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多くの読者は「名目時代」がどんなものか分からないと思います。

だって…1990年代に入り、日本はずっとデフレ環境の実質成長時代を続けてきたからです。でも考えると分かりますよ。僕ら人間の感覚は、名目成長の世界に生きるように出来ていると思います。何故なら、未来に向かい希望を抱いて行動をするからです。今日より明日、明日より明後日へ…。常に未来は明るい社会だと思うことが、行動力の源に繋がります。

ところが実質成長の時代はどうでしょう。物価が下がり続けると、今日買うより明日に延ばした方が安くなり、得をするかもしれない。明日より半年後の方がきっと安くなるから、今は必要性が薄い品物だから…また後で考えようとなります。全体のエネルギーはどんどん落ちます。この現象だけ…観ても、人間は、常に名目時代でないと頑張らないのです。

オリンピックの森会長は女性軽視の発言で失脚しましたが、彼は現職時代に「ゆとり」教育を採用しました。ユトリのある社会は競争をしない社会です。こんな事を子供に教えて良い人材が育つのでしょうか?

本日の日経新聞にK字現象(格差拡大)が載っています。これが現実です。残り50%の落ちこぼれより、上位10%の「豊かな生活を目指せ」と子供に競争を強いるのが親の願望でしょう。初めから、お前は駄目だから競争はせずに、ノンビリやれば良い…と諭す親がいるでしょうか?

実質成長の時代だから…そんな後ろ向きの教育方針になったのでしょう。ストイックに自分を追い込まないと、なかなか上のレベルになれません。カタルは無理をしない運動をしています。腹筋も無理をせず、最初は10回程度、次は20回と…レベルが上がり、今は30回を2セットやるようになりました。それでもお腹の周りは脂肪だらけです。医者から脂肪肝を指摘され、何れは肝硬変から肝がんですね。その発症を抑えねばなりません。

その為には自分自身を追い込んで…運動量を増やさなくてはなりませんから…大変です。時間も掛かります。自分がやるかどうか…自分を追い込まないと目標の達成は難しいでしょう。健康を維持するのも、大変なのに…。

この事からも分かるように…人間は常に未来に希望を抱き、未来の目標を定め努力するのが本来の生きる姿でしょう。だから物価が下がるデフレ環境の実質成長と言う概念を、目標にするのは間違っています。常に名目成長を目標に掲げるのが基本的な政策理念でしょう。実質成長より名目成長です。

特に、内外価格差があった日本経済は、グローバル論理とのギャップが大きな日本村社会構造がありました。

こう考えると…「スチュワードシップ・コード」と言う金融庁の政策は、遅ればせながら…グローバル化に沿った良い政策です。その政策の成果が、数日前に発表された…みずほ銀行の日清食品の売却や、今日のTOBが連発している現象に繋がっています。日本では2014年の導入です。

このスチュワードシップ・コードの受け入れを表明した機関投資家は、建設的な対話を通じて投資先企業の持続的成長を促し、顧客・受益者の中長期的な投資リターンの拡大を図るため、株主総会での議決権行使の基準や行使結果の公表、利益相反の管理に関する方針の公表、投資先企業の経営モニタリングなど、機関投資家として責任ある行動が求められています。

だからサードポイントに狙われたソニー株は、ものを言う株主のお陰で株価が上がったのです。今は東芝です。

野村証券の株が、何故、上がるか?

