昨日からの続きですが…多くの識者が懸念を指摘しているのが、トランプ氏の保護主義に対する考え方です。フォードのメキシコ生産移転を阻止したことに加え、トヨタに言及したので、早速、トヨタは自分達の意見を伝えようと…、ロビー活動を行っている筈です。このような活動の中で、政策は立案され洗礼されていくわけです。共和党内にはティーパーティーと言う強硬派も居ます。大統領の意見が、必ずしも米国の方針になる訳ではありませんからね。偏ったメディアの論調には注意が必要です。
昨日、少し触れたメディアのグローバル化は、本日の日経新聞に有料会員50万人となっていますね。まもなくペーパーレス社会になります。ネットを利用した方が効率的だからです。何れ、自分が関心のある出来事だけが並び、多くの資料に目を通す必要がなくなります。現状は多くの新聞や雑誌などに目を通し、フィルターにかける作業が必要で、多くのファンドマネージャーは、時間がないのです。この雑用にお金をいくらかけても良いですね。
カタルは現役時代、新聞だけで一般紙の読売(最初は朝日の購読だったけれど…あまりにひどい論調が多く、変えたのです。)日経新聞に日経産業新聞、日経流通に日経金融(今は日経ヴェリスタに変更)、雑誌は日経ビジネスに東洋経済など…数誌を購読していました。他におまけで、スポーツ紙をサービスで貰っていました。そうだ…日刊工業なども読んでいましたね。フジサンケイ(サンケイBIZ)の方が良いかな?
兎に角…基本的な情報を集めるのには苦労しました。でもネット時代になり、簡単に必要な情報が集まるようになりました。証券会社のアナリストは、部下が集める資料に目を通し、洗練されたレポートを出す筈ですが…実践経験がなく、滅茶苦茶な解説をするところもあります。一つの統計を、長く観てないと「市況と企業業績の推移」が分からないのです。故に、カタルは今回、早めに半導体から抜けて…失敗しています。カタルは山を形成してから、また山があると考えていましたが、今は、半導体市況は、そのまま上昇を続けています。
分析もキャリアが必要になり、そのキャリアを蓄積するために、10年以上、場合によれば30年ものスパンが、要求されるのでしょう。事実、既に市場関係者の中には「過剰流動性相場」の意味を知らない人が殆どです。日銀の統計資料は継続性がなく、昔のデータが集まりません。本日の日経新聞にあるように…中国の外貨統計ですが、資料は2010年からです。これはリーマンショック後であり、本当のピークは2005年~2006年前後の筈ですね。だから、こんな見せ掛け情報は、作為的な意図があるのかも知れません。事実、有料購読者が世界一のNYタイムズは、共和党の重鎮から誤報が多いと叩かれています。
日本人はGHQの政策を受け、画一化教育が採用されて、人間がロボット化されているので、自分の頭で考える教育を受けていません。だから「失われた時代」が誕生しました。なんでも、お上(政府)任せです。この為、石川島(IHI)の粉飾決算から始まったのかな? 今は東芝で…永遠と続いていますね。何れも…経団連会長を輩出する名門企業です。本当に法治国家なの?…と思いますね。あまりに作為的な裁量が続くと、日本国のモラル問題が問われます。警察の事件の捏造など…他に一杯あります。
しかしネット時代は、作為的な情報操作がしにくくなります。メディアも本当の情報力が問われます。本当の情報力とは…何か? 様々な事象を、読み解く力です。社会現象の背景にある潮流を理解して、どう対処するか、求められますね。株式投資とは…そう言う事です。企業業績が増額修正されるのは…事前の事象を観ていれば、簡単に分かります。
カタルは早くから半導体の好調さを指摘していました。あの切っ掛けは、米国の企業が決算で「半導体が足りない」と述べていた事でした。あれは…昨年の夏ごろの話です。おそらく4―6月期の発表でしょうから…7月から8月に近い報道でしょう。
それまで半導体は、価格低下に苦しみ、四苦八苦していたのです。だからカタルは早くからDRAMeXchangeの数値に、注目していましたね。今でも上昇を続けています。だから…カタルの予測は外れました。
ただ本日の電子デバイス産業新聞によれば…『電子デバイス天気予報「雲の上」の需要に注目』の最後は「製造装置の受注は16年10~12月期にピークを迎えたもようだ」…と結ばれており、ホンマかいな?…と思いますね。日経新聞は、早くにスマフォのピーク説を打ち出していましたが、実際の動向は違います。
現状は半導体の好決算が、既に確定しており、利益隠しを出来るほどです。だから当初、東芝の報道が1000億円程度の損失と出た時、最初は買い場かな?…と考えたのですね。しかし翌日は、変化しましたね。数千億円に…。この違いは、粉飾が疑われます。
1000億円程度なら、溜まった膿を吐き出す作業ですが…数千億規模と言うのは、明らかにおかしいですね。これを見抜けない会計士は、馬鹿かな…と思いますね。通常、グローバル企業の査定になれば、現地まで足を運び、在庫調査や聞き取り調査をする筈です。だから高額の料金が掛かりますね。東芝辺りだと…、公認会計士が20名以上の規模でしょう。それに補助要員が、相当な人数が必要でしょう。いくら払っているのか分かりませんが…10億ほど必要なのかな?
