アーカイブ:2019年10月6日

コーポレートガバナンス

いや…楽しいものですね。仲のいい友達が大学生になってラグビーをやり始め、耳が千切れただとか…鎖骨を折っただと、鼻の骨がどうの…とか話していましたが、何が、面白いのか?…と不思議でした。

最近、関心のなかったラグビーの日本戦を観戦するようになり、ルールも頭に入り始め…楽しめています。昨晩は…楽しかったですね。最初は日本のルール違反があり、あの審判は厳しいな…と思い不満顔で観ていたのですが、後半は危ない所で、相手の違反を誘い、形成が逆転したり、特に終了間際のドラマは…思わず、声をあげてテレビ観戦をしていました。

やはり…ある程度の知識が備わると…見所も理解できるようになり、どんどん引き込まれます。尚且つ、日本が勝つのは最高です。

株式市場も似たようなものです。最初はPERやPBRなどの指標の話から、三尊天井などのチャート論から…カタルは入りました。今のレベルは、経済学の範疇で…データの観方などが主眼になっているようです。

日本国民、みんなが豊かになれば…犯罪は減って行きます。当然のことですが自殺者も減ります。豊かになると…社会にユトリが生まれ、寛容になれるからです。

少し前のメディアは、兎に角、他人批判や中傷ばかりです。でも今は世界陸上にラグビーと…楽しい話題が豊富になって来ました。就職氷河期の時代は暗かったのです。三菱銀行から作家に転向した池井戸潤君の世代は50代かな? バブル期を知らずに、不良債権処理の現場を知る「失われた世代」です。その後、空洞化が進行して…「就職氷河期」に突入すると、振り込め詐欺が生まれてきました。

どんどん景気が悪化する時代ばかりですから、どうしても「後ろ向き」の対応になります。不良債権処理の現場は、本当にすごいですよ。カタルも金融業に身を置いていましたから、顧客から三井住友銀行の悪口を散々に聞きました。手のひらを返したように…返済を迫ってくる豹変ぶりを、何人かの顧客から聞いていました。

証券マンを長くやっていると…様々な話題に対応できるようになります。個人病院なのに医療法人化を選択したり…様々です。そう言えば、放送作家も居ましたね。様々な顧客の人生を観て来たので、社会に順応させられ、否応に揉まれてきました。

出来れば…順風満帆が一番です。でもこの転がるような社会環境で、歩合給一本槍の世界です。しかも…凍てつく株式市場を、生き抜いてきた同志は、みんな生活が大変です。神主さんはバブル期ですが、カタルに「証券マンは良いよ。」と言い、自分の給料明細をカタルに見せます。そんなに多くはなかったのですが、それでも神主さんは、月間で700万円ほどの給料をもらっていました。月に700万? 

当時、カタルは田舎の証券マンですから、ボーナスは100万円出ましたが、給料は30万円前後じゃないかな? それでも田舎では高い方なのでしょう。でも東京の証券マンはもっと、もらっていました。その神主さんも…凍てつく市場環境には逆らえずに、競馬場で警備員のアルバイトをする程…生活に追われたのです。

カタルが憧れて…上京を決めた切っ掛けの一つに、Kさんの存在があります。彼はこの世界でトップ組です。顧客は藤田商店(マクドナルド)など…月間の株式手数料が1億円越えですから、月収が軽く4000万円を超えます。 それでも株屋は野球選手と比較すると…やはり低いですね。でも運転手つきのベンツで顧客回り、カタルは夜の新宿のクラブの「はしご」に付き合いました。

クラブの料金が、あんなに高いものだとは…自腹を切らないと分からない世界です。カタルも僅かな期間ですが、銀座のクラブを、はしごした時期がありました。 一晩で20万程度かな? 銀座のすし屋は、二人で軽く食べて一杯飲むだけで、一人35000円前後取られます。クラブも同じようなものです。

ビールでも、ボトルがあっても…座っただけで、一人40000万円の世界です。だから…やはり一晩で20万円になりますね。一度だけ、日経新聞の夕刊に広告を出す新橋のステーキ屋さんに行きました。あれは、髙かったですね。二人で20万円だったかな? メロン一切れのデザートが3万5000円だったかな…兎に角、講釈がすごいのです。何処どこ産の…なんとかだとか。でも、カタルにとって、牛角の肉も高級店のステーキも同じようなものです。

食えない時代は、子供たちに食べさせることを優先して、自分は食えませんでした。ポケットには500円もなく…明日の生活をどうしようか…そんな事ばかり考えていました。だからサラ金は、仲の良い友達でした。最後はサラ金の人間に、ノルマ達成をお願いされる…関係まで、なったりします。