昨日、カタルは解説しました。日本村社会で地検の力を借りて、村構造を維持しようと言うのは間違っています。業界の「悪しき慣習」を、自ら破壊するのです。この時代に信用金利を3%も取るのは間違っています。フェアな競争ではありません。コメの内外価格差を維持して村社会を構築しているのと一緒です。野村のグローバル経営を支持するところです。

ですが…今、野村証券の635円を利食いしました。しかし金曜日に野村証券を買いに行きましたが、僅かな差で、また買えませんでした。買い指値は615円でした。成り行きで買っても良かったのですが、もう…いっぱい持っており、カタルの「力量」を逸脱しているからです。

ここでは相場観より…自分自身の「力量」配分を優先させています。株は上がって良し、下がって良し、どちらでも良し…と言う態度で、投資に望まねばなりません。ここではユトリを持った投資をしなくてはなりません。

皆さんは名目時代を知らないでしょう。名目時代の株価形成は、一度、上がった株は下がらない。どんどん周りに物色の輪が広がるのです。本日は株価が高いので、書きたくないのですが…最近はUMCのストップ高から、コニカミノルタと島精機の話から…同様の感覚を持ったF君の話をして、株価は、何れ…2倍以上になると述べました。このように…物色の輪が広がるのが名目時代です。だから野村証券やロコンドの「雪だるま投資」が有効になります。

ですが…寄り付きこそ、カタルはF君を200株だけ買いましたが、それ以降は売り上がっています。何も慌てて買わなくても…良いのです。チャンスはいつでも来ます。どんな株も必ず、下げる場面が来ます。

昨年の夏のロコンドは、どうでした?

今のロコンドは、昨年の夏より株価は安いです。何が変わったのでしょう? カタルにはヤフーの掲示板に登場するイナゴ族の心理が、理解できません。やはり…世代のギャップを感じます。初のイナゴ族との協賛銘柄ですが…投資とは何か?

自分が望む社会構成を目指す企業を、応援することでしょう。

インフルエンサーの活用は素晴らしい着想で…面白いアイディアです。田中君はなかなかのセンスに見えます。だから1800円台になっても買い続けました。ですが…カタルは貧乏人で、お金が続きません。こんな想定外の下げに見舞われると…ギャフンです。キャン、キャン…! 犬がしっぽを踏まれて逃げ回っている有様です。

世の中はママなりません。

ですが…もう名目時代に入っていますから、大丈夫です。はやく…グローバル論理に移行した経営者が勝利をおさめます。東京製綱の田中さんは、どうするのでしょう。本日は名村造船も高い株価になっています。

名目時代の相場の特徴の一つは、PBR1倍以下の株価は消えます。昔…バブル期に1000円以下の株価の銘柄が消えたように…既に、日本経済は名目時代に移行したことを示す現象が至る所で始まっています。この動きは、どんどん…加速します。

だから村社会論理で経営されている企業はTOBの対象になります。前田道路へのTOBはそういう事です。

使わない内部留保を貯めこむことは、論理的におかしい行動です。しかも…PBR1倍以下なのです。それならお金を貯めずに自社株買いをすれば…良いわけです。野村証券も本来なら…配当性向を30%ではなく、純資産価値が913円ですから株価が900円になるまで、株主還元率の50%分を、すべて自社株買いに充てるのが正しい経営でしょう。だって株価との差額が自社利益になります。ただ金融株は「自己資本比率規制」の壁があります。でも論理的にはそういう事です。日本の内部留保は475兆円ですよ。おかしいでしょう。

世の中は馬鹿ばかりなり…「K字現象」は当たり前です。やはりお金持ちは皆、頭が良いですね。馬鹿の一つ覚えで…銀行預金をする日本国民の意識レベルが分かります。現金保有が1034兆円ですよ。異常です。

資料は日銀からこちらです

こちらのグラフを見ると日本人の馬鹿さ加減が分かります。今までは、日本の経営者は村社会に甘えて…まともな配当をしていません。ようやく50%の株主還元が当たり前になりつつあります。もう成熟社会ですから…本来は100%の還元をすべきです。JTやソフトバンク(通信)のような経営者が普通の筈です。

ノンビリやりましょう。持ち株が高ければ売ればいいし、安ければ買えばいいのです。ノンビリ…ノンビリと…その内、どうにかなるでしょう。それが、みんなが上昇する名目時代なのです。



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