流動性の罠からの脱出

WSJに三菱グループの記事が掲載されていました。昨日、知り合いと渋谷で昼食をとった際に話題になったのが、カタルの持論である村論理の不合理さです。何故、リコール隠しが主因となり、倒産の憂き目にあった三菱自動車が…再び、このような不正を犯すのでしょう? それも…我が国を代表する三菱グループの一角です。三菱は岩崎弥太郎が政府から海運業を払い受け、日本郵船などから発展し、三菱商事、ゼロ戦からMRJの三菱重工、そうしてUFJを丸呑みした三菱UFJ銀行と…我が国の中核をなすグループ企業の金曜会は29社に及びます。

歴代の経団連会長を輩出した東芝と言い…、完全に日本の村論理は破たんしている印象です。通常、あり得ませんね。それもモラルに絡む問題です。人間の根源である生き方、アイデンティティーの話ですからね。倫理面の根幹をなすものが崩れている中で…、何を偉そうに…村論理を押し付けることが出来るモノか…と言う話です。失われた時代と言うのは、このような構造改革に、かかる時間なのですね。崩れて行く村論理は、何も東芝や三菱自動車だけでなく、東京電力は村論理を代表する企業です。上場廃止にすべきなのです。東証も…皆、グルになって、国民を騙す姿勢を変えないと新しい時代はなかなか明確になって訪れません。ライブドアの事件は2005年1月でした。

地検の論理は、その後のIHIやオリンパスなど…東芝を含め、地に落ちています。一体、何が正義か? カタルにはサッパリポンなのです。東証自身の上場は、格下相手の大証を乗っ取った訳で…通常、このようなケースの上場は、昔なら…違法とされました。一旦、上場を廃止して、再上場の審査を経て、新たに上場すべきです。ケースバイケースの処理も…余りに不合理が続くと、何処に,基準があるのか? サッパリポンの無法地帯です。

失われた時代は…このような構造改革に費やす時間推移なのでしょう。何も、デフレだけではありませんね。様々な不合理な現象が、トヨタのAA型株式発行を許したのです。昨日も書きましたが、日経新聞そのものが,村論理で運営されており、鶴田時代から混乱しています。株主総会で揉めたことがありましたが…メディア自らが襟を正さずに、どうして新しい時代が訪れるのでしょう。真剣に末端営業を続ける株屋は、みんな失意の中で…消えて行ったのです。偽物王国の日本は、村論理の中央集権体制で戦後の復興を成し遂げてきましたが…ダイエーの中内さんなど、戦争体験のある真の第一世代の人間が消え、混沌とした時代を経てきました。

この三菱自動車の問題は、何も三菱グループだけの問題でなく、東電から東芝と…一連の村論理の崩壊を示しているように感じています。つまり…新しい時代の夜明けが誕生しているのでしょう。ソフトバンクの孫氏は、一度、村論理に染まりかけましたが…スプリントの買収と言う更なる極みをめざし、頑張りましたね。偉いですね。なかなか出来るものではありません。彼の信念(アイデンティティー?=理念)がソフトバンクに存在する限り、絶対に…ペッパー君の時代がやってきますね。AA型株発行のような事を繰り返すようでは…凋落するトヨタと、5000億もの自社株買いをしたソフトバンクの逆転現象は、時代の趨勢でしょう。

上場企業の経営者は、誰の批判も受けない真の経営を目指さねばなりません。内部留保などと言う「甘えの構造」を作ろうとするようじゃ…駄目ですね。自らをさらなる高みに追い込み、一所懸命に努力してこそ…社長と言うものです。甘えるなら…引退すべきです。意欲のある後進に、道を譲るのが経営者の立場でしょう。株式持ち合いに、胡坐をかくような経営者を、日本には存在させない倫理観、スチュワードシップコードを実現させ、真のコーポレートガバナンスを実現させることが、株価38915円の奪還を可能にします。

末端の証券マンは、土曜も日曜日も…夜も昼もなく働きましたが…、失われた時代、ずっと…株価は下げっぱなしだったわけです。この理由は、このような構造改革に費やされてきたのです。三度の失態を演じた三菱自動車は消えるべきですね。存続させるべきではありません。いい加減に…村論理は幕を引くべきです。

