アーカイブ:2022年1月23日

ニュースの読み方

金利の方向転換程度で…「揺れる米国株」の株価水準は、やはりまだ高いのでしょう。先ずは此方の記事を読んでもらいましょうか…。

野口さんは、株価水準ではなく、「時価総額」で米国株と日本株の水準を比べています。GDPと時価総額の関係です。

昨日はネットフリックスの株価を観て…かなり急落してきましたが、それでもPERは35倍だそうです。つまり35年分の利益を見込んで株を買っています。米国株と日本株の違いは「ROE経営」と「総資産経営」も一つあります。だから株主還元率が違いますから…この点の視点が、このレポートは抜けています。米国はお金が回っています。逆に日本は寝ています。

日本は雇用を重視して「リストラ」を嫌います。基本的に経営危機にならないと人件費に手を付けることは「タブー」視されてきました。その為に…雇用を守る為、赤字にならなければ…事業を継続する考え方が基本にあります。しかし…ROE経営は「効率化が重視され」利益率の低い分野は、他社に売却されます。日立のケースを考えると良いかな? 日立化成や日立金属などを捨て、得意分野で勝負を図ろうと特化しています。

最近は、この人件費を削る動きも黒字企業でも…効率化の為に日常茶飯事で実行されています。しかし「パイオニアの指名解雇」の時のように、メディアは全く騒がなくなりました。むしろ…報道もされなくなっています。此方の記事を観ましょう。

日本は変わって来ました。だからカタルは、日本株は、いよいよ…「株高の世界」に入ると思っています。何しろ…効率化投資は長く手付かずです。本日の日経新聞にはDX投資の話が一面に載っています。古いソフトが残り、投資が滞っています。基本は経営者が技術革新の現場を知らないのでしょう。だから世代交代をしなくてはなりません。

世界の優れた人材を雇い入れるためには、高額な賃金が要求されます。GSの人件費は33%も伸びたそうです。ホンマかいな?と思いますが…こちらの報道があります。

長く続いた「デフレの世界」から、一気に果敢に「挑戦をする若者」に、光が充てられる社会へ変化するのでしょう。間違っても良いのでしょう。やれば…出来ます。インターネットの時代は村社会の構造が打破される仕組みです。情報の優位性は消え…誰もが平等に、やる気さえあるなら、データを集められます。このデータを活用して行動できます。

カタルが「三菱UFJ」(8306)に注目しているのは、銀行は膨大なデータの宝庫ですが…何もこの宝の山を活用していません。先日、スイカの行動データを外部に売る話が出ていました。自分で実際にデータを集めた苦労を知らないから、データが無料だと思っているのが日本人の「浅はかさ」です。だから太平洋戦争で負けたのですよ。情報力の差です。もう馬鹿なレベルです。

株式投資も、そうです。的確なデータ分析が求められます。その違いで数十億円の差が生まれます。何故、GSの人間の給料が高いか? 多くのヘッジファンドの優秀なマネージャーの年収を20億円ラインでしょう。昨日、紹介したJPモルガンのダイモンは3450万ドルです。約39億円です。彼も言動が注目されるわけです。

カタルの投資の原点は「時代考察」です。でも時代の変化を読むのはなかなか難しいものです。世界の金融は米国が支配をしていますから…米国の動向から目を離せません。

カタルは何度も「金利高」程度の話で株価が大きく崩れることはないと述べています。今回はFRBの対応が遅れたために、約半年程度、長くても1年の誤差が市場に生まれていました。でもパウエルは昨年末に、あまり賢くない選択をしています。その為に市場との対話能力が疑われています。イエレン財務長官も同じようなものです。

本日のニュースでは、バイデン大統領の「弾劾」の話まで登場しています。政策が混乱をすると市場も動揺します。ただ冷静になって考えれば分かりますが、テーパリングから金利高は既存のシナリオでした。

カタルは一昨年末からそのシナリオが頭にあったのです。だから半導体などの馬鹿高値を批判してきました。供給不足が安全保障まで棚上げされ、更に国家支援です。ここまでくれば…これ以上の好材料の出現はありません。

当然、株価はピークを迎え、指数も下がります。でも三菱UFJなどのバリュー株はどうですか? 日本製鉄などの利回り配当株はどうでしょう。 ソフトバンクだってようやく下落は止まり、下値固めに突入したように見えます。この後、馬鹿利益から配当性向が注目される船株の決算が出てきます。

名村造船(7014)の四季報数字

ウハウハだから…「商船三井」(9104)は長年の懸案だったTOBに踏み切り、尚且つ造船所は受注で溢れかえっています。「名村造船」(7104)の株価は大きく上がって来るでしょう。だって現状の認識は、こんな数字ですが…激変します。株式投資なんか…簡単ですね。皆さんは、時代背景をしっかり把握してないから、少し市場が動揺をするとアタフタします。カタルは数々の銘柄を掲げていますから、自分で好みの株をやると良いですね。

名村造船(7014)の日足推移

カタルはこれから出かけますから、あまり時間がないのです。ここから出てくるバイデンの弾劾ニュースなど…既に米国株は200日線を割れていますから、「悪材料は無視」をして考えず…「好材料のニュース」のウェートを高めるのです。市場動向を観てニュースを選択します。市場の株価位置で、自分が読むニュースを選別すればいいのです。

全部、読むのは大変ですよ。カタルは皆さんが、想像できない程の量のニュースに目を通しています。だから瞬時に市場が動いたときに反応して的確かな? 話題を提供しています。大切な事は「株価位置」なのです。半導体はどう評価されていたか? その時の良いニュースは、既に評価して株価が上がっているから、ニュースの価値はありません。

ですが…今も同様なのです。株価が、既にテーパリングから利上げを十分に織り込み始めているから…識者は、逆に動きます。株価位置が高ければ…ダメですが、ここからの悪材料は逆に好材料だと思って、解釈して良いのです。

本日は「ニュースの読み方」を、皆さんに伝えています。株価位置により、ニュースの価値は変わります。昔から株式市場には、有名な格言があります。「人の行く裏に道あり花の山」この意味を実感できる今週になると思っています。FOMCは26日です。

世の中は「案ずるより産むが易し」と言います。ここから強気に対処しましょう。それではまた明日。

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