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「名目時代」の株価は基本的に下がりません。上がった株は株価が下がって調整をするのではなく、高値圏で時間調整をして調整を待つのです。 故に…基本的に利食いより、「買い増し」が、正解になる確率が非常に髙いのです。

非常に長く…「失われた時代」が続いたため、僕らの感覚は、基本的に麻痺をしています。本来の市場経済は、資産価値の上昇を利用して…成長を続けます。どの国も地価が下がり続けることなどありません。日本の戦後の「奇跡の復興」は、この資産効果による面も大きいのです。働いて日々得るお金は、たかが知れています。世界のトップ基準の年収は20億円前後でしょう。

一般の高級官僚の年収は2000万円に届くかどうか…辺りだと思います。一般的には1000万円にも届かないのでしょう。カタルの友達に、財務省の課長補佐だった奴がいます。最終は課長になったのかどうか…。何しろ、ノンキャリア組です。あの世界は学歴主義です。そうして…何より、年次が優先されます。でもキャリアも自分が出世するためには、ノンキャリアの協力は必要不可欠です。

話しを戻しますが…所詮、「汗して稼ぐ」お金は、たかが知れています。証券マン生活を長くやっていると、お金持ちに遭遇しますが…その多くは不動産による成功です。カタルが上京して、高額所得者名簿を手にして顧客開拓をします。その中に医者の先生が居ました。でも彼を高額所得者に押し上げたのは、医療の本業ではなく不動産投資でした。

カタルは上京して、まもなくは西葛西と言う所に住んでしまいた。東京駅から、東西線と言う地下鉄で15分程度かな? 実は、この地区は東西線の開通で、一番、潤った地区です。この地区の南の方は、昔は「葦が生える」原野だったのです。その医者の先生は、その原野を買ったのです。時代に進むと…その原野は住宅地に変わり、1000万が10億円に化けます。そんな世界です。

田中角栄は、金儲けが上手かったのです。彼は建設大臣をしており、自分で裁量権があったので、たぶん…それを利用したのでしょう。

昔の長岡は、良く洪水になりました。カタルも小さい頃、自衛隊が船を出して活動していたのを覚えています。故に、治水工事をするわけです。日本一長い信濃川は氾濫していたのです。その当時、中州にある「千秋が原」と言う、いつも…少し増水すると、水没する土地を、田中角栄の関連会社が大量に買っていました。

それが今では、商店街が溢れ…周りは、長岡で一番の住宅地に化けます。医者の先生が大儲けした話は、本業の医療業務ではなく、土地の売買です。田中金脈と言われるほど、金儲けが上手かった田中角栄も、土地の売買です。常人は一等地を買いますが、未来を見越して…誰も買い手がない「原野」を買うのです。

何か…似ていませんか? そうです。株式投資の話です。

カタルは結構、自分で言うのもなんですが…未来の成長株を見つけるのが上手い方です。その素質を、皆さんが気付く…遙か前に感じているケースが、間々あります。何となく…感じるのです。長く相場をやっていると、いろんな経験をします。

「大化け銘柄」は、決して…良い会社が育つわけではありません。自慢ではないですが、PSSもブイキューブも、誰もが見向きをしない株価位置で、カタルは事前に買っていました。でも貧乏人故、株を持ち続けることが出来ません。

今回は「IIJ」と「ユビキタス」の選択を迫られました。実は、この調整段階で3500円は買っていませんが…3600円では、買っていました。 3500円も買いを入れたのですが、気付くのが遅れ…タッチの差で買えなかったのです。

要するに…貧乏人だから、IIJとユビキタスの…どちらかを選択しなくてはならなかったのです。本当は両方とも買いたかったのですよ。でも力をどちらに入れるか…迫られた結果、敢えて優等生のIIJを外し、博打株とも思えるユビキタスを選択しました。

何故か? 自分でも良く分かりません。でも何故か…ユビキタスって、一旦、買い始めると…最初は2000株か、3000株程度にしようと思うのですが、ついつい…いつの間にか、1万株や2万株を買ってしまうのです。不思議な奴です。だからカタルはユビキタスを「魔性の女」と、勝手に呼んでいます。

でも論理的な裏付けがない訳ではありません。2000円や3000円では、余程の事がないと買えませんが、1000円程度なら、チャートを見れば、下値圏とも言えます。

恐くない株価位置です。それに仮に失敗をしても、1年か、2年以内に…必ず復活します。だって、「のれん償却費」が消えるので一株利益は20円程度増えますからね。時代はIoTなのです。この株価位置なら、怖くはないでしょう。

ロコンド(3558)の日足推移

冒頭に…名目時代の株価は、下がらないと述べています。ここで成功事例のロコンドを観て下さい。実はチャート論では200日移動平均線の傾きが、下降波動から上昇波動に転換するポイントは、非常に重要なのです。チャートを見れば分かりますよ。

