アーカイブ:2020年1月

決算の見所

新型コロナウィルスの話題で、世間は盛り上がっていますが…この手の話は一時的な現象です。過去のケースでは、騒いだ時が…ピークとの印象を持っています。しかしSARSの時は高級ブランドメーカの株価は、ケリングが33%…リシュモンは28%も下落したとか…。その当時より中国の消費割合が高まっているので…影響は大きいと言う指摘もあります。でもカタルの経験上、一時的な利益の損益は、株価に大きな影響を与えません。つまり特別損失のようなケースで、低迷が長引くことはないのです。

ここで千代化に触れますが、千代化はキャメロンなどのプロジェクトの損失が過大になり債務超過に陥りましたが、商事が助けました。基本的にこのようなケースは時間を費やせば…元も姿に戻ります。だから千代化の相場は鉄板なのでしょう。

300円割れは何処でも買い場…と述べて、カタルが昨年、選択したタイミングはMDRなどの絡みがあったために…相場が先送りになったのです。カタルは今でも500円相場は確実だろうと考えています。

残念ながら貧乏人のカタルなので…L君の株価が下落して、比較感からL君に軍配を上げ此方を買い増ししました。でもお金があるなら千代化を売らずに…更に買い増しを続けています。皆さんは、これから…いつもカタルが述べている「仕手性」の良さを知ることになります。千代化は利食いではなく…買い増しなのでしょう。

さてこの新型コロナウィルスの関連で…下がっている資生堂や○○、この○○は時価総額が大きいので隠す必要はありませんから、銘柄はコーセー(4922)です。年初にリストアップされカタルは100株だけですが買いました。そうしたら…このウィルス騒ぎです。その為に株価は下がって来ました。本日の主眼は、銘柄ではなく…この2銘柄を使って決算書の見方を解説しましょう。

市場参加者の多くが値動きで心を動かされますが…それは人間なので仕方がありません。カタルも同じです。しかし…確りしたバックボーンの知識があると、変なデマとか…株価の値動きに騙されなくなります。このカタルレポートはボランティア面もありサイトを継続しています。その為に今回はこれから決算シーズンに入るので、注目点を事前に掲げておきましょう。

いよいよ来週から米国株はアップル、マクドナルド、スターバックス、テスラ、アマゾン、ボーイング、フェイスブックに、キャタピラ…と、主流企業の決算が発表されます。インテル(INTC)は好決算を発表して8.13%も株価が上昇し…消費の好調さからカード利用が増えたのでアメリカンエキスプレス(AXP)も2.85%となっていました。

日本は2月の上旬からです。何故、こんなに発表時期が違うのでしょう。日本はもっと早めるべきでしょう。千代化は早い方で2月4日の予定です。

カタルは為替差損を過度に組み入れているから…この辺りをどうするか注目しています。今の経営陣は絶対に予想数字より減額させないと…いろんな糊代を設けています。隠れ利益が溢れているのです。皆さんは、自分の頭で考えると…この背景が常識で分かりますよ。表面上の数字に踊らされない…確りした知識を身に着けて下さい。

さて新型コロナウィルスで株価が下落した資生堂を今週は取り上げましたが、この株は2017年のスター株です。ブツブツが「空売り」で…やられた株です。何故、プロであり、しかも上位に位置する彼が間違ったのでしょう。

資生堂(4911)の週足推移

先ずは、チャート分析です。この高値圏Aでの揉み合いの期間は、およそ2年です。しかしBの所を注目すると分かりますが、Aのボックス圏でも高値圏で、Bは保ち合いを続けています。明らかに誰か仕掛け人が関与している様子が分かります。

L君の日足推移

此処では…L君の日足にも同じ動きが見られます。

この期間はおよそ半年程度かな? そうして狙い通り5月に株価が大幅高し始めていますから、きっと…業績の上方修正があったのでしょう。資生堂クラスになると…かなり大きな資金で株集めが進行しますから、時間を掛けます。通常はこんなもんですよ。

今回、会員向けレポートでも述べたのですが、L君の発見をレポートに書くと…直ぐに知りたがるのが人情です。でもこのAのボックス圏の動きを見て下さい。2年ですよ。早く知ったから…良いと言うものではありませ。この事はアイフルの事例を使っても説明をしていますね。

アイフルの日足推移

資本金を資金余剰金への振り替え…復配の準備と見て、カタルはアイフルの株価が騰がると思いましたが…早く、会員に伝えるタイミングが早過ぎました。ベストタイミングは、昨年の末に書いた原稿の時期でした。多少、株価を安く買うより…タイミングの方が重要です。

カタルを含め、貧乏人は兎角、「時間の概念」がありません。「複利終価」と言う表を見ると驚きます。計算は此方…。学生から社会人になって…100万円を貯めるのは大変です。このお金を貯めるまで相当の時間がかかります。仮に5年後、22歳で就職して27歳で100万円を投資に回し、成功したら…どうなるでしょう。

