「ビックリポン~サッパリポン」だが…

先ずは…「びっくりポン~さっぱりポン」の話しでしょうね。それにしても変動幅が900円近いとか…。高値が19869円で安値が18982円と言う事で…大引けは安値近辺で366円安の18986円でした。カタルがこの所、批判と言うか…懸念を伝えている指数売買の影響が見られます。市場に相場心の分かる人間が居なくなったために、異常な価格推移が見られます。これが一時的なら問題はありませんが、それとも、この傾向が新時代の現象なのかどうか…気になる所です。本来なら、良識のある機関投資家が、500円高への局面で売りを増やし、今度、下がる局面では…買いに回るのが普通です。それがGPIFや生命保険会社などの機関投資家の行動でしょう。日本には、長い失われた時代の為、その弊害として株式相場(市場経済)を理解する人間が、少なくなったように思っています。

今回の補完処置に対する見方は、様々のようですが、市場には手詰まり感とかの指摘があり、ドラギ総裁と同じ扱いでした。市場との対話能力を評価されていたグリーンスパンとは雲泥の差です。確かに…分かり辛いですね。だから勘違いした市場の反応も、ある程度は理解できます。しかしカタルは、まるっきり何もしないより、幾分、アナウンスメント効果があるんじゃないか…とも、考えています。リートの購入枠拡大や国債の期限延ばしなどは、量的緩和を円滑に進めるために、自由度を増すためのものです。基本は、これからも量的緩和をやり易くするための処置ですね。ただ既に期待インフレ率が萎む中で…ターゲットインフレ論を採用した、当初の期待感は、市場に全くありません。故に、ケネディクスの企業業績はマズマズなのですが、「1300兆円の逆襲」と言う期待が見られず、株価が低迷しているのです。

でも多くの市場参加者は、間違っていますね。失われた時代と言う「肥し」を全く評価していません。この時間感覚は「抜群」なのです。通常、20年以上に及ぶ、空白などあり得ないからです。それほど…バカ政策を継続したために、異常な「流動性に罠」が生まれているのです。そうして…色んなマジックが重なっています。時代の変遷ですね。産業革命以来のスマートコミュニティー化ですね。スマフォの変化を見れば分かります。中高年の一般人は、スマフォを使いこなせずにいるわけです。カタル自身も同じ範疇ですね。読むのはニュースと、そうしてゲームぐらい。活用には…程遠い現実があります。この変化に対する恐怖が、企業経営者の内部留保を高止まりさせる原因の一つにもなっています。

先頃、カタルが批判していたトヨタは、AIの「プリファード・ネットワークス」に、10億円を出資したそうですね。先日のファナックに続き、事の重要性を認識しての対応でしょう。カタルは自前主義をやめ、ベンチャー企業を活用しろと述べていました。時代はクラウドであり、個人能力の分野なのです。組織論とは違います。昔は、規模の拡大が市場を支配していたのでしょうが…、今はネットの時代でクラウド環境を活かす時代です。半導体だって、試作できる可能性が出てきました。この時代変化を、どれだけの経営者が実感しているかどうか。プリファード・ネットワークスのような個人企業にとって10億円はすごいお金です。しかしトヨタにとっては、ゴミみたいな単位ですからね。日本が米国に追い付くためには…このような支援と言うか…考え方が一般化しないと駄目ですね。内部留保を貯め込む時代ではありません。どう使うのか?の時代なのです。

その点、新興企業は、よく時代を知っています。ソフトバンクや米国ヤフーなどは成功組ですね。ベンチャー企業を高値でも買収しています。ヤフーが「一休」を買収したのも頷けます。宮坂と言う人に、一度、カタルは彼と面談しています。若い頃ですが…。人間の成長を感じますね。日本は、もっとTOBとか…、MBOが増えても良いですね。市場価値が実際の価値を大きく下回っているケースは、たくさん存在しています。何も上場を維持してなくても、良いような会社が、かなりありますね。大企業は自社株買いを実施し、社会に富を還元すべきです。市場原理の輪廻の世界です。

説明が必要かな? 昨日もトラフィギュラのことを書いた時に、三光汽船を連想したのですが…その意味は、きっと理解できた人は、数が少ないのでしょう。三光汽船は大昔、タンカーを大量発注して、その権益を売却し利益を上げたのですね。その辺りの経過を知らないと…トラフィギュラが先物相場を利用した錬金術も理解できず、原稿の深読みも出来ませんね。だからイエレン時間が正しいとも言えます。

昨日もNY市場は、大幅安でしたね。あのレポートの数字が正しければ…ジャンク債問題は単なるフロックです。でもカタルは、サブプライムローンの時に、隠れたCDSの存在を知らずに、手痛い失敗をしていますからね。金融の世界は連鎖反応をしますから…僅かな金額が大きな事件に発展することがママあります。オプション理論がそうですからね。僅かな金額で、大きな儲けが期待できるオプション。いきなりイエレンから、ダリオ時間の到来と言う事は、ないと思っていますが…油断は大敵です。

今日は、ビックリポン~サッパリポンの話なのですが、どうしても世界経済の原点が、気になりますからね。市場は、黒田論理を馬鹿にし始めていますが…今回の補完処置は為替への影響を見極めるための実験との見方もあります。だから馬鹿にしては駄目ですね。インフレターゲット論の信認などは、簡単な事なのです。既に財政ファイナンスに突入していると言う事実を直視すべきです。

中国はPM2.5問題から、COP21の容認に動いたように…過剰生産設備の淘汰を加速させています。だから本日の日経スクランブル(野村の久保さん)の指摘が、正しいとは言えませんね。実際に賢者バフェットは、イエレン氏を支持し行動しています。その報道内容は此方です。

既に中国の鉄鋼界は、スイスのグレンコアのような状態で…淘汰の最中にあります。だからサード・アベニュー・マネジメントが、パリバを連想させたわけです。でもこれは消化の範囲の出来事の筈です。クリスマス休暇に絡み、市場が不安定になっている一時的な要因と判断しています。皆さんには、このような話は難しいかな? 昨日のジャンク債のレポートを読んで背景を、日銀同様に、自身の知識を補完して下さい。昨日のジャンク債のレポートは、此方です。

きっと…ね。カタルは、今回は「本物」と考えています。このような過程を経て、時代が変遷すると考えています。この時間感覚は、黒船来航から西南の役の時間推移なのです。トヨタの行動と同じく、時機到来でしょう。頑張れ、日本!



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2022.06.25

    改革
  2. 2016.09.03

    仮説と検証
2024年12月
« 11月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
株式投資関連の本