様々な経験をしてきました。証券マンの中でも、カタルはジェットコースターのような人生を歩んだのでしょう。何しろ…年収120万円の世界です。生活内容の想像が付くと言うものです。よく犯罪に走らなかったものです。金融業は誘惑が多いのです。痴ほう症の金持ちから、青年後見人などの悪用もあります。弁護士も様々です。

だからこそ…日本人は豊かにならないと駄目だと思っています。失われた時代は悲惨です。今は、完全に立ち直った訳ではありません。長く続く「流動性の罠」の中に位置しており、間もなくデフレの関門22750円を抜けるかどうか…。

この壁の前を、右往左往している最中です。カタルは、常に時代感覚と相場を結び付けて考えています。「市場の整合性」の話です。

でもやはり…最近のカタルレポートは、難しい部類なのでしょう。カタル自身のテーマを考えながら、書いていますからね。素人向けではないかもしれません。

薦めた株が上がらないと…素人は、お前が下手だと言います。市場全体の動きなどを知りませんからね。個別株要因より、相場全体の要因の方が、株価に与える影響は大きいのでしょう。だから…日経平均株価がデフレの関門である22750円を超え…25000円、30000円、4万円と上がり続けないと駄目なのです。

そんな中、この所は立て続けに根本的な日本経済が変わる原点が、報道されています。「コーポレートガバナンス」の話です。企業統治なんて訳されていますが、誰が会社をどういう形で経営をするか…。その方向性の問題を問う訳です。

カタルは良く、日本の経営を総資産経営と言い、欧米の経営をROE経営と比較化しています。日本は村論理の為に…貧しくとも平等になるように不条理な要求があります。代表事例は、「奉加帳」方式の企業救済です。町内会を回って集まる町内会費のようなものです。○○組合、○○協会、○○共済会など兎に角、訳の分からない団体組織が世の中に溢れています。

組織から脱落した落伍者を救うための共済制度です。今回の関西電力の問題も似たような事件なのです。地方の雇用を守るために起る不正ですが…その不正のおかげで食べている人間が、沢山…ぶら下がっています。

カタルは歩合給の世界、それも市場原理の世界ですから、ノルマもあり…厳しい現場です。期間は1年の契約社員です。それも歩合給で、下限のノルマを達成できないと首になります。よく…契約社員の悲劇を嘆いていますが…あんな世界は甘い世界です。

カタルは歩合の1年契約を長く過ごしてきたのです。それも…厳寒の凍てつく環境で、下がり続ける株を売る話です。食品メーカーの社員が売れない商品を親戚に販売する。そんな甘い世界ではありません。現場を体験したものでないと、分かりませんよ。

でもようやく…このコーポレートガバナンスが、変化をしてきました。この事が非常に重要なのですよ。日本の企業の方針転換が始まっているのです。総資産経営からROE経営への変化が、内部から始まっています。だから…ようやく世界から日本にお金が流れてきます。

世界から、日本はようやくグローバルに変化すると言われる訳です。今までは、中国と「五十歩百歩」の世界なのです。村論理が崩壊していく様は、何も関西電力だけではありません。一流企業のソニーや日立が変化しているからWSJが大きく採り上げるわけです。そうすると…どうなるか?

下記に日米の株価比較をしました。日経平均株価と米国はSP500を比較したグラフ、長期のものと短期の比較だけのものです。如何でしょう。最近の変化が市場で現れています。カタルがワクワク感を持って始まる…と、期待している現象は、もう水面下で起り始めています。

分からなくても良いのです。毎日読んでください。必ず、カタルの読者を全員、お金持ちにします。会員は1億円が最低の下限です。一般読者も、所得以上の金融収益をあげられるようになります。ラグビーと同じで、ルールを知れば…株式市場も楽しめます。その今の焦点が、「コーポレートガバナンス」の話です。

カタル君、これから温泉に出かけますから、明日の原稿のアップは遅れます。たぶん…夕方になるでしょう。久しぶりの那須の山楽です。まだ紅葉には早いですが…山楽の広い温泉は、開放感があり…カタルは好きです。

いよいよ「名目時代の確立」の時期が到来します。少し前から芽生えたワクワク感、皆さんもカタルと共有できると良いですね。それでは…また明日。明日のアップは夕方以降です。

会員の方は、新しい原稿をアップしましたから…お読みください。

日米株価比較

最近の比較動向


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