アーカイブ:2018年7月11日

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かたる:昨日の相場は驚くべき変化がありました。安川電機の動きです。後場からも上げ続けていました。多くの銘柄は、後場からお辞儀をしています。その中で異彩を放っていました。日経平均株価指数の中でも、陽線率は3.9%の上昇で第2位となり、一位の昭和シェルに次ぐ成績です。昨日の相場は引けにかけ下げ、全体は0.22%の陰線の中での動きですから、立派なものでしょう。

底入れ作業に入るか? 安川電機の日足推移

この株は、昨年後半の出世株です。トランプ減税から一気に設備投資が活発化するとの期待感が、それまでの中国の設備投資に上乗せされ、期待感から大きく上昇しました。カタルは年初に、この安川電機株を異常な上昇と指摘して、ファナックと共に注意を促していました。その時は「燃え尽き症候群」を懸念していました。故に、今回の貿易摩擦はタイミングの良い好材料かも知れません。

古河電工より、此方の方が一般的な代表的な指数と言うか…注目される銘柄です。カタルは「市場の整合性」の話をしています。代表される銘柄が下落を続け、全体相場が上がる道理がありません。株価が上がらないまでも…底入れを示さないと駄目なのです。昨日、取り上げた三菱UFJも同じことです。カタルは古河電工の株価を見て、この指標としていました。

分かりますか? 全体相場が下がり続けるのに…大きく上がる株は非常に稀な存在です。だから太陽誘電は、逆日々が付く上昇なのです。ソニーは高値圏に君臨するから、ガンガン信用買い残が減ります。今の相場は、次の相場のステップアップの準備なのです。その時間推移をみる為に、代表的な銘柄の株価動向は自分が持ってなくても…注意が怠れません。自分の相場観を養う道具です。

出来る事なら嫌でも、最低単位の100株ほどを保持して、現在の相場を実感する必要があります。良く「見ているから良いよ。」…と言う人が居ますが、それは違います。自ら相場に参加するのと…しないのでは、自分自身が受ける感情が、全然…違うのです。

まぁ、そう考えて買いたくもない古河電工を、米国の設備投資として軽い気持ちで買ったのに…大きな授業料を払う結果になり、まさにトホホのカタルは続きます。

昨日の反動がある為か…本日の日経平均株価は安いですね。今現在の株価は446円安の21750円です。日本人らしいや…馬鹿人間ばかりが、上に居るようです。追加関税処置で貿易戦争の泥沼化を心配しているのでしょう。でもね。底入れと言うのは…先ずは安心感を与え、僅かでも利食いになれば…それで投資家の心理は変化していきます。

カタルはSUMCOを取り上げて、2210円から2160円まで買い続けましたが…今現在は下げても2242円の株価です。何故、自分で参加しろと述べているか? このように自分の記憶にインプットされ、相場の立ち位置が、体感で分かるからです。損をしても同じことですよ。実際に売らされた株価は、自分の経験としてインプットされます。

異彩高を放つUSENN(9418)をカタルは200株だけ現物で保持しています。覚えていますか?あの時にカタルが買った株で僅かですが…現物に変えて残したのです。確か900円台の買い値でしょう。今の株価が1335円ですから、この環境下では凄い事です。

中には…あるのです。全滅の相場が続いた「失われた時代」ではありません。時代は確実に名目時代に移行しています。

例えば日経新聞7面の「不動産運用 日米タッグ」と報道されています。僅か300億円だから、たいしたことはありませんが、先週のGPIFのオルタナティブ投資の拡大報道と整合性があります。このような「繋がり」が大切なのです。時代の流れを実感して下さい。

でもケネディクスは此処に来て、株価の下げが加速しており、この事象と整合性がありません。どちらかの動きが間違っています。つまり潜在的なギャップが開いているのです。市場(時代)の整合性を常に考えて行動します。でもね。相場に意地は禁物です。追証なら無理をせずに損切りをすべきです。カタルは本日も売らされました。高値を売らず、安値を叩くアホな行動は、いつもの事です。最近は、いつも損ばかりです。えーん、えーん。シクシク…。

三菱UFJは「一日天下」。三日天下とは言いますが…一日天下なんて、あったのでしょうか?もう624円です。つまり、かなり弱い相場なのでしょう。今度は、昨日の高値649.3円が第一の関門になります。そうして689.9円が第二の関門で、この山を抜くと株価の波動が変わります。このように…株価は下値圏を形成する準備に入っています。安川の動きも、それを裏付けています。「市場の整合性」の話をしており…相場全般の強さを見ています。

カタルは22750円を挟み…上下に揺れるボックス相場が、秋まで続く可能性を前から指摘しています。この仮説と言うか…カタルの勝手読みを、裏付けるものです。世間では…米中貿易戦争の悪化を懸念していますが…そんな事より、米国経済が確実にステップアップするかどうか…。スマートコミュニティー化するかどうかの方が重要なのです。

だから…カタルは敢えて、古河電工を、相場を観る道具として選び、自分でも僅かですが参加して失敗している訳です。カタルの進化論を裏付ける…現実が生まれています。それを紹介して…本日は終わりにしましょう。

『米国では企業向け融資が増加している。これは銀行業界にとって朗報であり、米国経済の力強さを示している。  連邦準備制度理事会(FRB)が発表した4-6月期の商業銀行統計によると、企業向け融資額の伸びは前年同期比5.5%増と、1%に届かなかった2017年末時点から増加した。約2年間にわたって伸び悩んでいた企業向け融資が上向いていることを示している。

背景にあるのは企業の信頼感の上昇だ。業務用製パン事業を手掛けるマンビーは4月、インディアナ州のオールド・ナショナル・バンコープから400万ドル超の融資を受けることを決めた。  同社の共同経営者トーマス・ロエプシュ氏は「事業成長に対応しようとしている。当社製品への需要が増えている」と語った。400万ドルはインディアナ州への事業拡大、自動化や配送トラックの導入などに充てるという。』

このように報道されています。これは新しい材料ですよ。まだ一般化していません。しかし自発的離職者の割合が増加している米国人の心理と、同じ現象を裏付けています。日本人は大手メディアの馬鹿情報に洗脳されていますが…実際は中間選挙でもトランプ氏は勝つかもしれません。

現実の様々な事象と株価の動きを結び付けて…市場を注意深く観察していれば…未来に上がる銘柄は、上がる前から決まっていると述べているカタルの相場論を、分かりやすく…解説しています。現実の出来事は、株価と密接に繋がっています。

自分で考えなさい。そのヒントは、いろんなところに転がっています。単に…自分の持っている株が上がった、下がったと…騒ぐより、相場の見所が分かれば…だんだん相場を観るのが楽しくなる筈です。

何故、カタルがSUMCOを選び、解説しているか? この株も相場全体が底入れしている現象を示す銘柄の指標的な存在です。明らかに既に下値調べを先行させており、安川電機の株価にも先行する動きです。まもなく第一四半期の数字が発表され…市場に売り過ぎたと言う反省が生まれます。そうして株価は反転するのでしょう。

しかし…まだボックス圏の相場は、続くのでしょう。それでは…また明日。



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