と言うものですね。最近は裁判になり国税当局は負けているケースが目立っていますが…これは例外事項なのでしょう。

話しが…それましたね。とうとう「働き方改革」の話しで、電通の社長が辞任します。カタルが問題と考えているサービス残業などの根底にあるものは、日本の国力の劣化です。「富国強兵」と言う目標を持って、日本は明治以来、列強の欧米に追い付くために、様々な努力を積み重ねて来ました。しかしプラザ合意からの政策は、まるで馬鹿政治家の決断ですね。日本の指導部が馬鹿ぞろいの為に、GDPの成長は止まったままです。仕方なく、官僚は実質成長率と言う訳の分からない物価論を持ち出し…地価などの下げを容認してきました。

資産価値とは…何か? 一番は土地資本であり、株式資本ですね。それを識者は日銀が株を買う事が、価格形成を歪めていると批判しています。馬鹿じゃないか…と思いますね。確かに、彼らの言い分は、もっともの話なのですが…それは通常の経済状況に於いて言える事なのです。三菱UFJの株価が、一株純資産の1100円も回復できない様な「流動性の罠」に、陥っているのに…。平時の論理を述べることが、そもそも間違っています。今は非常態勢時の筈です。だからこそ…日銀が量的緩和(財政ファイナンス)を実施して、危険資産であるリート(土地)やETF(株)を買っている訳ですね。

まるで…現状認識が出来ていません。何故…優良企業の電通まで、社員にサービス残業を強いるのか? 一部上場の電通が、ブラック企業状態なのです。つまり日本中の企業、すべてがブラック状態なのですね。だから安倍首相は「同一作業、同一賃金」を述べて働き方改革を行っている訳です。本物を育てる筈のクラウドワークスの株価が、2100円を上回れずに…沈む清貧思想は、市場が間違っていると思っています。

何故、東芝が、また沈むのでしょう。今度は「東証の権威」が、問われますね。前回、カタルは、ライブドアなど可愛いものだ…と、笑って許せる社会、寛容な社会形成が不可欠だと述べています。今回もDeNAを、先日2545円で買って…応援しましたね。キュレーション問題など、笑って許せる範囲の問題です。社会の寛容さがないから、ドンドン疲弊し、他人を叩きます。皆が貧しいから、他人のミスが許せないのです。その清貧思想の蔓延を止めて…名目時代を歩まねばなりません。カタルの銘柄選別は、この路線の沿っているのです。目先も儲けたいのですが…日本の正しい道を目指し、投資の基本としています。

最初から、何度も述べています。株式市場を通じて…日本の在り方を共に考えて欲しい…と願っているから、毎日、しょうもない戯言を並べているのです。馬鹿なカタルでも理解できる言葉で、日本の現状を訴えているのです。カタルの考え方が、間違っていると思えば、「空売り」をすればいいのです。アークでも、DeNAでも、ケネディクスでも…ジャンジャン売りなさい。その様な投資活動を通じて、日本を見つめ直して欲しい…と、願ってやみません。

東芝と言う会社は、立ち直ります。たいした問題ではありませんが、でも上場廃止になる可能性は高いですね。でも250円程度なら、数年後の再上場をめざし、買っても採算に合うんじゃないかな? まぁ…そんな風に思いますが、まだまだ揺れますね。シャープにしても、東芝にしても、経営者を、ここまで追い込んだ政策が、そもそも問題なのですね。ようやく安倍政権になり、政府主導で賃上げ闘争を実施し…今回も働き方改革です。

一所懸命に安倍さんは、名目時代を目指しています。38915円の過去最高値を抜いてこそ…初めて日本は立ち直ったと言えるのだと思っています。まもなく30年ですよ。あと3年以内に抜くべきですね。30年間、7%成長を続けると7.612倍ですね。3%成長なら2.427倍です。

日本が失われた時代を、のうのうと過ごしている中で、世界は名目時代を歩んでいます。米国のケースシラー指数を観ると分かりますが、5.1%の上昇でしたね。毎年、毎年、土地資本が5%ずつ増えているのです。一方、日本はどうでしょう。この30年間近い歳月で1300兆円も失ったのです。この損失は、労働環境を劣化させ、東芝や三菱自動車など…オリンパスもそうですが…数えがるとキリがないので止めますが、そういう不祥事の元を作っているのです。

でも過去の日本は、東西冷戦下で、米国の庇護のもとで…終身雇用や年功序列、更に土地本位制の採用で、銀行は土地と言う担保があれば、いくらでもお金を貸してくれました。だから名目時代を歩むことが出来たのです。此処がネックになっているから、カタルは「1300兆円の逆襲」のシナリオに拘っています。本当は…ケネディクスはなく、金子さんが存在していれば…ダヴィンチだったのです。でも金融庁に潰されました。仕方なく選んだ銘柄がケネディクスですね。でも本質は一緒です。この株価が正常な価値が市場から容認されないようじゃ…、いつまで経っても流動性の罠で、清貧思想の夢の無い「失われた時代」を、続けるしかありません。

清貧思想など…糞食らえ! 日経平均株価は12月初めから調整に入っています。銀行株を見れば分かります。でも19000円は割れると思いますが…下値は堅いはずで、三菱UFJの700円割れなどがポイントになるかもしれません。

エヌビディアの株価推移

エヌビディアの株価推移

半導体は東芝に続き…信越化学の値上げが発表され、峠を越えたように見えます。アドバンテストも急伸しましたからね。米国では、空売りファンドが急伸していたエヌビディア(NVDA)を売り推奨したとか…クアルコムも、韓国から制裁金請求だとか…。やはり半導体は、いくら好業績が見込まれても…一服しそうに見えます。

昨日は、ユニチカの陽線率が目立っていました。低位株のアークを、本日は再び選択して、寄り値で2000株を買ってみました。捨てがたいクラウドワークスも、4ケタに乗せられるかどうか…。この辺りが焦点だろうと思っていますが、果たして…どんな展開でしょう。

スマート関連の多くは、年末の節税対策の為に株価位置が低いなので…狙い目のようにも見えますね。シャープは、見事に成功しましたね。先日の180円台から約100円幅ですからね。この路線が健在なら、アークにも「歩」があるように見えますが、どうなのでしょう。妬みかも知れませんが…半導体は、目先の峠を越えたように見えます。それでは…また明日。



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