アーカイブ:2022年1月9日

金利上昇と事前知識

皆さんの心配の多くは、「金利が上がると株が下がる」と言う…間違った基本認識でしょう。今回の米国株の動揺を観て、そのような間違ったイメージを持ったのでしょう。

でも自分の頭で考えると分かりますが…金利が5%に上がっても、7%台になっても…過去の高金利時代でも、企業業績を伸ばして株価が上がり続ける企業はあります。今回のナスダックを中心とするハイテク株の下落は、最終コーナーのイメージです。カタルは一昨年から既に「野村証券」(8604)を選択している訳で…その時点で、金利の上昇を頭に描き…「金融株の選択」を考えていました。

リバースレポの取引高推移

事実、リバースレポ残高推移を観ても分かりますが、この短期運用資金の218兆円レベルの金額は、たぶん…「行き場を失ったお金」です。昨年末の取引額は1兆9045億ドルですよ。

あまりに中央銀行が、お金をジャンジャン入れた為、必要のない資金が市場に溢れ…ハイテク株は、過大な評価を受けていたと思っています。テスラのPER335倍、まぁ、これは極端な事例ですが…、エヌビディアはPER84倍ですし…アマゾンもPERは63倍です。S&Pの平均的PERは21.25倍です。ナスダック100は27.98倍です。逆に日経平均株価のPERは13.96倍でしかないのです。如何に…日本の一般評価が低いか分かります。


米国ハイテク5強 の動き

でも…実際の運用成績は、米国ハイテク5強の大型テクノロジー株は3年連続で相場上昇に貢献したのです。この5強とは…アップル(AAPL=PER30.6倍)やマイクロソフト(MSFT=35.1倍)両社にグーグル親会社のアルファベット(GooG=26.4倍)、アマゾン・ドット・コム(AMZN=63.6倍)、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズ(FB=23.7倍)を合わせたハイテク5強の事です。そのグラフも付けておきます。

世界の国々のGDP推移

カタルはアップルの時価総額がイギリスのGDPを抜き…まもなく世界4位のドイツに届く様子を…先日は、国のGDPと比較しました。この意味も…語っています。既に国家と言う国境の意味が薄れ…グローバル化は進み「人類社会のプラットホーム」と言う認識です。そうだなぁ~。昔の人には、こう解説したほうが良いかな? 

先ずは鉄道や道路建設して…経済活動の「社会基盤」整備をします。通信もそうですね。電気や水道、下水道もそうです。そのような地球規模の社会基盤を整備した企業の事と考えると…イメージが繋がり、分かりやすいかもしれません。人類の進化である「時代認識」の話ですよ。

だから金融緩和時代を活かして、技術革新が進んだのです。この現象はアーク・インベスト・マネジメントを率いる著名投資家のキャシー・ウッドが率いるETFは、目先は確かに負けていますが…彼女の主張する世界は、何れ訪れるのです。

手術ロボットのダヴィンチを見ても分かりますが、人間の手作業を支えます。微細な脳手術などは…僅かな誤差も許されない手術には、欠かせないでしょう。なんでも…そうです。ソフトバンクの孫さんがイメージしている「AIの世界」は、必ず訪れます。方向性は正しいが「時間軸の揺れ」はあります。

今回は、予期せぬ…と言うか…。実際は、もう決まっていたことですが…一般の人は馬鹿ですからね。識者は、たぶんリバースレポの取引高がドンドン増えた昨年の春(4月)には、戦略上、ポジション調整の行動を開始しています。

米国金融株の動き

だから三菱UFJの株価は、強かったのです。アルケゴスさえなければ…野村証券の株価もそうなる予定だったのです。この見通しは、昨日、見てもらった米国の金融株の動向を見れば分かります。カタルの狙いは、今でも正しかったと思っています。しかし…たまたま予期せぬアルケゴスショックがあったのです。こんな事は、株の世界では、良くあることです。なにがあっても大丈夫のような事前の対策が必要です。

キャシー・ウッドは、ハイテク株は、今が「買い場だ」と盛んに述べていますが、彼女の時間軸は、実際より少し進んでいるのかもしれません。ですが…このようなレポートを観ると、あながち…的外れとは言えません。

アリババ(BABA)の日足推移

「共同冨裕」から中国株が駄目だと思っている人と、同じ時間軸にも見えます。その結果、株価はアリババ株のように1/3まで下落をしましたから…このように安値を狙っている動きがあります。だから…アリババの株価にも変化が生まれています。故にソフトバンクも、ここから…です。

このバランス感覚です。

何故、カタルが「スケベ根性」を起こして、「BASE」(4477)や「サイバーダイン」(7779)の貸借株を…レポートで採り上げているか? 一度は「リバウンド」相場が始まるタイミングが、近いのでしょう。同じことですよ。アーク・インベスト・マネジメントのキャシー・ウッドの意見と、同列の考え方です。皆さんには難しいかな?

