期待値の話

昨日は米国雇用統計の解釈の意味をレポートしました。その材料が株価に反映されているかどうか…と言う基準です。この辺りが、たぶん…株式投資の初心者レベルは戸惑うのでしょう。カタル自身不思議な現象だと思うのです。その解説は本日の日経新聞の7面に載っていました。

基本的に考えとして雇用統計値の悪化は、労働者の賃金の上昇が見込めませんからマイナス要因になります。将来の可処分所得が減り未来の消費が落ち込みます。その結果、GDP値は増えませんから株価にとってはマイナス要因です。

それなのに…悪化する統計値を見て、FRBは利下げを敢行するだろう…との読みが勝り、利下げは景気全般を改善させる効果が大きいので、NY株価は上昇したわけです。この力関係の解釈は難しいのです。景気循環の波の局面で…同じ現象が生じても株価に与える反応が異なります。

よく個別材料で良い話が出たのに…株価が下がる場合があります。その際に解説者は、よく「材料出尽くし」と言う表現を用いて、株価の下落を解説しています。株価が事前に、その好材料を織り込んで期待値が高まっていたために、それが表面化した途端に「知ったらお終い」で株価は売られます。つまり事前の期待値が高すぎたために、その株を買う人が居なくなったのでしょう。

カタルは昨年のクリスマスショックの解釈の仕方として、「期待値の剥落」と言う表現を用いています。あの下げがあったから、相場に新しい息が吹き込まれ、株価は高値圏に復帰しました。もし多少でも期待感が市場に残っていると…1-4月のような株価の戻りは演じることが出来なかったのでしょう。

ここで…株価が上下する要因で大切なことは、何か?

本日は重要な考え方をレポートしています。株価が上がる過程を考えてください。何故、株価は上がるのでしょう。買いが増えるからですね。売り需要より買い需要が多いから株価が上昇します。つまり「売り需要」がない株を選択したほうが成功する確率が高いのです。売り需要がない株と言うのは、どういう株でしょう。

みんなが、この株はもうだめだ…売ろうと思うのは、どんな株でしょう。下がり続けて赤字になるような株は、絶望感に包まれています。

カタルは前から述べています。株価の変化率が一番高いのはどんな局面か?

それは赤字から黒字に転換するときだと述べています。過去、シャープのケースでも、日産自動車、日揮でも…みんなそうでした。最近では…東芝も利益をもたらしました。会社が倒産する危機に陥り、株価が売られる場面は、どんな局面ですか?

例えば…千代田化工建設は、その相応しい事例の一つでしょう。昨年まで1000億円の赤字だったのに、決算の蓋を開けたら倍増の2000億台に膨らみました。そうして株価は底値を叩きました。期待感は…如何でしょう。

『こんな会社はつぶれるよ。」…と空売りがどんどん入り、下値圏で取り組みが拮抗して、現在は逆日歩がついています。売り人気はピークです。

高値圏でも同じ現象が生まれます。株価の天井、底では信用の取り組みが拮抗します。そうして場合によれば、逆日々が付き、さらに規制が発動されます。

今日は期待値(期待感)の話をしています。株価が上がる為には、この期待値がなくならないと株は上がりません。この期待値と、昨日レポートした株価への材料の織り込み度合いは、同列の解釈なのでしょう。この辺りの考え方は非常に重要です。

何故、カタルが赤字から黒字転換の銘柄を、好んで取り上げているか? 業績の変化率が極めて高い銘柄を、今回は選んでいます。千代化にチタンとJトラです。でも同じ赤字でも、レオパレス21は選択外になっています。カタルは貧乏人で、会社の経営権を手に出来るほど株を買うことは出来ません。

今日は銘柄の解説ではないのですが…「期待値の剥落」と言うクリスマスショックは、ファンドの現金比率を高めているというレポートも紹介しています。あのような強烈な「ガラ」と呼ばれる株価の崩落があると…人間にはトラウマが生まれます。あんな気分を味わうのは、もう懲り懲りだと思うのです。だからFRB議長は、ある意味で利上げは間違っていたかもしれませんが、心理面で投資家に良い効果を与えたのです。

相場が長持ちをして、借金の増加を防ぎます。要するに適度な悪材料も相場には必要なわけです。今のトランプ政権は、株式市場の関係者にとって、決して悪者ではないのでしょう。彼が吼えるから…市場は上下に激しく揺さぶられ…適度のガス抜きになっています。

カタルは彼の政策には反対ですが…スマートコミュニティーへの時間稼ぎと言うか、シンギュラリティーへの時間稼ぎにも見えます。ただここに来て、流石に新興勢力への資金提供者が減り始めています。これは懸念材料です。新しい技術開発には、資金がかかります。資金提供者が減ると開発時間が延びます。

あれこれ書くと…原稿の焦点がボケてきますから、本日はこの辺でやめましょう。期待値の話は非常に重要なので、昨日と本日は、このテーマを選びました。株価に材料が織り込まれているかどうかは…株価位置で判断が出来ます。

千代化の過去の株価トレンド推移

どんなに良い材料を言われても、株価位置が既に高いならやめるべきでしょう。要するに、株価位置は非常に重要な考え方なのです。カタルは千代化の地相場の話を前回しています。だいたい800円でしたね。その会社の持つ本来の実力は過去のチャートで判断できます。それでは本日はこれでお終いです。またね。



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