読者の皆さんは、こんな話など求めていないと思いますが…株式市場を通じて日本経済を観ると…様々な恥部が見えてきます。カタルが、このサイトを続ける理由は、皆さんに株式市場を通じて、考えて貰いたいのです。そうして選挙に行き…お金を儲けたら、信条を共にする政治家を育てて欲しいのですね。そうして僕らの子供、孫の時代には日本人に生まれてよかったと…誇られるような国にしたいと願っています。

株で儲けた、損をした、そんなチンケな話など、どうでも良いのです。でも人間は食えないと倫理観も失い、駄目になります。三菱自動車の事例も、東芝、東電も、長かった政治の空白が生んだ結果なのです。必然的に起った現象に過ぎません。だから先ずはデフレ脱却なのですね。スマートコミュニティーへ移行するステップとして、「1300兆円の逆襲」は欠かせないステップだと考えています。

イエレン時間は金融相場を示し、世界の中央銀行が、ばら撒いた紙幣の後遺症と言うか…次の幕が上がるのでしょう。この時間推移の読みは難しいのです。歴史の転換と言うか何処が基点になり爆発するのか…カタルにも分かりません。そんな事が分かるなら株式投資など簡単で、兆円単位の使い切れないお金を手に出来ます。要するに市場を丹念に観察し…自分自身の相場観を養うしかないのです。観察して打診買いをして…流れが来たら、一気に走り出せばいいのでしょう。歴史的な相場を前に、僕らは時代を生きています。ある意味で…この「失われた時代」と言う「肥やし」は、壮大な相場の下準備なのですね。

カタルは1989年に希望に燃えて上京したのです。妻子を抱え…サラリーマン生活に見切りを付けて、歩合の世界に飛び込んだのですね。そうして…初めて、正常な政策運営が行われているのです。マイナス金利政策は間違っていませんね。間違っているのは…批判記事を載せ、流動性の罠を増長している日経新聞の記者の頭の中です。故に、なかなか246兆円もの企業の内部留保である現預金残が動かないのです。

ソフトバンクの5000円割れを、つい先日、カタルは買いだと述べ、自らもカタルにしては珍しく…大型株を買って、既に利食いしました。上場企業、すべてが果敢にチャレンジを続ければ、あっという間に…スマートコミュニティーの新時代は訪れることでしょう。カタルも、まだ偽物レベルですが…40年近い証券マン人生を糧にして、今度は投資家として既に5年が経過、そろそろ果実を味わっても、良いような時間だと思いますが…果たして、どうなのでしょう。3年ぶりに言い続けてきた封印が解かれるかどうか…。今年は楽しみな年末になるかな? ケネディクスは、わが国、第6位の実質的な大地主の地位にあります。

不動産所有額と株式時価評価の比較

不動産所有額と株式時価評価の比較

地所は1位で2兆4578億円、住友不動は3位で2兆1686億円、三井不動は5位で1兆74636億円です。2位のJR東海2兆3579億円、4位のJR東日本は1兆9921億円です。それに次ぐのがケネディクスなのですね。しかし株式時価総額は…どうでしょう? 地所の時価総額は3兆1777億円、住友不動産は1兆7043億円、三井不動産は2兆9405億円、JR東海は4兆3177億円、JR東日本は3兆9250億円もあるのですね。全て「兆円」単位の時価総額です。ケネディクスの時価総額は僅かに1328億円なのですね。しかしケネディクスのAUM残高は1兆6613億円もあるのですよ。

このマジックは不動産の所有の考え方です。そもそも自前で土地を持っていようが、いまいが関係ありませんね。その不動産を勝手に動かせる権利が重要なのです。地所だってケネディクスと同じで…お金を借りて不動産運営をしています。ケネディクスのケースは不動産の値上がり利益100%が、自分の取り分になる訳ではありませんが…その分、リスクをリートなどに分散している訳です。分かりますかね。

でも一番おいしい部分は、実効支配しているのです。カタルは100億や200億円の利益を簡単に生み出せる…と述べているのは、実質的に支配下にある不動産の蓄積が、兆円単位もある為です。いちごは僅かに3921億円しかAUM残高がありませんが、株式の時価評価は2582億円もあります。この差は歴然としていますね。此処にヘッジファンドが仕掛ける妙味が存在します。果たして仕掛け人が登場するかどうか…。カタルにお金があるなら、既にTOBの対象にしています。今でも4ケタの実力評価は、普通の評価基準でしょう。いちご並みの評価なら、単純に計算しても…株価は4100円なのです。



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