古河電工のアフターケア

急落する古河電工を見て…驚きました。カタルの一般的なイメージと違う形で株価が動いたからです。本来なら好調な外部環境を生かし、企業業績は好調な筈です。それなのに…何故、株価が下がるのでしょう。

そこで初めて…古河電工を少し調べました。そもそもカタルは、いい加減な人間で、先ずは行動をします。そうして行動した後に考えます。

今ほど27分のあまりの会社説明会を見てみました。この小林敬一と言う社長は、なかなかのイメージです。当たり前の事なのですが、先ずは利益に拘っています。しかし日本の多くの会社はシェアを重視する余り、利益率に対する考え方が希薄です。しかし会社説明会を見ると、各部門の利益率に拘りROE10%を目指していることが良く分かりました。

5月25日の日経新聞には、利益が海底ケーブルの先行投資で落ちると解説されていましたが、設備投資による一時的な落ち込みなら、そんなに悪いイメージではありません。決算説明会を見て驚いたのは…銅箔の製造過程で、製造の可視化に取り組み、データを活用して利益率を上げた点です。この小林社長の元なら大丈夫なのでしょう。

古河電工は、あまりカタル好みの銘柄ではなく…力を入れていませんでしたが、カタルは既に高値買いの玉は逃げました。しかしカタルは一度、5430円で買っており、カタルのレポートを読んで、行動を共にした読者が居るでしょうから、この株価に責任を持たねばなりません。

よってカタルと共に行動して上手く行ってない方に、時々アフターケアをすべきでしょう。カタルは一旦、売り切りましたが…4780円だったかな? 株価が下がったのを見て、再びチャレンジしています。今は何処かのファンドが売っている様です。この理由は時間を要するためでしょう。

でも日経新聞や決算説明会の段階での解説では、此処より下は買いに分があります。まもなく…一つの壁と思われる価格帯に突入します。一時的な落ち込みではなく、減益傾向が続くとすれば…今の株価は、まだ高いとも思われます。405円だった一株利益の今期予想は326円ですから…PER10倍で株価は3260円です。しかしカタルは、この数字予想はかなり「堅め」の数字に見えます。

チャート的には、既に52週線を大きく割れており、新しい展開を模索している場面です。この手のチャートの株を買う事は非常に危険です。でもカタルは再び買いますよ。先日、述べた壁(4340円)に、もう直ぐ突入します。このゾーンの一番下は3890円です。

古河電工の週足推移

カタルの常識ではaのゾーンで、株価は止まると思っていましたが、今は、明らかに何処かのファンドが投げ売りしているのでしょう。故に株価が崩れています。次はbのポイントになります。このゾーンの幅は広く、約3900円~4300円です。もともとカタルは米国の設備投資の状況をみる為に、古河電工を持とうと思っていました。要するに相場を観察するための道具に過ぎません。

古河電工の日足推移

一般的な推奨株とは違い、必要経費のイメージです。よって買う株数も少なく一度参加すれば、それで良いと言う軽いイメージでした。ソニーなんかのイメージと似ています。儲けようとして、株を買ったわけでもないのです。でもこのアイディアは、今でも悪いとは思っていません。むしろ小林社長の利益へのこだわりに、説明会を聴いて感心した次第です。

だからカタルは又買います。今度は4300円で200株買ってみようと思っています。でもこの手の株は直ぐに上がりません。必ず、下値保ち合いの形になり…時間を掛けないと駄目です。要するに実際の企業業績の推移を確認する時間が必要になります。

その為には最低で半年、通常は1年を要します。だからヘッジファンドは、その時間が待てないから玉を外したのでしょう。そのように推察しています。でも僕らは1年程度の時間は想定済みです。

通常、移動平均線が上昇するような場面になってから、投資を始めるのが普通です。NPCで見たように…数年間、株価が下値で低迷して…それから移動平均線が上昇を始めます。200日線が上昇過程にあるような株が投資の対象になります。

この古河電工は、逆に200日線がこれから下降パターンに入る訳です。市場は日経報道も、会社説明会の解説も、その信憑性を疑っているのでしょう。もし日経新聞や小林社長の見通しが正しいなら、早晩、株価は止まり、一度は5430円ラインを抜くような下値圏のボックスを形成する筈です。

しかし今のチャートの形は、どう見ても…数年間、企業業績が低迷を続ける可能性を株価は示唆しています。200日線が下向きになると言う事は、そういう意味です。

まだ25日線は5078円ですから、カタルが先日買った4780円は利食いのチャンスが残っています。仮に25日線を上回る場面があるなら、一旦は撤退すべきでしょう。何故なら200日線が下降トレンドに入ったからです。

でも買ってみたいですね。だから下手糞なのですが…。

会社説明会を見た印象は悪くないのです。むしろ新高値更新もあるような印象を抱きました。木曜日に窓を開け、空を切っています。金曜日の株価は4470ですから、あわてて買うまでもないですが、やはり、このレポートを記念して200株だけ月曜日に4500円の指値を入れてみましょう。でも皆さんは無理をしない方が良いですよ。

通常は「3割乱高下に向かえ!」と言います。現状の200日線とのかい離は23%ですからね。中途半端な株価の位置です。

カタルだって、失敗するケースはたくさんあります。必ず、成功している訳ではありません。今回の東邦チタンも「ぶら下がり」が多く…明らかにタイミングが、ずれた印象です。新たなファンドの介入がなければ…25日線を75日線が上から下に交わるデッククロスを形成します。

逆に株価が上振れをして25日線が75日線を下から上に抜けば…正常な上昇パターンに突入です。200日線とのかい離は、まだ開いていますから、次の変化日はまだです。

通常、ゴールデンクロスやデットクロスなどの移動平均線の変化は、変化日として注目されます。一目均衡表の雲なども、同じような解釈です。自分で持ち株を色んなチャートを用いて株価位置を実際に見てみると良いですね。

まぁテクニカル分析を、カタルはあまり重視しなくなった理由は、よちゃん達の仲間に、チャートの専門家が居て…株価を操作している実際の現場を知ったからです。

昔はチャート分析に溺れていた時期があったのです。それほど色んなケースを勉強しました。秘伝のチャート分析も含め…兜町には妖しい空気がありました。でも今の情報社会では、そんなものはゴミです。今は様々な専門家のレポートをネット読めますから、自分なりに知識武装は、容易に出来ます。故に、僕らは賢い投資家を目指し、日々努力しなくてはなりません。

今日は、古河電工のアフターをした次第です。どっちにしても体制に影響はなく観察銘柄に過ぎません。それでは…また明日。最後にヒントを一つ…米中貿易に関する記事で面白のがありました。米国のIT企業のソフトウェアへの投下額は33%で、中国は5%だと言うのです。如何に、中国人がコピー文化か…と言う事を物語っており、知的財産権の浸透が求められます。



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