今の時期、200日移動平均線より、株価が下に居る銘柄が非常に多い筈です。仮に、一旦、株価が200日線を上回っても…この200日線が上昇波動に移行するのは、なかなか容易ではありません。多くのケースは、再び…株価が200日線を割れて下に行きます。だから200日移動平均線が上昇に転じるのは、非常に強い株価だとも言えます。

ユビキタス(3858)の日足推移

ロコンドに続き、ユビキタスも見事に2段上げ波動に移行しました。

チャート論では…強いのです。カタルは適正に持ち高が減ったので…再び増やす方向性でチャレンジを続けます。リスクを取りたくない人は、優等生のIIJを買えば良いのでしょう。みんなが良いと言っています。

証券マンは、この200日線が上昇過程になっている銘柄から、薦める銘柄を選択しないと効率的な営業活動が出来ません。下値を買えば…時間が掛かるのは道理です。リスクとリターンの関係は、良く出来ています。時間を取るか…安全性を取るか?この狭間で…証券マンは活動を続けます。

でも5月だったかな? 介護の「ツクイ」(2398)をカタルは薦めましたが…この程度の時間が理想的です。自分が薦めたら銘柄が、直ぐに上昇する株は…なかなか、ものになりません。買う時間がないと駄目なのです。

ここでも「主体」と「客観」の話が登場します。自分が中心に、世の中が回転している訳ではないのです。金持ちは株価が下がった方が喜ぶのです。証券マンは難しいですね。顧客のニーズもあるし…値動きが激しい株を好む人も居れば…安全性を好む人も居ます。

市場の売買代金など…のボリューム計算も、しなくてはなりません。市場要因の把握です。個別株要因だけで株価が成り立っている訳ではありません。

こんな解説も理解できないようでは、証券マンは失格です。市場には「好み」の時間があります。スカラの830円が買えたようです。レポートを書いている内に、下値が在り…買いそびれると困るので、事前に810円まで2000株ずつ、買いを入れて置きます。

利食い圏ですから、売り物は、かなりある筈です。ですが…名目時代です。ロコンドやユビキタスに、スカラも続くはずです。カタルはそう決めて…買い続けます。資金が続く限り…です。

でも貧乏人は、たかが知れています。早く、本物になりたいものです。偽物ではなく…本物の世界の領域に、たどり着く為に、毎日、努力を続けています。

実は昨日は、後場からもユビキタスを買い続け、1030円を買いましたが…引けはダレました。流石に…利食い圏です。売り物がワンサカ…あるようです。

こんな観測が、当たる訳ではありませんが…敢えて、カタルは丹念に1000円割れを買う予定です。あるいは…1050円ぐらいまでは買っても良いかな?…と思っています。ハイ、825円のスカラ、2000株もお買い上げです。良い感じです。

基本的に株価の動きが止まれば…売りたいのが、人情でしょう。証券マンも利食い玉がある顧客を、黙って見過ごしません。必ず…何度か利食いをしましょう。「利食い千人力」と言います。

カタルも、この諺を良く使い、顧客にセールス活動をしました。だから成長株投資は、「絵に描いた餅」で不可能です。昔…話したマイクロソフト株、500万円分を持ち続け、数億円になったOLの話は、実話ですが…あんなレアなケースは、通常ありません。顧客もセールスも株価が上がっていることを知らないのです。

だから仮にロコンドが3万円になっても、持ち続けることは不可能です。

所詮は、「絵に描いた餅」の成長株論です。でも凄いね。このチャート、ロコンドの田中君の頑張り次第ですが…本当に成長株のリストに、名前を連ねる可能性があります。実に買い辛く、買うチャンスがありません。カタルは下値圏の株を、全て現引きして…高値圏を新たに1200株だけ買いました。こんな高値を買えるもの…下値圏の買いがある為です。

スカラ(4845)の日足推移

ロコンドは論理的に買えますから、あまり怖くはありませんが…ユビキタスは、なかなか買えません。これに続くのがスカラになるのでしょう。この3つの日足を掲げて置きます。緑は25日移動平均線、オレンジが200日線です。この3つは良い事例でしょうから…各人がチャートを良く見て…他の銘柄も比較して下さい。

どうしても…スカラは、まだ時間が掛かります。ですが…売り物は、たかが知れています。梛野さんの手腕が問われます。ロコンドの田中君と共に興味は尽きません。

本日は「名目時代の株は下がらない」を述べて、それぞれのチャートを掲げました。あとは各人が考えることです。名目時代は、利食いを急ぐより、買い増しに尽力すべきだと思います。証券マンの人は、自分が一回り大きくなるためには、顧客を儲けさせないとなりません。 

適度に手数料を抜きノルマを達成して、あとは買い増しを貫き、顧客と共に1000株単位の顧客を1万株に…1万株単位は10万株に、10万単位は100万株でも、ヘッチャラな投資家に育てると、数百万のプレイヤーが、いつの間にか…1000万の手数料なんか簡単に思えるようになります。それほど…今は儲かる相場です。互いに頑張りましょう。また明日。



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