定年退職をする60歳は半端だから、30年後の57歳としましょう。年率7%の複利運用なら10年後は、およそ2倍です。1.967です。でも30年後の57歳は7.612となります。つまり…100万円が761万円になるのです。

仮に年率30%の複利終価ならどうなるでしょ。10年後は1378万円になります。それでは30年後の57歳では…なんと26億1999万円になるのです。40年間では361億ですよ。まぁ、計算上は…の話ですが、何故、カタルが、いつもノンビリやろうと言っているか? 分かりますか。

お金持ちは、時間を掛けて株を買うのです。だから資生堂の様なボックス相場が生まれます。高値圏でボックス相場が生まれるのは、改善が見込まれている場合だけです。企業業績が好転しているかどうか…です。資生堂を見ましょうか…。

やっぱり…そうですね。カタルの事前予想が当たっています。これから説明をします。此方の決算短信をご覧ください。

資生堂の決算短信2017年1Qより

数字は、売り上げが9%増で営業利益も9.3%増、経常利益は8.8%増ですが最終利益は48.7%の減額修正になっています。この理由は前期に計上した特別利益が消えた為です。見せかけの減益です。でも実態は伸びています。これで…空売りを誘いやすいのです。

注目されるのはセグメントです。この地域別売り上げを見ると…日本が43.5%、中国は15.3%、米州が13.4%、そうして欧州は11.4%です。更に…この売り上げ伸び率を見て下さい。中国事業は30億94百万円から65億84百万円に88.6%も伸びています。おそらく…この評価で株価が上昇波動に入ったのでしょう。

全体の数字も大切ですが、部門別の売り上げ構成…資生堂は地域別の推移ですが…大きな企業はいろんな面を持っています。

例えば古河電工の場合は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品などに分類されています。しかもインフラと言っても電力ケーブルから光ファイバーまで多様な品ぞろいです。売り上げ的には、自動車向けのワイヤハーネスの比率が高いので自動車販売の影響を強く受けます。

でも…小さな会社は、このような引き出しはなく…単純です。これから決算を見る上で注目して欲しいのは「セグメント」の部分です。それでは、今回の会員向けのレポート銘柄の一つである同業のコーセー(4922)を見てみましょう。此方がその決算短信です。

コーセーのセグメント

この会社は中国事業をアジアに含めて計上している様です。でもこのアジアの売り上げの伸び率が34.9%増となっています。このアジア圏の人口増加やGDPの伸び率を見ると…日本株が、何故10万円台に入るか? 容易に想像がつきます。コーセーのアジア圏の伸び率は34.9%ですよ。これだけならPERは100倍以上に株価が評価されてもおかしくありません。

ただ資生堂よりアジアの売上比率は低く、国内の影響を多く受けます。国内の売上比率が70%ですからね。アジア部門は伸びているとは言え…14.4%~18.4%です。でも何故、コーセーを今回の会員レポート銘柄としたか?

一つはリオンの株価上昇です。1年程度で2倍以上になった訳です。如何に素晴らしい銘柄か…分かります。先ほどの複利終価の表を、思い浮かべると大変なものです。でもカタルの性格上、この手の株価の動きが苦手なのです。やはり証券マンですね。常に手数料が頭にあります。だからどうしても仕手性があり、株価変動が激しい株が好きなのです。

故に前から何度も述べている様に、カタルはハイリスク・ハイリターン派なのです。だからブツブツ投資を推奨しているのです。

何度も株価の上下を取ればいいのです。月額1000万円以上が、この世界のトップラインの証券マンです。でもKさんは1億越えですよ。すごいね。カタルの最高額は7800万だったかな? とうとうKさんを超えられず…に引退しました。でもバブル当時と手数料の仕組みが変化しており、上限がカットされていましたから…単純に比較できません。でも出来る奴は、上にたくさん居るものです。だからカタルはいつもハイリスクを好みます。

千代化の日足推移

今回の千代化…下値ボックス型からの「立ち上がり型」の罫線になりそうです。先ず、第一波が、どの程度まで伸びるか? 理想は…この下値圏のボックス圏から離れることです。そうです。資生堂の週足にあるように、ボックス相場の離脱は…途轍もない大相場になることがあるのです。

だから千代化は、捕まることを覚悟して…馬鹿になって買い増しをするのが筋でしょう。待ちに待った1年間、昨年の怨念を晴らしたい。此処ではカタルが最初に取り上げた日揮のケースが参考になります。奇しくも同じ業界です。

どんな選択もリスクがあります。自分がどのリスクを負えるか。よく考えて行動をしましょう。馬鹿は自分の力量を知らず…追証になるのです。カタルの様な二の舞を演じないようにしましょうね。

本日は全体の数字だけではなく、決算短信の解説文を読み、更にセグメント分析も今回の決算では実行して、より良く…その会社を理解したうえでの投資を薦める次第です。それでは…また明日。



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