株屋は、瞬時の判断が求められます。その為に様々な経験が必要です。シャープの新工場の話しが、本日の新聞に載っています。有機ELは、カタルが上京した時に、既に話題になっていたのです。1989年ですよ。試作は、その時に出来ています。
でもトッキ(有機EL製造装置)は、赤字の垂れ流し…津上社長は、仕方なく、キャノンの軍門に下りました。資金が続かないのです。その後、ソニーの出井さんも、薄型テレビへの進出が遅れましたね。彼は、直ぐに有機ELが量産できると思っていたために、設備投資の読み違いが、ソニーの凋落の切っ掛けを作りました。
それからソニーは赤字企業に成り下がり…でもシャープとの違いは、過去の蓄積があり、売る財産が豊富にありました。その為に、立ち直ったのです。いちいち背景を解説すると大変な作業になり、読者も、こんな話は面白くないでしょう。
要するに…カタルが此処で言いたいことは、豊富な情報を抱え…どう解釈するかの読解力を求められるのです。その読解力は、様々な下準備がないと理解できません。例えば…昨日の保護主義を理解するためには、「リカードの比較優位」と言う考え方が、下地にないと理解できませんから、此方のサイトを読まれると良いと思います。流石、売れっ子のジャーナリスト(コメンテーターかな?)ですね。分かりやすい解説です。
だから…TSMCが誕生したのです。1987年の話ですね。プラザ合意が1985年ですから、日本の政策官僚が「国の指針」を間違っていたために、バブルが発生して、そうして崩壊し…失われた時代を、永遠に続けています。如何に…社会現象の分析が大切か分かります。
ところが…何の苦労も知らないカタルは、他人の意見も聞かず…俺は出来る人間と勘違いをして、歩合外務員になります。故に、苦労の連続ですね。おまけに借金だらけの人生です。3億を40億円にしたのは、良かったのですが…それはリーマンショック前の最後の宴でした。あの時、サブプライムローンだけだと思い、CDSの存在を知らなかったのです。日経新聞は、基本的にリーマンが破たんしてから、CDSの事を報じています。「情報の力」の大切さを痛感しましたね。
40億円は痛かったですね。まぁ、よちゃんは、バブル当時ですが…200億円を飛ばしました。だからカタルは可愛いものです。でも…御免ネ。読者の人の中には、被害を受けた人が、おおぜい居るでしょう。カタルもベンチャリは、5万株、やられました。トホホ…100円台から買い上がり、500円台でも1万株を買い増ししましたね。あの時は1000万ぐらいの月給だったのです。
長くなりましたね。そんな訳で…皆さんは、他人を信じず…自分で確かめて、賢い投資家を目指してください。
さて現在、カタルは有料会員を追加募集しております。既にメールを観ると…募集枠を超えた応募があるようですが…3連休でもあり、公平性を期すために、連休明けの火曜日まで募集案内を出す予定です。以下は…昨日の原稿の繰り返しです。
さて、ご案内です。
IRNETの有料の株式教室は、半年間の試用期間が終了しました。若干の空きがありますから、新規会員を募集します。募集人員は4名の補充と10名の新規会員です。多くの皆様の期待に応えられず、申し訳ございません。
前回は120名程度の応募がありましたが、30名の採用でしたので、多くの人が選に漏れました。実戦形式の株式教室なので…多くの人を採用できません。ただ情報屋とは違いますし、銘柄のアドバイスなどをするものではありません。
あくまでも…皆さんが自立した投資家になれるのを目的としており、財務会計の見所などを紹介しています。基本的な株式を選ぶための考え方を、有料にて講義しています。1カ月に2回程度の有料レポートです。さらに今回はレポートの提出もあると思います。あくまでも株式教室ですからね。授業の内容の「確かめ」も必要になります。
今回の料金は、既存会員の平均評価に、基づいて決めました。(10000円から108000円の評価でした。) 今回は、前回講義した分の半年を含め、これから半年の講義料として、会費は45000円にプラス消費税です。つまり8%の消費税なので、合計で48600円になります。半年分です。
応募が多ければ…前回応募され、選に漏れ方が優先されます。ただ前回申し込んだ方全員が、今回の募集に採用されるとは限りません。折角、応募されても選に漏れる可能性もあります。悪しからず、ご了承ください。
応募はIRNETのトップページの右側に、カタルのメールアドレスがあります。その「at」を「@」に変えてメール送信して下さい。応募者全員に…必ず、返信します。その返信メールは、来週末になると思います。先ずは…応募されてみて下さい。次回の募集は、半年後ですが…今度は、たぶん補充分だけになると思っています。
IRNETは商売ではなく、あくまでも会社の維持費を確保できれば…それで良いのです。税理士など…いろいろな経費も必要です。カタルは貧乏なので、自分自身の持ち出しは困りますからね。皆さんの御厚意に甘える次第です。既存会員の方へ、新しいパスワードは、たぶん15日頃にメールにて発送します。既に、今までのパスワードでは、有料講座のサイトを観れません。ご了承ください。