チャート論(正の順パターン)

昨日の原稿の続きです。どちらが「イメージ」が湧きやすいか…、難しい選択です。一応、普通の月足を、先ずは掲げましょう。先ずは日立(6501)を「題材」に選択しました。日本を代表する重電の日立です。その「起こり」は、此方を読むと良いのでしょう。

日立(6501) の月足推移

何故、企業の歴史を知ることが、大切か? 

皆さんは簡単に株価だけを観てワイワイ・ガヤガヤ言いますが…株式投資は企業経営と共に「未来を歩むために」投資をするのです。だから…企業の持つ歴史を知り、「社風を知る」ことが大切なのです。

カタルは残念ながら、証券界だけの「渡り鳥人生」を、3社で経験しただけですが、企業には独自の社風があるのです。だから親会社の意向が、子会社の場合は反映されます。最後の会社は独立系の創業家のオーナー会社でしたから、そのオーナーの意向が、会社の経営に大きな影響を与えます。どちらかと言えば…親族経営です。

日立(6501) の月足推移 (対数チャート)

日立の近年は2009年に危機が訪れました。その株価イメージは、対象期間が長いから…対数チャートの方が、分かり易いかもしれません。日立製作所の構造改革は、2009年度に約7,800億円の過去最大赤字を出したことを機に始まり、事業の「選択と集中」とデジタルシフトを断行してV字回復を成し遂げた大改革を言います。株価の下落(業績悪化)を受け、総資産経営からROE経営へ「シフトチェンジ」(経営方針の転換)します。

その様子を日経新聞が伝えています。この記事を読むと、日立が、どのような歩みを経て…現在に至っているか? その事が分かります。

何故、カタルが、度々…日立をレポートに登場させるのか? 

カタルは、国会図書館に2年間通い「なかなか…日本は変わらないなぁ~」と証券営業を封印した期間が、1997年前後の2年間です。そうして年収は120万円の世界ですから、当然、「借金まみれ」の時間を、経験しました。どんなに節約をしても、東京で子供を二人養い…暮らすには、月間で50万円は必要なのです。だから年収では600万円が手取りでないと、普通の「カツカツの暮らし」も出来ません。

だから上京してから、カタルは家族旅行で「旅館」に泊まった記憶がないのです。夏休みなどは、毎回、奥多摩の小菅村にある小さな平山キャンプ場に行きました。今はお風呂もありますが、昔はなかったのです。川を渡った所でテントを張ったものです。それで…とうとう2年間も待ったのですが、世間の状況は変わらずに…仕方なく「転職する」準備をします。

その時に創った会社が、このIRNETです。

当初は有限会社で…途中で株式会社に変えましたが、その当時は、法律が今とは違い、最低3名の人員が必要で友達の名前を借りて…設立しましたが、今は「一人法人」でも登記が出来るようになり、途中で…また変えました。

当時はお金もなく登記作業も、司法書士の手も借りず、水道橋にある法務省の窓口の係員に聞きながら、不備を直して、苦労して…登記をしたのを想い出します。しかし…一人法人の時は、司法書士にお金を払って…お願いました。なかなか会社の設立も大変なのです。

まぁ話が違いますから…戻します。日立の成り立ちを理解してもらえましたか?

実はこのIRNET設立にあたり、銀行から担保を入れて融資を受けようとしましたが…なかなか当時は、担保があっても…しっかりした「事業計画」がないと、お金を融資してくれません。だからその準備のためにIR活動を上場企業に代わって引き受ける企業を創ろうと思って、当時、日本を代表する上場企業30社ほどを回ったのです。その中で…当然、重電のトップ企業は日立ですから、会社訪問をします。主に…担当部署の部長から課長を訪問しました。

昔は「IR」と言っても…「インベスター・リレーションズ」(Investor Relations=投資家向け広報)と言う言葉は「馴染みがない」言葉でした。だから、どの会社も対応をしていません。だから仕方がなく…経理部長か、広報部長などに面会をしました。

その時に、当時、お茶の水に在った…日立本社を訪問した時は、社長室長に面会をしたのです。そうして、これからの時代は「IR活動」が、絶対に必要になるから、その企業を立ち上げたので、一緒にやりましょう。と持ちかけたのです。勿論、東証も日経新聞の一緒にやろうとした経験があるのです。

でも、その社長室長は、カタルに、こう…述べたのです。 「日立は、変わらないことが社風だ」と言い切ったのですよ。この言葉を聞いて…カタルは、愕然としました。「変革」が必要とされている時に、変わらないと宣言をする人間が、当時は多かったのです。

一方、ソニーの広報部長は「他社の動向はそうですか?」と…逆に、カタルに質問をするのです。如何にも…日本的です。村社会論理に、みんな染まっています。それから…10年後、日立に「未曽有の危機」が訪れます。

自分に経験がある人と、ない人は「雲泥の差」があります。自分の足で得た情報は「真の情報」ですが、それでは、色んなことを知ることは不可能ですから…堕落している報道機関の仮に…嘘の情報でも、利用して総合的に判断をすることになります。

