アーカイブ:2018年7月16日

進化論の説明

ドル高が進み…明らかにレパトリ減税の影響が表れているのでしょう。米国の海外進出は早くから進み海外資金は豊富に溜まっています。アップルを想像すれば分かります。日本人はiPhoneが大好きです。内のかみさんも信者の一人です。アップルの日本法人にも相当な資金が眠っていたのでしょう。円安になる訳です。

この傾向は世界中で同時進行しています。つまり米国は資金回帰でガンガン景気が良くなります。トランプ氏は、関税適用により米国への生産基地移転を推奨しています。同時に関税引き上げで物価も上昇しますから、金利は上がります。ドル債務を抱える経常赤字国の通貨が売られるのは当然です。

どの辺りで…中国が様々な独自基準を変更するのか。FBIが中国企業に就職が決まっていたアップルの元社員が自動運転のデータを持ち出したとして逮捕したとか…。知的財産権の問題がクローズアップしています。

米国2年物金利と10年物とのスプレッド推移(日々)

中国は兎に角、大きいから…市況にも大きな影響を与えます。鉄鋼ブームの頃は大平洋金属のみならず…海運株や商社まで巻き込んで、大変な現象が生まれました。今回は半導体などです。カタルが考える「進化論」があるのかどうか…定かではありませんが、10年物と2年もののスプレッドは0.25%と縮まり続けています。

米国2年物国債とNY株価とスプレッドの変化(月次)

そろそろ2年ものの金利上昇が抑えられ…10年物金利の上昇が加速するパターンを頭に描いていますが…そうなるかどうか。その為には物価が上がり、景気も加速するパターンでないとなりません。

今は、まもなく「景気が失速する」と言うシナリオが一般的です。2年以内に景気が後退期に突入すると言うシナリオです。

カタルが述べるスマートコミュニティーへの投資が加速して、未来に希望が生まれると10年金利は上がり、2年物より上昇が加速する筈です。50ベーシス程、スプレッドが上昇するイメージを描いています。

場合によれば…100ベーシス程、開くなら、力強い株価の上昇が見込まれるはずです。重要なのは2年物の金利も下がらずに、スプレッドが再び拡大するパターンになる事です。2年物金利は4%弱程度まで…上昇を続ける形をイメージしています。当然10年物金利は5%以上を目指します。

かなり野心的な未来観測です。この為には関税を含めた物価上昇を克服する景気拡大が必要です。でもFAANGの成長度合いなら、このシナリオが可能です。スマートコミュニティー化が、一般企業まで浸透するかどうか…が、焦点なのでしょう。

具体的には邦銀の人員削減などです。RPA(Robotic Process Automation)等は人間の単純作業を大きく削減します。まさに事務職の生産革命です。自動運転が進めば…多くの物流コストも削減できます。シンギュラリティ(技術的特異点)ですね。SFの世界が一気に開花するのです。AIはすごい速度で開発が進んでいます。まだAIスピーカーなどは使えません。まだまだ改善が必要なのです。

でもカタルは早すぎると揶揄されますが…今回のレパトリ減税からの生産移転は、革新的な時代に移行する一コマに見えるのです。株式市場は常に未来の夢を先取りしています。テスラの株価など…どう考えても高すぎます。だから空売りがガンガン入るのです。でももし、一気にスマートコミュニティーが到来するなら、テスラ株は市場から容認されます。アマゾンがそうでした。アマゾンは赤字を続け、批判され続けたのです。

今日はカタルの進化論を踏み込んで、未来を予測しました。空売りが20%以上と膨らんでいるテスラ株のチャートと、業績の推移を掲載しておきます。

テスラ株価の推移

テスラのバランスシート



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