アーカイブ:2018年9月24日

秋相場を考える

そろそろ後半相場、9月のSQを挟みガラッと展開が変わりました。その様子は日経平均株価を見ると良く分かります。SQをめがけて…ショートポジションの買戻しが殺到し連騰を続けてきました。(推測) メディアは新高値更新を謳いますが、買戻しが主体と思われ、個別株動向はようやく底入れしたかどうか…のイメージです。故に簡単に新高値は抜けないと考えています。

日経平均株価の日足推移

仮に抜けても…高値での揉み合い相場が続くと思われます。おそらく…1か月程度は、この高値圏でも保ち合いでしょう。でも下がることは考え辛く…強含みでの展開で、2Qの決算待ちなのでしょう。この2Q(6‐9月)は、既に11月ですから為替水準の変更を考える企業も多い筈です。通期を増額するかどうか…なのでしょう。

一般的にケネディクスや東邦チタンのように1Qの段階で、通期の数字を増額する企業は、経営者に余程の自信がないと…通期までは増額をしません。これが一般的な日本人根性です。

でもテスラのイーロン・マスク氏やソフトバンクの孫氏など…法螺を吹くというか、非常に積極的にチャレンジしていますね。これが本来のポジティブ時代の経営者の姿です。実質成長期は、ライブドアのような堀江貴文さんのように…社会には「妬み」が強く、成功者は潰されます。

大相撲界の貴乃花はどうなのでしょう。彼の側近は馬鹿の寄せ集めです。やりたいなら…機を待ち我慢して、時間をかけて準備をして、熟成するのを待たないと駄目なのでしょう。その点、小泉進次郎は実績を積んでいます。彼は…なかなか賢い。日本の村論理は、なかなか難しいです。成田闘争をみれば分かります。世論と言うのも、厄介な存在です。

市場経済の進化は、「ROE」と言う目標に向かい切磋琢磨する事です。そうして日本ではM&Aです。これが是が非でも必要になります。最近、大企業もスピンアウトを分野別で認めています。でも東芝の半導体売却問題をみれば分かります。4割と言っても…HOYAの出資は村論理の出資です。故に支配権を確保したのです。

本来ならホンハイに売れば3兆円と言われていましたが、支配権を残したのです。東芝の半導体部門は子会社ではありませんが、持ち分が適用される会社です。何れ、売り出し時に残りの10%を買い増しする事もあるのでしょう。その選択肢を残しています。このケースを見ても分かりますね。日本人らしい選択です。

トヨタもそうです。日産自動車はグーグルと提携するとか…でもトヨタは自前主義を貫いています。ルネサスエレクもそうです。だから大切な時期の競争に敗れました。まぁ震災の影響も不運でした。日本の新聞社も、証券会社も…ルネサスエレクの評価は、前から非常に低いものでした。たぶんトヨタの部品会社程度のイメージだったのでしょう。カタルは、世界一なのに…おかしな評価だと思っていました。

日本は利益水準に拘ります。メルカリを観ると分かります。この会社の見方は売上数字の伸び率が問題なのです。12256→22071→35765→予想では60000ですが…。もしこの数字が達成できるなら、赤字でも買い直されると思っています。ホンマかいな?

まぁ、難しいのです。ユビキタスは観ると分かると思います。村田効果は、ようやく生まれ始めていますが、どの程度の取り分か…。IoT時代の到来で真価を発揮すると良いのですが…どうでしょう。

世の中には、開発から10年以上も掛かるケースはザラにあります。キャノンが買収したトッキ(有機ELの製造会社)ですが、カタルが上京した時の話です。故に20年以上(今は30年)の年月が掛かり、今のキャノンの収益を支えています。直ぐに利益の繋がるケースと繋がらないものの見極めは、難しいのです。

企業は観察に尽きます。良いものを持って、時代が合っているなら、必ずものになると思っています。読者の皆さんは、考え方が短絡的すぎているように思います。10年単位のスケールで物事を考える必要があるのでしょう。

リーマンショックから10年と言いますが…実態は、まだまだ…ドイツ銀行などは苦しんでいます。米国金融株の水準を考えたことがあるでしょうか? シティーバンクとJPモルガンの比較さえ…したことがないでしょう。この10年間の影響力は、これほど違うのです。

三菱UFJの月足推移

日本はバブル期から低迷したままなのです。既に30年です。何故、株価がPBR1倍割れのままなのでしょう。カタルの謎です。公認会計士の認定が間違っているか、隠された債務があるのか…持ち合い構造がなくなった論理なのか。本来なら、誰かが買収に乗り出してもいい程なのです。 30年間で…この水準ですからね。バブル期は、どの金融株も今の10倍以上の株価だったのです。

カタルは金融力が栄えないと…産業の発展もないと思っています。実態経済と金融力は密接な関係にあります。故に本当の日本復活は、三菱UFJが4ケタ乗せになりPBR1倍以上の水準を達成しないと駄目なのでしょう。現在、三菱UFJの一株当たりの純資産価値は1206円です。

東芝の週足推移

日経平均株価の3万円台を支えるのは内需株なのでしょう。カタルはそう思っています。もう一つが、大きく下がった国際優良株でしょう。東芝は、第二のソニーになるかもしれません。まぁ、経営者次第ですが…可能性はあります。4桁復帰の可能性は充分にあるのです。

本日は、明日からの秋相場を、若干、考えてみました。皆さんのヒントになればと思っています。それでは本日はこの辺で…。また明日。

本日の原稿には「マジック」が使われています。このマジックの謎解きが、読者の皆さんに出来るかどうか…カタルの狙いは明日発表。



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