アーカイブ:2016年3月1日

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かたる:本日は原油高にも拘らず、NY市場は下がり、再び「弱気感」が市場を支配しているようです。日経新聞の17面、「一目均衡」の冒頭に「銀行株なんて買えませんよ。」と言う会話が載っています。カタルも現役の証券マン時代に、良く言われたものです。だいたい資金運用部などの運用者は素人なのに…、知識だけは間違った目先知識ばかりを披露します。証券マン以上に勉強していますからね。でも実践経験は乏しく、所詮は「口だけ人間」なのです。株式投資の成果は…知識ではありません。人間の「度量」が成績を左右します。あとは運ですね。

市場の格言にあるように「人の行く裏に道あり、花の山」なのです。もっとも買いにくいのは、みんなが総弱気になっている時です。そうして戻り相場…今がそうなのですが、「懐疑の中で…育つ」なのです。格言には実に…名言が多いですね。「強気相場は、悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感と共に消えて行く」と言われています。先ほどの機関投資家は…所詮は素人なのです。生保などの長期資金を扱う所は、マイナス金利の国債など買わずに、配当利回りで運用が出来る株式を買うのが筋ですね。本日の日経新聞には、大企業の配当利回りが載っています。3~5%に回るのです。日銀のマイナス金利適用効果は、ジワジワと広がります。眠れる資金210兆円の意味を、よく噛みしめることです。

ただ残念ながら…まともな株は、現時点では、なかなか動きません。「一目均衡」のコラムにある会話が一般的だからです。買うのは日銀、そうして企業の自社株買い程度、更に目先資金ですね。この目先資金は厄介で…高くなり先高観が生まれないと集合しません。投資と言う概念がないのです。配当利回りより、目先の株価動向なのですね。先ほどの機関投資家の発言に似ています。株って不思議なもので…ポイントの売り物を拾うだけで自然と株価の水準が上がってきます。上を買わなくても良いのです。JTECなどは、その動きですね。誰かが集めていますが、株数を揃える買い方ですね。ゆっくりですが、かなり…上がりましたよ。

今回はフュートレック(2468)です。そうして自社株買いのソフトバンク更にシャープなど…、継続のケネディクスもそうですが、007やJTECなどのカタル銘柄を取り上げています。ソフトバンクは、もう直ぐ…上値を追い始めますね。現在は、17日の7737万株のシコリを崩しているとこです。早ければ今週後半、来週にはひょっとすれば…5915円を抜けるかもしれません。日産も大きな金額ですが、比率はソフトバンクに軍配が上がります。今日は日東電工でしたかね。ソフトバンクは、当然、減損会計のリスクに怯えながら進むことになります。一方、フュートレックは、今、800円を割れていますから、少し、カタルなりの解説をします。興味のある人は、昨年12月7日に開催された会社説明会の動画がありますから、是非、聴いて下さいね。

残念ながら、目先の26日の動きをみると…一旦はお休みになっている様子です。このラインで値固めが出来るかどうか…需給バランスの勝負です。貸借銘柄なので空売りも含みます。しかしJTECは現物株で、空売りは入りません。この辺りは相場のアヤを考える上で非常に重要です。カタルがデータを取っている銘柄は、時価総額が100億円以上なので、直ぐにピックアップできませんでした。実は時価総額の小さな会社は除外しています。故に、日証金データから、ピックアップした銘柄なのです。回転日数が短く回転が効いている銘柄として、フュートレックはピックアップされた銘柄です。その背景を調べたわけです。

そうしたら、今期の赤字17円(四季報予測)から32円の黒字の増額修正でしたね。背景は音声認識技術のソフトウエアの利用許諾に関わる一時金の増大です。故に利益の前倒しとの認識です。当然の事ながら、次年度以降、このランニングロイヤルティーは減りますから、減益要因になります。此処が味噌です。仕手化するわけです。収益の前倒しなので、次年度以降は再び赤字になると言う見方も存在します。継続的な利益の蓄積なら、当然のことながら、株価は、あっという間に1500円でしょう。何故なら、AIに絡む音声認識は時代の流れであり、既にカーナビ各社に応用されていますから、自動運転などのAIに絡むので、PER50倍の評価が一般的です。しかし増額の要因が一時的な利益だから…当然、株価も一過性の動き…との見方も大きく浮上します。だから来期は再び赤字だ…との見方が生まれ、空売りが増大します。

しかし…いつも述べています。カタルは時代の流れを優先し、会社の歩みを重視して銘柄を選別しています。実際にインバウンド需要の増大により観光業に於いて、様々な音声認識需要が増大しており、フュートレックの新規事業は注目の的になっています。この会社の沿革を見ると、ガラケー時代の着メロなどで、企業業績を大きく伸ばしましたが…DeNAやグリー同様に、時代の波であるスマフォ需要に乗れずに…大きく沈みました。しかし2014年の企業買収により、余剰金を活かし、M&Aによるスピード感、溢れる展開で、新時代のAIの波に乗ろうとしています。今回の増額要因は、このような時代の波の中の一現象に過ぎません。一つが好転し出すと…次々に、需要が需要を呼ぶのですね。これが時代観による銘柄選別です。だからカタルは企業の方向性を、常に重視しています。

この結果は、5月に発表される今期決算予想や、今年後半にならないと…、実際の数字は分かりません。しかし現時点で分かることがあります。それはガラケー時代の低迷から、抜け出しつつあると言う事実ですね。カタルは同様にグリーと言う会社にも注目しています。ようやく、こちらは出血が止まり採算ラインを維持しつつあります。しかし未来がまだ見えないのです。フュートレックとの違いを、実感して下さいね。丁度、山登りのイメージでしょうか? 峠を超えれば…後は楽ですね。しかも時代の流れが急速にバックアップしてくれているのです。この手の株価を見れば分かりますが…何れも4ケタを大きく超え…赤字でも人気になるのが一般的です。007やJTECを考えてください。

なんと言っても…、この相場環境の中で新高値圏に躍り出ている株は、ほんの一握りの銘柄しかありません。その中の一つであり、スター性を発揮しても…何ら不思議はありませんね。幸い、相場が悲観にくれている段階で、これから懐疑のなかで、相場が育つ場面です。この程度のクラスなら、少ない資金でも相場が育ちますね。シャープクラスになると…余程、環境が改善しないと相場になりません。ソフトバンクだって、連日、自社株買いが入っていますが…なかなか株価が上昇しませんね。逆風下の歩みは遅いのです。しかしもう直ぐ、霧が晴れる筈です。3月は配当付きでもあり、通常はある程度の値戻しがあるのでしょう。

マイナス金利の効果は、時間がかかります。同じようにフュートレックも時代を味方に付けていますが…所詮は経営者次第なのですね。でもリストラに頼る収益改善ではなく「リ・ビルト」により、経営基盤を立て直したフュートレックを、市場が評価しない筈はありません。この変化は素晴らしいのです。ガラケーの混迷から明らかに抜け出してきました。この原動力は、2007年から2014年と流れている一連の企業買収などです。是非一度、30分ぐらいなので、動画を聴いてから納得した投資を実施して下さい。前引けは15円安の800円で、出来高は38万株です。カタルも、レポートで書いた以上…後場寄りで、既に予定数を超えていますが、たとえ僅かでも…参加しようと考えています。余裕があるかな? ソフトバンクは、利食いしたくないからね。

さて…それでは、また明日。あぁ、そうだ。中国は預金準備率を引き下げたのですね。満更、G20は、お飾りとは…言えません。



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