アーカイブ:2020年5月

思考の旅の続き

韜光養晦(とうこうようかい)から戦狼」と言われても、WSJの記事を読まないと何のことかサッパリでしょう。此方です。たぶん有料版ですから、読めない人は此方が良いかな?

でも言葉の持つ意味は、奥が深いなぁ~と最近、原稿を書いていると思います。漢字の選択も戸惑います。カタルはワードを使って原稿を書く癖が抜けません。大昔からそうです。このワードもバージョンアップすると…どんどん賢くなっています。でも今回のWindows7から10への転換は、戸惑うばかりで、なかなか慣れません。

時代変革に合わせて自分を変えるのも大変です。このWSJの報道ですが、今回はサンドイッチの上乗せ価格の話と、中国の外交戦略の話しは面白かったですね。でも中国の最近のオーストラリア、フランスやチェコなどの対応は驚かされます。同時に本日は此方の報道も注意が必要です。カタルが述べている中央銀行のデジテル貨幣発行の話です。

フェイスブックがリブラと言う仮想通貨(暗号資産)を発行しようとしたら、猛反発に遭いましたが時間の問題です。この資産価値(法定通貨)の裏付けのある「ステーブルコイン」構想に、カタルはビットコインのように反対はしません。むしろ…積極派です。

今日は、昨日の「思考の旅」の続きを掲載していますから、退屈な人は面白くないと思うでしょう。でも株式相場の成り立ち、特に「市場の整合性」を考えるには、必要な知識なのです。

例えば…証券マンが銘柄選択する時に、どんな銘柄が上がるか?…と考えるわけです。企業業績の上昇は不可欠ですが…そのパターンも色々なケースがあります。

Jトラストのケースは、企業業績の回復が非常に緩やかな場面で、コロナ禍のマイナス面である与信費用の発生(不良債権の増大から発生する貸倒損失の引当費用)と言う懸念が生まれ、折角のインドネシアの回復より、マイナス面が強く意識され、株価のステージが変わったのでしょう。カタルは赤字からの脱出組を好みますからね。

古河電工の失敗は光ファーバー部門の競争力とその他の部門(ワイヤーハーネスなど)の落ち込みです。カタルはもっと早く、上向くと考えていました。基本は企業業績のカーブの話ですが、これがピッタリ合っても駄目です。

千代化のケースは、何故か…未だに、よく分かりません。あの時に、既にコロナ禍から資源価格の下落まで株価が察知しているのかどうか…。その後、実際に原油などの資源価格が下がり…結果的に千代化を仕掛けずに、撤退をすべきだったのです。あの上昇は最後の売り場でした。300円割れを買った昨年の行動は正しかったけれど、今年、400円割れから買っていた行動は間違っていたわけです。

なかなか…タイミングをピッタリ合わせるのも難しいですね。貧乏人は自分が買ったら、すぐに上がる株を好みますが…金持ちは違います。金額が違うので、むしろ目先は下がる株の方が、買う量が揃って嬉しいのです。安く買えますからね。でも貧乏人は、そんなに弾がなく…お金が続きませんから、買った瞬間から上がった方が嬉しいのです。つまり…投資家により買うタイミングも変わります。

情報を、どの投資家のレベルに合わせて書くか? 難しいでしょう。

「主体と客観」の話です。自分中心に世の中が回っている訳ではありません。つまり…仕事の出来る証券マンは、10億や20億円の金額を平気で動かしていますから、自分が1億円買うと、相場が簡単に動く株は…困ります。カタルはハイリスク派ですから、値動きに拘っています。大きくなる要素がある株を選択します。その場合は、どうしても小型株になります。小型株は1億円を買うだけでも大変です。ロコンドのケースでは、1億円だと約9万株になります。

つまりこのクラスだと…仕事が出来る証券マンは50万株程度は買うのです。そうすると…自分が買うたびに株価が跳ねるのは困る訳です。故に少し買ったら、休む、その繰り返しになります。下値で…玉を集めるのはかなり苦労をします。

仕事をした事がない証券マンは、株価の値動きで一喜一憂します。自分に選択眼がないからです。でもこの選択眼も…難しい。良いことが分かっても、企業業績の期ズレはよくあり得ます。なかなか…現実は計画通りに進まないものです。現実のスピード変化に合わせ、相場の流れも変えることになります。

でも現実は事前の読み通りに運ばないケースが多々あります。今回のコロナ禍の騒動も此処まで広がるとは…事前に予想していた人は、どの程度居るのでしょう?

金曜日の十字路と昨晩の日経新聞の夕刊…これも十字路かな? いや「ラウンドアップ」です。

マネーストックの推移(米国)

このように…段々、市場の意見が変わっていることを、理解されるでしょう。最近では先日カタルが掲げた此方のサイトの意味が、市場全体に広がって来ました。グラフを付けておきます。トランプ大統領は手厚い財政支援とFRBの金融政策により、需給バランスから株価が上昇してきたのですね。MAGA相場の展開が加速しています。

此処で冒頭の「韜光養晦から戦狼」の考え方が理解できてない…と相場を考える上で、「市場の整合性」が上手く機能しなくなります。

皆さんは簡単に、「上がる銘柄を教えろ」と神主さん様に、無理な要求を言います。神主さんは、それでもかなり優秀な方の歩合セールスです。カタルが上京したバブル期の話ですが、月給の明細を見せて今月は800万の給料だとか…言っていました。実際に、彼の住まいは市川ですが持ち家を買い、マンションもいくつか持っており、お婆ちゃんが田舎から来たので、畑でもやらせようと思い土地を購入したり、結構なお金持ちです。そうして…ケチかな? ケチと言うか、カタルの金銭感覚とは違います。カタルは、何しろ…馬鹿ですからね。まぁ、彼の話は、どうでも良いのですが…。

要するに、なかなかタイミングを合わせる作業も大変です。でも…ケネディクスの強さを考えると、このマネーストックの話が…登場します。最近のナスダックの上昇などは、この待機資金が、株式へ動いていると言います。だから上がっているのです。同時に警戒感もあります。

日証金の回転日数の推移

カタルは追証分を引き上げたように、一旦はソロソロ警戒をすべき株価位置なのでしょう。でも意外に…「行け行けドンドン」の可能性も否定できないのです。意外感が強いから、みんなが勇気を絞って株を買っても、直ぐに利食いをするからです。つまりシコリ感が乏しいのです。実際に日証金の回転日数は、早いのです。そのグラフを付けておきましょう。

カタルも迷っている様に難しい場面なのでしょう。あとは自分が、どの道を選択するか、腹を決めて…取り組むしかありません。カタルが正しい訳ではなく、カタルの選択肢は、もう…かみさんに借りた追証の借金も返したし、またノホホンとやるだけの話です。

裁定残と日経平均株価の推移

そうして極めつけのグラフを提示しておきます。この所、裁定の売り残は高水準なのですが、買い残が減っており、その差額が2兆円を超えて来ています。つまりカタルと同じように持ち高を減らした投資家が多いのでしょう。3つのグラフから導き出せる答えは、株価の更なる上昇を示すものかもしれません。

また更に買い増しをしようかな? それでは…また明日。



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