アーカイブ:2024年12月

筋肉質の体

米国株の若干の変調と言うか…カタルは「一時的な調整」だろう…と思っています。本日は米国株について…考えてみます。基本的に、米国は中国との「覇権争い」を演じています。

米国と中国のGDP比較

まだ米国の方がGDPの総額では、中国を凌いでいますが…危ういのです。何故なら…自動車販売台数でみると分かります。中国は3000万台で米国は1500万から1600万台です。しかも生産台数を観ると…中国は飛び抜けています。

米国の自動車販売の推移
中国の自動車販売台数の推移

この理由は「過剰生産」と言う懸念が、世界中で広がっています。ドイツの「VW」だけではなく、「日産自動車」(72019の変調は、ゴーンが抜けた「ゴタゴタ」だけでなく…この中国の「過剰生産体制」問題があります。

世界の自働車生産台数

近年はアジア市場を、席巻し始めています。タイへの進出は、日本の自動車産業が、自動車村と言うか…その基盤づくりをしました。基本的に中国は、日本の「初期投資」を奪って…成長しています。この背景は日本の「空洞化」です。この空洞化の「大元」は、日本が「労働市場改革」を怠ったために発生しました。

この程度の基礎知識が「メディア」にも、あると思っていますが、メディアの関心は、目先の視聴率争いに終始しています。内向きの狭い発想です。

近年はBTSなどの成功を観て、日本も変化を始めています。芸術分野です。芸能から映画もそうです。「サンリオ」(8136)の好調な決算も「文化の輸出」と言うか…「グローバル化」です。

インバウンド需要も、最近のネット社会の浸透とアジア圏の「所得の向上」が影響しています。カタルは、前から「アジアの隆盛」の話をしています。昭和30年代の「古き良き時代」の日本が、今のアジア圏です。だから「Jトラスト」(8508)に傾斜したのですが、「空振り」でした。経営者と株価の関係もあります。

外部環境が整っているから、チャンスだと思うのですが、経営者にその意思があるかどうか…ここは経過観察をしないと分かりません。仮に経営者が、その方向性に走っても「スミダ」(6817)の事例…今回のEV市場の変調を観ても、分かりますが…外部環境もコロコロ変わります。

中国がまさか…赤字覚悟のシェア争いを、此処まで迫るとは…誰も思っていません。だから「ニデック」(6594)の株価が、微妙に揺れます。時代の変化と経営者の手腕です。時代の流れは速くなっていますが、日本人は、そのスピードについて行けていません。

最近になって、ようやく「成田時間」を解消し始めています。でも、大昔の「日産」(7201)は「兎も角」…「シャープ」(6753)のゴタゴタから「東芝」問題を観るとよく分かります。そうして、今回は「セブン&アイHD」(3382)です。更に、もう一度「日産自動車」は、やり直しです。

「ゴーン」が言うように…官僚様の強要が此処でも起きています。「ホンダ」(7267)との統合が、上手く…行くのか? ゴーンは、この動向に「疑問符」を付けていました。

もともと…日本は、日本だけで「仲良く行こう」と言う「村社会論理」です。

しかし…ずっと、起きている歴史的な「時間の流れ」を観ると、誰が考えても、「グローバル展開」になるのです。ようやく日経新聞の一面です。

「総還元性向」が60%だそうです。そうして、何度も言いますが「ユニチカ」(3103)の決断です。この意味は、総資産経営から「ROE経営」への転換です。東芝は、全部門が営業段階で「黒字化」したそうです。今度は「利益率のふるい」を掛けて…淘汰です。

村社会論は、「規模の拡大」を目指します。だから総資産経営に成りますが、ROE経営は利益率の向上です。無駄な資本を持たないのです。

だから「総還元性向」が高まります。「デンソー」(6902)は、その改革の真っただ中にあります。でもまだ株価は反応していません。「トヨタ」(7203)グループの中で先頭を走っていますが、いくつか…の矛盾も感じています。

この辺りは、迷走をする「ヤマト運輸」(9064)も同じです。「村田製作」(6981)はMLCCでトップなのですが、トップでも、「シェア争い」に敗れ始め…利益率よりシェアを重視し始めています。カタルは、この動きに「疑問」を感じています。MLCCで勝てないなら、経営資源を、別の分野に傾斜させて…新しいチャレンジをしなくてはなりません。

でも…難しいのです。「ホンダ」(7267)はEV傾斜に傾きましたが、近年の動きのHVに方向転換です。「トヨタ」(7203)の章男社長の全方位型の「無駄な投資」が今は活きています。「トヨタ」は利益と、時間を神様からもらいました。だから一気に「持ち合い株」の解消に突き進んでいます。トヨタが動くと…日本の多くの会社も追随をします。

