アーカイブ:2023年11月7日

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昨日の相場の印象は「ショートカバー」(空売りの買い戻し)と「指数相場」の印象です。まだ市場は「潮目の変化」とは…考えてないのかもしれません。

米国は「逆金融」相場から「逆業績」相場への移行期ですから…バフェットはその為に、現金ポジションを高めています。この後、通常は景気後退になり、業績もどんどん悪化します。つまり逆金融(金利高)から逆業績(業績悪)と言う流れになります。

でも実質賃金がプラス圏で推移していますから、可処分所得は増えており…消費動向は、なかなか落ちません。基本的に金利高により、競争に負ける企業が「淘汰」されるのです。それ以上の成長を示さないと…市場では残れないのです。これが「市場原理主義」です。

でも…日本は、何故「失われた時代」になったかと言えば…パイオニアの指名解雇は人件費削減を認めない社会をメディアは作りました。その為に日本企業は仕方なく…新規の設備投資を中国に向けたのですね。生産設備の移転です。所謂、空洞化現象です。

だから中国が今、あるのは、日本のお陰でもあるのです。

日本は構造改革を怠り延命策をします。その為に「低金利」時代になったとも言えます。競争に勝てない奴も、みんなで「仲良く生きる術」を見つけるのが、建設業界の「談合」です。競争入札などは、事実上「有名無実化」しています。

カタルは長く建設業界で学生アルバイトをしていました。責任者は入札日になると…近くの喫茶店で談合をして、入札額を決めます。儲けの大きな案件は、平等に回すのです。みんなで仲良く…「和を以て貴しとなす」と言う島国の精神です。

でも総資産経営ではなく…ROE経営は、互いに「切磋琢磨」して、自分独自の分野に磨きをかけます。半導体のASMLは、EUVで世界を席巻しています。

通常は1億ドル、最先端は1億8千万ドルとも言われる装置を、独占販売する企業です。他に競争相手が居ません。嘗て…日本の「ニコン」(7731)は、なかなか良い技術を持っていたのですが、すっかり落ちぶれました。

グローバル社会になり…日本の「ごまかし」の村論理が、みんな通用しなくなりました。松下電器、パナソニックの創設者の松下幸之助の「水道哲学」なんか…世界基準なら分かりますが、「村社会」でしか…維持できません。この分岐点が「プラザ合意」なのです。

馬鹿な政策スタッフだと…国民はどんどん疲弊をします。

メディアが正しい現状を訴えないから…日本は、どんどん劣化しています。世界基準の報道をしないのです。だから国民は、いや…「経営者」は現状を知らないのでしょう。一部、海外で洗礼を受けた企業の経営者は戦略を変えています。

本日も…「日立」(6501)は、今一番、伸びている「パワー半導体部門」の売却を決断して「ミネベアミツミ」(6479)に売却しています。

異業種とも思われる「デンソー」(6902)は、この分野でも頑張っています。次世代のパワー半導体のシリコンカーバイド(SiC)の基板製造のコストを半減する技術だそうです。一見すると…半導体とデンソーは結び付きません。カタルは無駄な投資を省く…日立に軍配を挙げます。経営資源を「得意分野」に特化させて…グローバル競争です。日立はEU市場でフランス電子機器大手タレスの鉄道信号事業買収を買収して…EUから承認されました。

一見すると…総資産経営は華やかな気がします。

「NTT」(9432)がタクシーの自動運転? 

確かに…NTTの「IOWN」は自動運転の要ですが…NTTが主体になってやるべきなのでしょうか? 協賛なら分かりますが…この辺りの経営判断が総資産経営に見えるのです。もともと…次世代通信の「IOWN」は、過去の「失敗の轍」を踏まないために、技術を解放すると言っていたのです。この辺りが中途半端に見えます。「トヨタ」(7203)の全方位「開発」に似ています。

細部の話は、専門家に任せるにして…このような積み重ねが相場観の構築に欠かせないのです。

「歩留まり」の話は、重要なのです。最先端の2ナノメートル半導体開発は、「華やか」ですが…カタルなら、確立された技術のローテクの専門家になるかな? 実利を求めます。儲かって…なんぼです。

