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かたる:まだ市場はジャンク債市場に対する流動性懸念が、払拭されていない様子です。アルゼンチンペソ、ロシアルーブルとブラジルのレアルは弱く、同じ新興国ですが、中国、インドは好調組かな? 中国は色々言われますが、今のところは日本以上に好調かも知れません。何しろ、証券株が騰がる訳です。それに引き換え…野村は、今一ですからね。

基本は「流動性の罠」からの脱出が、明確でない為です。期待インフレ率は、低下していますからね。黒田さんの。意気込みは全く消えました。でも国内需要は意外に好調です。建設株は非常に、環境が恵まれています。どの会社も採算重視の選別受注体制が確立されているようです。市場は、なかなかリニア関連など…仕掛けませんね。昔なら…トンネルの佐藤工業となる訳ですが…長い不況で倒産したわけです。それなら西松建設辺りが、賑わっても良さそうですが…仕掛ける向きが居ないようです。高橋カーテンウォールなんか…素晴らしいと素材だと思いますが、仕掛け筋が見られませんからね。結局、良い素材を活かしきれない大根シェフばかり…なのでしょう。やはり、失われた時代と言うのは…長い空白期間なのです。

今日の日経新聞のトップは。米国の利上げが材料です。此処に登場するビル・グロス氏は、イエレン時間ではなく、機会を逸した派ですね。利上げは、今年前半にすべきだったと言う意見だったと思います。つまり米国の利上げを巡り、このグロス時間に、イエレン時間、更にサマーズとダリオが存在するわけです。こんなに意見対立が目立つのは珍しいですね。カタルは、もともと金融機関に対する縛り、つまり自己資本比率規制などへの強化が問題なのだと思っています。金融界はリストラの嵐です。この理由はシャドーバンキング問題です。

今の米国政府は古典的ですね。新しい金融技術の進化を認めずに…強引に時間を戻そうとしています。リーマンショックの反省ですね。これは日本と同じです。しかし米国の対応は早かったので、この程度の弊害でしたが…日本は逆の政策を実行し…世界から周回遅れの「日本化現象」を世界に振り撒いています。この日本化現象、昔の「ものづくり重視」の時代遅れの考え方に縛られた為に、グローバル化の技術進化を否定したのですね。NECからエルピーダの歴史を見ると分かります。カタルは時々、リカードの比較生産費説を述べていました。この変化を嫌い、日本村論理に固執したためプラザ合意が発生し、失われた時代の構造変化を余儀なくされました。でも時代は、生産委託したアップルが正解だったわけです。終身雇用体制がネックになり、体制転換ができませんでした。それほどパイオニアの指名解雇事件は深刻だったのです。

まぁ、こんな話はどうでも良いと…読者から御叱りを頂くかな? でも重要なのです。基本の流れが見えないと銘柄選択を間違います。今の市場での話題は、新興国からの資金引上げとジャンク債の動向でしょう。此方のレポートはなかなか良かったですよ。紹介しておきます。でも此処に述べられている金額なら、大きな事に発展しませんね。リーマンの時のCDSの存在は、別次元の金額総額だったのです。何か、このジャンク債規模を見ると、それを懸念する市場の方がおかしく見えます。総額で2360億ドル規模だそうです。

もともと…WSJで報道された、電力まで売られていると言う論法は、おかしな話です。電力企業の業績がおかしくなる筈がありません。原材料価格の下落より、発生する電力の値下がりより、安定した電力の供給が優先されますからね。ネタがないから、おかしな論法まで生まれます。そうすると…バフェット懸念と言うか、彼の考え方が正しい可能性もありますね。この考え方は少数派です。もともと現時点で、誰もインフレを懸念していませんからね。でも世界の中央銀行は…これだけ流動性を供給したのです。

分からないことを、考えても仕方ありません。でも来年はひょっとすると…イエレン氏を崇める展開になるかも知れませんね。これはイランが原油輸出を再開し、その後、判明しますね。なるほど…と思いますね。何故、三菱UFJが4ケタに行かないのか? この理由は、この辺りに起因しているのでしょう。皆さんには、難しいかな? 相場の読みの流れを説明しているのですが…要するに、だからカタルは自走車関連を、年末年始の目玉に据え、クラリオン、JVCKWとパイオニアのトリオから、アイサンを加えたカルテット相場を述べました。しかしここにきてアイサンは急騰し、これを外し、新しいカルテットの新人をテクノスジャパンに入れ替えた訳です。だって3000円が7000円だ…ものね。いくらなんでも、アイサンはやり過ぎです。

クラリオンの日足推移
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クラリオンの日足推移

そろそろ乖離問題も、解消される時間です。その様子を、それぞれのチャートで見てくださいね。此処では、クラリオンとパイオニアの比較を見ましょうか…。先駆したのはどちらかと言えば…まともな日立系のクラリオンの方でしたね。でもチャートは良く状況を物語っています。結局、時間経過を見ると、パイオニアの方が綺麗な右肩上がりで、強く見えますね。これはパイオニアが11月に、10月の高値を抜いている為ですね。クラリオンは抜けませんでした。JVCKWは…辛うじて抜いています。ただその後、パイオニアはCBの発行、更にサウジの持ち株問題などの懸念が生まれています。原油価格の下落でサウジは大変なので…おそらく売っているのでしょう。そんな株価展開です。

パイオニアの日足推移
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パイオニアの日足推移

此処が重要ですが、あのCB発行は…事前に仕組まれた戦略の可能性があります。株屋と言うのはすごいのです。昔、蛇の目と言う株が、仕手化したことがあります。この仕手グループは経理部長を巻き込み、酒と女で翻弄し、仲間に巻き込むのですね。そうして、乗っ取りです。事実は、小説より奇なりと言いますからね。当事者でしか…分からない世界があります。仕手グループの「よちゃん」の裏話もなかなか面白いですよ。政治家や金融屋を巻き込んで、色んな罠を仕掛けます。まぁ、今は金融庁様が確りしているので…あまり悪さが出来ませんが…所詮、金融取引は、キツネとタヌキの化かし合いのような面がありますからね。

でも先ほどのレポートのオランダのトラフィギュラ?のやり方は、昔の三光汽船のようなものですね。岡庭さんが、仕掛けた実話も面白いのです。大御所さんはその裏話をカタルに教えてくれました。何しろ、岡庭さんの秘書と親密な関係を築いたのですから…。一流セールスになると…株屋も凄いですね。まぁ、この話は長くなるので、いずれ又の機会があれば…。ここで言いたいのは、ドイツ証券などもみんな仲間で…つるんでいる可能性があると言う事です。僕らは部外者だから…株価を見て、判断するしかありません。こんなのは、当たるも八卦、当たらぬも八卦の口の推測に過ぎません。

でもカタルは、指名解雇事件の経緯もあり…パイオニアは相場になる確率が非常に高いと踏んでいます。故に本日も335円を買いました。実はケネディクスもパイオニアも予定数をオーバーしましたね。貧乏人の癖に…分相応の対応にしないと…痛い目に遭います。兎も角、FOMCの峠を越え…一旦、この舞台は終焉です。新しい芽が生まれますから…それを見過ごさずに…乗れるかどうか。良い馬に…乗りたいものですね。なにしろ、騎手は3流以下なのです。それでは…また明日。



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