アーカイブ:2016年12月25日

失敗の検証3(クラウドワークス)

さて本日は「失敗の検証」の第3弾「クラウドワークス」(3900)です。電通事件により「働き方改革」の必要性を強く感じていたので、何とか、市場を通じて社会変革をしたいとの願いの為に、力などないのに会社を育てようと願ったことが失敗の敗因でしょう。

昔の話ですが…、野村証券はCSKの大川さんを支援し、セガなどの産業を育てた経過があります。任天堂なども、野村が公募を成功させ、資金提供した為に、その資金を得て世界戦略を実行できたので、此処まで大きくなりました。昔は、カルタを作っていた町工場だったのです。

多くの市場参加者は、市場の意味を取り違えています。現在の証券会社の役員も、日本の産業を育てているという自負があるのかどうか…。甚だ疑問を感じます。それほど…証券界は、長い失われた時代の継続で疲弊しました。金融庁を始め…財務省、日銀などの機関は猛省せねばなりません。そもそも「流動性の罠」などを、容認する事が間違っているのです。カタルは基本的に、金融機能が麻痺したので…長い間、「失われた時代」を続けてきたと考えています。

クラウドワークスの日足推移

クラウドワークスの日足推移

 

もともとクラウドワークスは、1000円以下の株ではないでしょう。たとえ赤字でも…です。故に昨年8月の下げから打診買いを繰り返し、昨年12月も手掛けましたし…今年も手掛けています。出来る事なら2100円の転換価格をクリアさせ、資金を提供し、時代を速く進めたかったと思っています。 現在は、今年10月に1490円の高値付けた最終的な調整場面です。カタルは、必ず…またやりますからね。この会社は、こんな所で沈む会社ではないでしょう。だから…もっと下がれば良いのです。今度は、更に規模を大きくして手掛ける事が出来ます。しかし下値余地は、もう…ないようにも見えます。

テクノスジャパンの日足推移

テクノスジャパンの日足推移

 

実は高値を承知で…更に買い増していたのは、理由があります。カタルはテクノスジャパンを、昨年から今年初めにかけ3000円前後で手掛けていました。でも損切りをして清算したのです。でもその後、企業業績とは関係ない形でも、市場から大きく評価され、株価は騰がって行きました。株式分割をしているので、イメージが変化していますが…この分割チャートでは、最終売買が1月15日ですから、丁度、Aの辺りです。

アイサンテクノロジーの日足推移

アイサンテクノロジーの日足推移

更に昨年はアイサンテクノロジーを10月~11月にかけ手掛け、これも損切りをしたのに…企業業績と関係なく、大人気にブレークして株価は9000円台に入りました。カタルは10月26日に2640円で損切り(グラフではBの地点)をしているのです。時代性の評価と言うのが、如何に大切か…と言う認識が強くありました。この反省が強く、クラウドワークスへの想いが強かった為に、失敗を犯したのでしょう。

株価と言うのは「理外の理」で、動くことが良くあります。だから奥が深く面白いのでしょう。一方、高橋カーテンウォールなどは、幾ら好業績でも、なかなか評価されません。これが現実です。やはり未来に対する夢と言う潜在的な成長力を評価するものなのでしょう。

クラウドワークスの下げを加速させたのは、幾つかの理由があります。一つはトランプ政権の誕生で、相場の流れが、大きく変わりました。更に「DeNA」のキュレーション問題なども重複しました。企業業績の伸びに、大きな変化はないでしょうが…、株と言うのは、やはり不安を抱えて上がることはできませんから、企業業績の推移を見たいと考えるのが、一般的な評価でしょう。

一方、経営者の資質問題も、あります。日本は人手不足なので…基本的にクラウド上で商売できるので…世界が相手での筈です。日本の仕事を、インドなどの優秀な人間に、仕事を振り分ける道筋を示せば…更に大きな評価を、市場は、クラウドワークスに与えるのでしょう。

カタルの友達に、大手金融のシステム開発をしていた人が居ましたが、その予算は天文学的な金額なのです。たしか…数千億円規模だったと思います。膨大なプログラムからのバグ探しなどの人件費も、大変な金額でしょう。カタルは素人ですが、プログラムには相性があり…何か、プログラムを追加すると、何故か…フリーズする事が、良くあります。プログラム同士が、考えられない衝突を起こすのでしょう。特に金融システムは、失敗が許されませんから…何度も、何度も試験を続けるわけです。

クラウドワークスなどの売り上げ規模は、僅か20億円程度の会社なのです。信頼性が蓄積され続ければ…積み重ね方式で、仕事量は増え続けると思っています。基本的に人材派遣会社のクラウド版ですね。この仕組みは、絶対でしょう。故に、株価が下がった今は、チャンスでもあります。カタルは再び、持ち株数を増やす作業を近くします。単に、トランプ相場到来により、株価が上がる時期が、ずれただけ…との話と理解しています。

このクラウドワークスでは、106万円の損失を受けました。上がる銘柄を当てたのに…売買方法の失敗により、損失を受けたのです。良いですか…、銘柄が重要なわけではないのですね。自分自身の「欲」と…何処で、折り合いを付けるかが、非常に重要だと言う事が分かります。何しろ、クリント政権誕生を前提に、相場シナリオを考えており、トランプ政権の誕生で、一気に流れの変化が起りました。この辺りは予期できぬ出来事で…仕方なかったとも…言えます。まぁ、所詮、失敗には違いなく、弁明に過ぎませんが…。今年、犯した3つの失敗の中では、損失は大きかったのですが、一番、ましかもしれません。

さて…今週が、今年最後の立ち合いになります。果たして…「掉尾の一振」と言う諺は、あるのかどうか…。考え方は二通りでしょう。まだクリスマス休暇の余韻はあり、本流銘柄の上昇加速は、来年になってからだと思っています。故に仕手系のアークなどが、一段高するのかどうか…。仮に今回、相場にならなくても…130円と言う株価は、企業が最低ラインと観ている転換株価なのですね。アドバンテストを観ても分かるように…オプションの転換価格などは、上手く出来ているものです。

来年の第三波動に備え、金融株の持ち高を増やす戦略も考えられますね。市場は疑心暗鬼に満ちています。まさに格言通りの展開です。「強気相場は、悲観の中で生まれ…懐疑のなかで、育つ」のです。この「懐疑」は、トランプ政権に対する信頼性の欠如が育んでいます。だから、全面的な買支持ではなく、潜在的な買い手が…まだ多く存在するのでしょう。今度、更に株価が上がると…出遅れ感の恐怖が、さらに増します。

一方、流れが外れているスマート関連銘柄は、下値模索の段階に入りました。もう大きな下げはなく…下値を固める段階でしょう。だから、あまり心配はないと思っています。ただ、まだ下値が確認できていません。小野薬品を観ると分かりますね。でも6か月以上、既に経過し…信用の高値期日は通過していますから、此処から値固めになるのでしょう。今年、前半に活躍した小型株も同じような感覚です。

さて…この3連休は、今年、犯したカタルの3つの間違いを材料に、検証してみました。この失敗を、二度としないように…心掛けることが必要なのでしょう。

麻雀で、自分が上がるより、他人に振らないことが大切さが分かれば…一段と、腕が上がります。勝負所と言う場面が、あるのですね。カタルの場合、証券マン上がりの為に…年がら年中、銘柄を探し、勝負しているので…なかなか成果が得られないのかも知れません。故に来年は、駄目だと考える時、又は、見えない時に…無理をして銘柄を探そうとしないで…、自分の気持ちに、素直になろうと考えています。それでは…また明日。



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