一つの情報源ではなく、多数の情報源を観て、そうして実際の「現実を確認する」のです。市場は現実を確認する場です。市場がどのような…未来を選択するか? 様々な情報源から、自分が未来を予想して、実際にその仮定通りに、市場が動くかどうか…これが「市場の整合性」です。

セールスフォース(CRM)の 4時間足推移

例えば…カタルはセールスフォース(CRM)の大規模な自社株買いを報道機関で知り「SaaSの死」と言う…当時、市場で言われていた「仮説」を疑いました。そうして、直ぐに株を買ってみようと思ったのですが、その後の報道も、同じような「SaaSの死」を継続的に伝えています。だからソフト産業株は、その後もしばらく低迷を余儀なくされます。

確かに…「ソフト産業」の実際の業績は、徐々に下降しています。伸び率は伸びているのですが、その伸び率に「翳り」というか…鈍化しており、「力強さ」が感じられません。当然、ソフト産業は、そんなに高い技術力が必要でもないのでしょう。同様のサービスが、次々に立ち上がりますから、その違いは、なかなか…素人には分かりません。でも競争がドンドン拡大していますから、先行している企業でも、売り上げの伸びは大きくはありません。だから何れ、「普通の産業」になるのでしょう。

しかし現状の市場は、悲観感が過大評価されています。AI革命の進展は、そんなに一気に進みません。実際にデーターセンターの構築や発電設備の整備など…時間を要するものです。だからAI革命に疑念が生まれた…このタイミングに、ソフト産業株が大きく上がるのは道理です。

でもカタルの予想以上に「強い」…セールスフォース(CRM)の株価の値動きです。アルトシアン(TEAM)も、依然…株価は上昇しています。今はAI革命を支える金融システムの「是非を問う」場面です。循環取引の話しです。

この会計上の仕組みの認識を理解するのは、難しいのです。最近ではAbalance(3856)が循環取引を疑われ…上場廃止になると言われています。しかし…何故か、KDDI(9433)は同様の指摘を受けましたが…助かっています。不可解です。何処に違いがあるのか…明確ではありません。上場廃止になった…オルツと言う会社もありました。専門家の公認会計士を含む会計事務所が、その不正を見抜けないのに…素人の株屋が、会計の仕組みを理解するのは更に大変です。

確かに…データーセンターの仕組みは、まだ市場に「ない」事例です。未知の世界ですから…AIの利用料金も、定まっていません。その段階で…世界のハイパースケーラー(アマゾンやマイクロソフト、グーグルなど…)は…つまり現実に「巨額の利益」を挙げている企業も、過剰投資の基準であるフリーキャッシュフロー(FCF)のマイナス(赤字)です。過大とも言われる投資を、先を競って…借金をして投資しているのです。

投資適格の大手テック企業でさえ…ドル建てでは、6%台後半~7%台半ばの金利ですよ。日本のソフトバンクGは7年債で4.9%でした。この金利を払う…価値がある投資の「あがり」が20%近くないと…この投資は正常とは、言えないでしょう。だから「AI革命の是非」が、今の市場の焦点で…半導体株も同時に揺れています。目先の爆利益が続くかどうか…の時間の経過を観ないと…誰も真実は分からないのです。

故に…市場は4月から調整局面に入っています。

皆さんは、こんな認識も持ってないでしょう。そのような「様々な材料」を、市場がどう消化するか? これを語っているのが…株価です。その行方の真実に、株価は「方向づけられて」います。その動向を見極めるためにもチャート論は「株価を知る」、「市場を知るために」テクニカル面の知識も必要ですから、今は日立(6501)を参考に考えています。構造改革が、どのような結果を歩み、つまり株価がそれを示したか? その状態を、テクニカル面でも検証をするわけです。そこで日足を観察ことになります。

日立(6501) の週足2002年~

その前に…先ほど紹介した日経新聞の報道は2022年8月3日に報道されています。その株価から、実際は日立の株価は、「本格的な上昇波動」に入ることを確認するために、日足は無理があるので週足を観ましょう。このチャートは最近まで入っていません。分かり易いように2022年の報道からの「歩み」を観ています。このような本格的な株価上昇を利用して売り買いをすれば、株価が3倍以上に上昇すれば、上手く売買をするなら、お金を10倍程度まで膨らますことは出来るでしょう。

日立(6501) の日足

今度は「細部」を観るために、同時期ですが、日足に切り替えましょう。此処では正の順パターン(正順や順行とも…)を、知っておきましょう。先ずは25日線が一番上で、75日線が2番目、そうして200日線が一番下ですが、共に…右肩上がりの上昇波動になっています。途中200日線と乖離が開くと、それを埋める時間調整を経て、また株価は上昇をする「正の循環パターン」です。この移動平均線の形を覚えましょう。これが理想形なのです。