昨日は、会員レポートを書き、マネタリベースとマネーストックの関係を語りました。この話も一般の方には、難しかったかもしれません。ですが…経済は論理的にお金が動いています。確かにハイテク株のPERなどを観ると50倍を超えているから、割高と言えばそうかもしれませんが…人類の成長の欲望は、果てしないのです。

アップルのアイフォーンが誕生は、2007年の話ですが、既に多くの人は、スマフォをみんなが持っています。地下鉄に乗ってみると…分かります。スマフォを観てない人を、探すのに苦労します。一人、居るかどうか…。そんな感覚ですよ。だからキャシー・ウッド女史の「今がチャンス」と言う考え方も、分からないではありません。

冒頭の金利引き上げは、既に3月利上げ開始で…年間4回の引き上げまで、市場は織り込み始めています。

でもオミクロン株の登場もあり…FRBのパウエルの心境は揺れているかもしれません。しかしサマーズは、相変わらず、「タカ派的なスタンス」です。此方です。

このような環境の中で、市場は揺れ動くのです。ひょっとすれば…カタルが述べているように、アジア圏の景気の立ち上がりが、一気に過熱して、更に物価が上昇し原油価格は100ドル処で…収まらない可能性もあります。米国の賃金の上昇率の4.7%と言う数字は、そういう事です。金利が3%程度では、働く人の可処分所得も、更に膨らみます。物価の上昇は収まらない可能性があります。

そう考えると…キャシー・ウッド女史は、正しいが…もう少し低迷期間が長引くかもしれません。一度は、リバウンドをしても、再び二番底を付けるイメージです。この辺りの時間軸の読みは、非常に難しいのです。時代観察の読み方次第で…銘柄の選択肢が変化します。

皆さんは、簡単に「儲かる銘柄」を教えろ!…と言いますが、そんなのは、誰も分かりません。ですが…本日、カタルがレポートしているような…「時代の流れ」を感じることが出来るなら、相場の流れのストーリーが理解出来ているという事です。

本日は多くのリンクを張りましたが…カタルは、この10倍以上の量のレポートに目を通しているから、読者に、その中から選りすぐって…紹介できるのです。自分の頭で相場を理解しているから、かみさんの老後資金として、「三菱UFJ」を1万株だけですが、実際に買って大発会に間に合うように、皆さんにも紹介しています。

後は…読者の選択です。どれを選んでも…自由です。カタルの意見に反対なら、空売りが出来る銘柄を、多く紹介しています。自分次第なのです。

ところが…多くの日本人は、その選択が出来ません。カタルは証券マンだから、ある意味で自分の「直感」を信じて、行動をしますが、一般の人が、家を買うような老人ホームの一時金を、彼女は84歳ですから2650万円で、お姉さんは91歳なので1760万円です。

尚且つ、月々、標準で331300円の費用の他…たぶん10万程度が必要になるのでしょう。昨日、見学した「介護付き有料老人ホーム」の価格は、一般的なケースでしょう。年間で約500万円ですが、一時金は安い方です。これは…一般的な価格でしょう。

もっと高い施設もあります。一時金が、6000 万 円から億単位になり…月々70万円~100万クラスもあるのです。これが我が国のハイクラスの老人ホームの実態です。馬鹿らしい限りですが…年間500万程度はかかると思った方が良いかもしれません。

10年で5000万、20年なら1億円です。しかもこの後にインフレになれば、この料金も上がるでしょう。人間らしい…「扱い」を受ける老人ホームと言うのは、お金が掛かります。しかし…カタルの部屋の窓から、川を挟んだ…向かいにある老人施設は、そんなにお金が掛かりませんが…たぶん「人間動物園」でしょう。人間の尊厳があるか、どうか…。

でも一般の人は、なかなか…何千万ものお金が動くので…決断に躊躇します。迷うのが一般的な日本人のレベルでしょう。

でも株屋は基礎知識を仕入れて…あとは自分の「直感」を信じて、行動をするのです。一般の日本人は迷うでしょうが、たとえ、その選択がロンンドや野村証券のように間違っても…どうにか、なるのです。

結果は、誰も分かりませんが…カタルの経験上、どんな選択をして、仮に失敗をしても…世の中は、何とか「なるさぁ~」なのです。だから、畏れることなく…果敢に挑戦あるのみなのです。ラッセルが人生です。それではまた…明日。

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