「BASE」(4477) の日足推移

今日は…1510円と1500円が買えました。時間の経過でカタルのような見方も徐々に増えてくるのでしょう。「ジェイドG」(3558)の話です。ここで訂正です。3700株を240円で買ったと述べましたが、観方を間違っており…実際は1300株の買いだった「BASE」(4477)は、半端な株数なので…本日275円で売りました。このBASEは明らかにショートカバーの買い物です。この株も2度目の200日線割れです。

「リクルート」(6098) の日足推移

昨日の「ルネサスエレク」(6723)や「アドバンテスト」(6857)は、先物から「裁定買い」による「指数相場」です。他に「リクルート」(6098)が、カタルの観察株ですから…よく株価が上がっていました。このリクルートも2度目の200日線割れ場面でした。

「ニデック」(6594) の日足推移

実は「ニデック」(6594)も2度目の200日線割れなのですが…何故か、大きな下げでした。この辺りの分析力をもっと高めないと、チャートの形だけでは駄目ですね。もう少し研究が必要のようです。

面白いでしょう。「テクニカル分析」の世界も、また奥が深いのです。「相場は全てを知っている」と言う…「効率的市場仮説」です。よく証券アナリストの試験に出ると言われています。まぁ証券界も専門用語がかなりありますが…ネットの世界は便利です。

カタルはテレビを観ながら「知らない言葉」を言われると、時々、スマフォに「つぶやき」ます。そうして…その言葉の意味を理解するのです。便利な世の中になりました。記憶力が劣る馬鹿でも…なんとか…時代のお陰で、ついて行けます。

「FJネクストホールディン」(8935) の日足推移

あれれ? 好決算なのかな… 読者から教えてもらい…1000円で買ったことのある会員レポート銘柄の「FJネクストホールディン」(8935)が高いですね。

一度は、買ってみましたが…カタル向きではなく、直ぐに利食いして…観察株になっている株です。儲けることは簡単ですが…このような時間軸でやられると、カタルのような人間は「我慢」がききません。良い会社です。この評価もおかしな評価です。今の日本株は狂った株価で放置されている株は、他にも沢山あります。

やはり、もっと市場が活性化しないと駄目なのでしょう。日本の「名目時代の確立」が、急がれます。その確立ですが、昨日は日銀の植田総裁が名古屋の会見でこのように発言をしたと言います。やはり春闘です。その賃上げ機運が、何処まで高まるか? 基本的に「賃上げ」が出来ない企業なんか…潰せば良いのです。「新陳代謝」を盛んにすべきです。これが市場原理なのです。

この論理と、聖徳太子以来の「和を以て貴しとなす」という村社会論理から、日本人は進化をしなくてはなりません。移民政策もそうです。メディアは「本質を突いた議論」を、日本中で席巻させるのです。なかなか本物が育たない土壌だから、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋さんは「日本に戻りたくない」と述べたのでしょう。公正な評価をすべきです。彼は地球温暖化の問題提起をしたのです。

カタルはトランプなんか…大嫌いです。でもバイデンも高齢なのに…無責任に見えます。米国も新しい指導者が必要なのでしょう。それとも混迷して…ドルの基軸通貨の崩壊かな? まぁ色んなことを考えます。株式投資は、色んな知識が求められる世界です。皆さんは…特に会員の方は、分かると思いますが、儲ける事なんか簡単なんです。

でも面白おかしく…楽しめるかどうか…この基準を同時に満たすのは大変です。時間軸の把握が必要になるからです。今回のように全体相場が下を向いているときに…カタルに多くを求められても無駄です。

カタルは最初から述べています。全体が上がる相場なら…人並み以上に儲かるでしょうが…今年は難しい年でした。米国と日本の時間は、別の時間を歩んでいますが、なかなか…その変化を伝えるのも難しい話です。

「富士通」(6702) の日足推移

あれ? 「富士通」(6702)は下げているのに…19490円なのですね。昨日、2万円の大台に乗ったのですね。この上げの意味は「ROE経営」ですよ。

黒字でも改革をして…人件費を削った企業です。株価を観て…瞬時に顧客に解説できるレベルの証券マンに成りましょう。「野村証券」(8604)だけを、1000万株単位で…顧客にぶっこんで置けば…大きな仕事が出来るようになります。たかが…2年や3年、いや5年や10年でも良いですね。年収を10億ラインの男になる為に、じっと、今は我慢をして…「沈潜」活動をすれば良いのです。

こんな所で…本日はお終いです。また明日。



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