今度は、最近の日立の日足です。移動平均線は交錯し、今は25日線が先行していますが、まだ途中の調整期間が長かったので、75日線が200日線を下回っています。しかし…まもなく通常の「正の循環パターン」になります。つまり25日線が75日線を超える場面のゴールデンクロスが、重要な合図になります。そうして75日線が200日線を、下から上に抜けるゴールデンクロスは株価の方向性を示します。

ジェイドG(3558) の日足

そこで…この移動平均線が正の順行パターンになったのが、僕らが手掛けているジェイドG(3558)です。ようやく…25日線が75日線を超えました。しかし…200日線は上昇を続けていますが、75日線は、最近の1500円割れの影響を受けて…下降波動のままです。

だから正常な形になるために、実際の株価が1か月程度かな? まぁ株価次第で、この滞在期間は変わりますが…1800円台の株価を維持できるなら、問題はないでしょう。僕らは「ゆっくり」やりましょう。基本的に株価が1800円を割れるなら、また株を買っても良いのでしょう。

しかし…ここで先日、発表されたIRが気になります。このIRを読むと、通常の解釈なら継続的な「業績の拡大」が約束されているのでしょう。まぁ田中君ですから、継続的な情報発信をするかどうか…分かりません。しかし通常なら2か月程度続くなら、四半期は3か月ごとですから、少なくても業績の上方修正が、近々…あるんじゃないか?…と推察するのが普通です。実際に、その株価は徐々に上昇し、1840円の関門を超えました。

以前のような…株価の爆発高がないのは、田中君のポカを、市場は警戒をしています。そもそも…あの上方修正が正しいのでしょう。カタルは株主総会を受けた…過度の期待感の剥落現象は「可笑しい」と思って、あのストップ安の場面を…「買い進んで」いましたが、敢え無く…討ち死にです。だから実損を3000万円程、食らいました。雪だるま投資は、株数を減らされ…実損を計上したままです。

でもこの上昇過程で、持ち株は、元に復帰しましたが、まだ評価損が残っています。ノンビリ…ゆっくりで良いのです。田中君が30%近い成長を目指しているなら…市場は必ず、彼を評価します。

通常はPSRが2倍以上の評価で、普通の市場ならPSRは3倍を示すでしょう。故に、業績の上方修正と…これはまだ決まっていませんが、未来のM&Aが実現する運びなら、株価は4180円を超える可能性があると思っています。

しかし…僕らのお約束事は、株価が3000円を超えたら、半分を売って…残りの株は「永久株主」様です。だって…元本を回収した利益なのです。永遠に…経営者の田中君を応援すれば、良いのです。

カタル自身は、村上ファンドなどの「ものを言う買う株主」は嫌いです。嫌でも…強引に経営を変えさせようとします。「鳴かぬなら殺してしまえ…ホトトギス」と信長は言ったとか…そうして秀吉は「鳴かぬなら鳴かせてみよう(みせよう)…ホトトギス」と工夫を凝らしました。しかし忍耐強く待ったのが家康の「鳴かぬなら鳴くまで待とう…ホトトギス」と言う勝者の論理です。だから僕らはノンビリやりましょう。

でも…カタルは、明日も500株だけ寄り付きで株を買います。この理由は目先の玉の在庫もないからです。微益で相場の味を確かめるために、この投資行動は無理をしない範囲で3000円まで続けます。そう…皆さんに公約をしています。

持ち株を増やすのは、「雪だるま投資」だけです。あとは目先の鞘取りですから、相場によりコロコロ…その心情は変化します。カタルの動向など「あて」になりません。それより…今はSHIFT(3697)や大阪チタン(5726)、更にルネサスエレク(6723)などの株を売り買いします。

でも…まもなく9月に入りますから、前回のように一度、ジェイドGの株価が飛ぶ…可能性もあります。目先は2329円。更に…その次は2828円です。基本的に、この2828円はマガシーク、つまりd fashionの成果を、「先取りした」市場の評価でした。それが、このIRにより「実現したことが」確認されるなら、道理的に…この2828円超えの株価を実現するのが「市場の整合性」でしょう。カタルは、そう考えています。7月60%アップが本当なのか…、どうか…。何れ、真実が分かります。

此方のIRの「昨年以降、ドコモ様との協議を重ねていた中、今年の 7 月に docomo 様が発行した2026 年度の d カード GOLD 会員様の年間ご利用額特典クーポンの制度変更が合意され、結果的に 26 年 7月は +60%という大幅な成長を実現する事ができました。

また本クーポンは 27 年 5 月が発行期限となりますので、先月にかかわらず今後も継続的な売上成長が見込めますし、また先月の数字が示しているように、d fashion の売上が上がればジェイドグループ全体への商品供給が増え、EC モール事業全体に対してもプラスの影響を与える事が可能になります。」

この文章を、もう一度…自分なりの解釈が必要です。カタルはこれを読んで、更に強気になっています。

そんな事で、今回はチャート論の「正の順パターン」を、確り…自分のものにしましょう。「チャートは全てを知っている」とも…市場では言われています。また…明日。



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