ざっと…日本の話を先行させて…書きました。しかし米国の話が、本日の主題です。果たして書ききれるかなぁ~。皆さんのレベルを考える、この領域の話は「チンプン・カンプン」かもしれません。この原稿は、カタルの勉強面も兼ねて…綴っています。カタルの頭の中を整理する為に、書いている面もあるのです。

冒頭の米中の覇権争いは、決着しつつあります。

所詮、いくら目先を取り繕っても…習近平の方針では、人々は付いてきません。金持ちは海外に「脱出」を加速させています。だから晴海などは「中国村」と言われるほど…の状態です。ずっと…好調を続けているのに…何故か、日本の不動産株は「PER 10倍」を割れる銘柄ばかりです。どれも高利回りなのです。

「レーサム」(8890)の 週足推移

先日は3年ほど前かな? 2017年から2018年の時ですから、もっと前の話ですね。「レーサム」(8890)の成功の話を述べています。この話も成田時間の為に「時間軸のズレ」が生じています。やはり…時代投資も「揺り戻し」などがあり…完璧に読むのは難しいですね。でもだんだん…この「時間軸の壁」が、縮まっていることも事実です。

「実質賃金動向」が重要なのです。だんだん…カタルのような「名目経済人間」の時代に変化しています。でも…これでも「まどろっこしい」時間軸です。もっと早い展開を望みます。結果は分かっていますから一気に改革をすべきですが…「ユニチカ」(3103)のように追い込まれないと構造改革をしないのが日本と言う国です。

経団連会長の十倉さんなどが、何故、その長に成れるのでしょう。偽物国家の代表事例です。結局、今の「住友化学」(4005)は、業績の悪化から、その「後始末」に追われています。臍が茶を沸かすとは…この事です。ブラックロックは、このV字型シナリオを汲んでファンドに株を組み込みましたが…カタルはまだ信用をして居ません。しかし300円割れの場面は「買い場」だと述べていました。何処で2番底を取るか…この選択です。

それぞれの会社には、それぞれの「見所」があります。「ジェイドG」(3558)の躍進は決まっています。しかし…その過程の「細かい株価の動き」までは、分かりません。金曜日は1550円も買えました。まもなく…だと、思っています。2018年は「クリスマス」の25日でした。

NYダウ平均株価の4時間足推移

幸い、米国は「PCEの指標」が改善して、FRBの「パウエル懸念」を打ち消しました。


NYダウ平均株価の日足

来年は2回の利下げと言いますが…ドイツの変調など…フランスもイギリスも大変です。好調なのは、なぜか…「イタリア」です。このイタリアとスペイン、ポルトガルなどはEUの落第生でした。何度も、「銀行の不振」が問題になっていましたが、最近は真逆になっています。この報道の「ウニクレディト」などは、嘗てはイタリアの「問題行」だったのです。面白いですね。

今の米国の株価は、非常に「危ない領域」なのです。

米国ヤフー の株価指標

バフェットの現金化率と言うか…債券の比率が株式を超えたんじゃ…ないかな? 彼はやはり賢いです。アップルのPERは、米国ヤフーでは41.86倍になっていますが、四季報数字では37倍から32倍です。しかし…営業利益率は30.54%と非常に高く、ROE評価では168%だと言います。16%ではないのですよ。自社株買いなどで…バフェットなどの巨大資金の「売り需要」も吸収しています。

会社四季報のアップルの株価指標

基本的に米国の強さの秘訣は、「資金の循環」にあります。「新陳代謝」の促進です。目先の雇用への拘り…低い利益率に甘え、規模の拡大への「拘り」を捨てるべきです。

アップルの株価推移

ブクブクした肥満体より…筋肉質の「ライザップ」効果です。先日、大相撲を見ていたら、大村崑が映っていました。彼は確か…90歳を超えたのです。そうして80歳代から筋トレを始めたそうです。奥さんと共に…この筋肉量は、病気のかかった時の「抗体の要」とか…言います。

日本経済も少子高齢化ですから、時代に合わせて…「売上高営業利益率」を重視すべきでしょう。良いですか。所詮、「シェア争い」を優先させて、「量」を選択するのではなく、少数精鋭だと思っています。

「烏合の衆」ではなく…本物の投資家を目指したいと…日々、精進します。この米国株の続きは、明日、忘れなければ…他の銘柄を交えて、その株価水準を観てみます。

これから「臨時」の…会員レポートを書きます。簡単に書きますから…夕方にはアップできますから、会員の方は、夜にでも…お読みください。



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