アーカイブ:2018年7月7日

古い時代と新しい時代

1995年は1月に阪神大震災があり、3月に地下鉄サリン事件がありました。昨日はオウム事件に関わる人の死刑が実行されたとか…。(EUの倫理観は死刑制度に反対です。)日経新聞にも掲載されていましたが、社会の事件は、何らかの経済活動、時代の流れの中で生まれます。

全ての事件は、様々な水面下に「隠れた心の葛藤」の末に生まれた現象に過ぎません。人間の怒りや感情の変化は、過去の蓄積が爆発する現象と思っても良いのでしょう。日頃の不満が溜まって、その結果、些細な事が「切っ掛け」になり爆発します。

このオウム真理教は1985年前後に生まれた現象だと言います。1985年は日本が「曲がり角」を迎えた年です。そうです…プラザ合意です。「JAPAN as  NO1」と言われ、日本車が貿易摩擦の対象になります。カタルは日本の司令塔が、この時期に時代の選択を誤ったために、長い「失われた時代」を強いられたと思っています。方向転換すべきだったのです。

同じ時期に、今は世界の首位を走るTSMCが生まれています。創業者の張忠謀(モリス・チャン)はマサチューセッツ工科大学からテキサス・インスツルメンツ(TI)に入り手腕を発揮し、1985年に台湾から招き入れられ…1987年にTSMCを設立します。時代はファブレス・ファウンドリに入り、生産の請負が始まります。EMSと言う言葉も生まれました。

この変化を、我が国の司令塔は見逃し…体制転換が出来なかったのです。この方向性が間違っていたために、長い「失われた時代」に突入しました。オウム事件は、その時代の流れの中で生まれています。この失われた時代は、条件闘争のような…成田紛争に似ています。人間の心を納得させるための時間経過なのでしょう。

上海総合株価指数の月足

上海総合株価指数の週相

上海総合株価指数の日足

さて…明らかに不調をきたす上海総合株価指数の動きを、月足、週足、日足で観て貰いましょう。基本的に中国も、一帯一路から中国製造2025では、日本のプラザ合意の二の舞を演じている様に感じています。

米国市場も二極化しています。この現象を株価面で見ると、代表的な指数のSP500とナスダック指数で比べる為にチャートを掲げておきます。米中貿易戦争は長引く様相を見せ、習近平政権を揺さぶります。

SP500の推移

ナスダックの推移

米国ではIBMの開発するワトソンが人間とディベートをしたとか…世界中で1万6000件もこのワトソンを使ったAIの開発が行われています。ブールムバーグの…このビデオを興味深く観ました。ソフトバンクのペッパー君もその一つです。

時代の流れを見ると…面白いですね。リーマンショックが切っ掛けになり、ようやく立ち直り始めているのに…トランプ政権の誕生から、ブレグジットが選択されます。カタルはこの現象をグローバル化への揺り戻し作業と考えています。

良く株式市場も新しい展開に入る前に、一度、相場が逆転して、もう一度ダメ押しを入れてから、新しい相場がスタートします。そんな時代の転換として…カタルは時代観察をしています。

先ほどの…NYダウ平均株価でも良いのですが、SP500はナスダックやラッセル2000に比較して、大きく出遅れています。相場的には微妙な状態ですが、ナスダックもラッセル2000も成長を続けています。この違いは何なのか?

一帯一路から中国製造2025の戦略は、正しいのでしょうか? 貿易戦争とは何か? 物の輸出入の統計数字に、そんなに価値があるのでしょうか?

最近のテーマである新しい時代の考察ですが、やはりAIなどのスマートコミュニティーの競争ですね。ようやく…日本でもキャッシュレスが徐々に広がります。カタルが前から述べていた水道事業の民営化に向けた法案も審議されている様子です。「コンセッション」のラッセル(開発=道をつける)が、何処で始まるか…。新しい時代の市場原理が、どの程度の浸透で進むのか?

この競争に勝てるのが、次世代の覇者になるのでしょう。せめて…日本からもグローバル論理で戦える企業が生まれることを望む次第です。時価総額は既に100兆円時代なのです。10兆円にも届かない企業の村論理を展開している場合ではありません。

ようやく、日本でも名目時代に復帰し始めています。厚生労働省は5月の毎月勤労統計調査の速報値を発表し、名目賃金は一人あたり27万5443円と前年同月比で2.1%増えて、2003年5月に並び、14年11か月ぶりに高い伸びとなったとか…。実質賃金指数も1.3%増だそうです。この差がどんどん広がれば…時代は確実に名目時代に移行します。

GPIFは不動産投資にも進出するとか…この運用額156兆円は、年金運用額では世界でトップなのです。その運用方針で、ようやく不動産などのオルタナティブ資産にも投資するとか…何れ10%程度になるのでしょう。分かりますか? この意味が…。

カタルはアベノミクスの成否を見るのは、ケネディクスの株価に現れると…ずっと一貫して述べています。GPIFの運用方針の転換は、名目時代の確立を加速させます。

このレポートで…世の中で起こる様々な事象を見て、未来の時代を推測して、市場との「見えない糸」を探り…「市場の整合性」の大切さを、ずっと皆さんに説いています。

そうしてこれから上がる銘柄は、「時代が選択する」と述べています。先ほどの…SP500と上海総合株価指数は同じようなものです。中国は製造2025です。だからスマートコミュニティーの割合が低いから下落率が高いのでしょう。しかし…スマートコミュニティー株は、今回の貿易摩擦も、難なくこの障壁をこなし…成長を続けています。

でも日本は先ず、みんなが前向きになる土台が必要なのですね。その過程で起る「かぼちゃの馬車」事件などは、必要悪として…認めなくてはなりません。成長路線に傾けば…馬鹿な暴走もあるのです。そのような失敗を笑って許せる「社会のユトリ」が必要です。他人批判より、称賛する社会構造に変えねばなりません。

もう既に名目賃金は上がり始めているのです。ソニーの株価が、これからも注目される所以です。名目時代のソニー株は、常に1万円台の株価だったのです。5%の賃上げでトップを走る企業は、大型株でも…やはり注目されます。

ソニーの週足



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