アーカイブ:2019年10月1日

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とうとう消費税の引き上げとなりました。もともと日本株の低迷の原因の一つが、この消費税の引き上げです。その為にGDPの6割前後を占める消費が減額され…景気が後退すると言うものです。ただ…今回の消費税引き上げを前の駆け込み需要は小さく…しかも前回の失敗に懲りており、キャッシュレス還元などの対策も打たれており、大きなマイナスにはならないのではないかと考えています。

何より…曲がりなりにも3%近い賃上げが定着しつつあります。前回はこの賃金動向が違う筈です。たぶん…事前に警戒感が行き過ぎており、株価面では上昇圧力が強いのではないかと考えています。通常は、事前に対策を実施します。あとはオリンピック特需の減速です。しかしこれは既に鋼材価格は下落傾向にあります。既にピークアウトし始めているものと思われます。

このような2大イベントが足枷になり、日本株の先行き見通しは、弱かったわけです。故に外人投資家は、日本株の大幅な売り越しになっていました。しかし…年末が近づき、最近は売り過ぎた…と言う印象が強いのではないはないかと思っています。つまり海外勢は買い越しに転じると可能性が高いと思っています。

あとは国内企業のROE経営への「取り組み度合い」の問題でしょう。本日の日経新聞にはDOE(株主資本配当率)と言う耳慣れない言葉が載っていました。カタルも、あまり気にしたことがない指標です。

ROE基準は「効率経営」を主眼に置いています。そうして国全体の資本効率が高まります。要らない資本は、自社株買いを通じて市場に還元するからです。その資金は、更に資本が必要な成長力の高い新興企業に回るから、市場はどんどん活性化します。

でも日本の場合、村社会で大企業が「甘えの構造」の下で君臨しています。公共性の強い電力や鉄道などの企業は、高い株主還元率(配当性向)を実施すべきです。既に日本の社会資本は完備されているからです。だから内部留保を高めるべきではありません。ところが日本製鉄(新日鉄)など…を見ると分かりますが、前期は28.4%です。どうして内部蓄積をする必要があるのでしょう。

鉄鋼産業は、基本的に社会資本が未整備の新興国の産業です。どう考えても過剰な粗鋼生産を目指すべきではありません。量より質なのでしょう。薄板鋼板など…自動車産業と密接な村社会構造があり、日米貿易問題に発展する温床になって来ました。産業構造の転換が進まなかったのも頷けます。また村論理の話になっちゃった。

さて最近、思っているのですが…異常に強いですね。安川電機などはおそらく数社のヘッジファンドが、玉を抱えて…回している様に感じています。そうでないと説明が付きません。カタルは、良く株価が上がるためには、「仕掛け人」の存在が必要だと述べている現象の一つです。

安川と古河電工の比較

一般的には古河電工のようなケースになります。この2銘柄の動きを比較すると良く分かります。如何に、仕掛け人の存在が必要か…分かる理由の一つの現象です。このグラフは日経平均株価と古河電工と比較してあります。

本来は、大きな相場の後なので…後遺症と言うか調整のダメージが強いのが一般的です。でもおそらく残存するファンドが残っているのでしょう。あるいは大きなファンドなどが持ち回りで、買いの手を入れているのでしょう。世界景気の状態から見ると設備投資ですから、いくらスマート化で必要な産業とは言え…もっと調整幅が広がっても良かったと思っています。

カタルは進化論銘柄で…SUMCOと古河電工をメインに掲げましたが、同時に安川電機も時々同列に扱い…自らも手掛けていました。故に、この3銘柄のそれぞれの動きの違いが良く分かります。でも最近では、負け組の古河電工は買いたい誘惑に駆られる銘柄の一つになっています。

最近、感じているのです。相場が素人化していると…。あまり先読みをして、仕手化に拍車がかかる銘柄を狙うより…もう少し分かりやすい銘柄の方が効率が良いのではないかと思うようになっています。

少し前に…この安川電機を筆頭に、カタルは村田製作やSUMCO、古河電工などを一緒に買いました。あれは1Qの業績発表を控えた時期でした。結局、あの時に手掛けた一般株と言うか…日経平均採用銘柄と言うか…の方が結果は良かったようです。

カタルは弱気相場を前提にし…仕手材料株を中心に手掛けてきましたが、様々な障害が発生したせいもありますが、今の所は、この狙いは空振りに終り、昨年に続き、今年もあまり成果は芳しくありません。まぁ、損をしている訳ではないのですが…やはり基本方針の立て方と言うのは重要です。

リオンの日足推移

でも…カタルの「好み」ではないのです。一応、会員向けには薦めているのです。例えば、2月16日の有料レポートでは地味な銘柄の「リオン」(6823)を1859円の時に推奨しています。でも月曜日の19日の寄り値は1899円でした。カタル自身も、ここで100株だけ…付き合いで買っています。でも株価は、急騰はしていませんが、時間経過で…先日は2500円台を付けていました。本日は下げており2350円ですが…。

O君の推奨位置

このような機関投資家向けと言うか、ファンド向けと言うか…。動きの緩やかな銘柄は、あまり好きになれません。やはり、カタルの好みは一気に上昇するような動きの激しい株が好みになります。言い訳じゃないが…O君は350円から本日は392円です。

S君の推奨位置とフォロー

そうして前回の会員レポートでは、新規銘柄の推奨はしていませんが、S君の打診買い100株を900株買い増し…1000株にして、いよいよ乖離調整が終了したので、ソロソロ出番到来かも知れません。…と述べたS株も、この環境下で新高値ではないですが、戻り高値の更新です。こんな形です。本日は12円高の391円ですから…完全に揉み合いを離脱しています。なかなか良い会員レポートですが…問題は会員の感じ方です。

東邦チタンを1400円台で買って、840円じゃ…呆れかえります。でもカタルはその前に…こう述べています。チタンなら大阪チタンだろうと述べており、カタル自身も、東邦チタンをトントンで売り…大阪チタンに銘柄の入れ替えを実施していました。要するに…情報と言うのは、利用の仕方の問題だと言う事です。

結構、有料会員には、S君のようにアフターをしたり、気を使ってフォローしているつもりです。それに毎日の原稿でもわかりやすく解説しているつもりですが…カタルの成績が褒められたものではなく、あまり説得力があるとは思えません。有言実行で…尚且つ、自身の成績が毎年2倍以上になっているなら、自然にカタルレポートも卒業時期を迎えるのでしょう。でもまだ3流域です。

昨日のレポートでも、ケネディクスに触れました。昨日の535円は、9月11日の532円が一つの壁でもあるからです。出来高は減っており、この戻り高値圏が定着できるか、どうか…のステップアップの重要な関門の一つでもあるから…軽く、原稿のついでに触れました。

でも本当にそう考えています。この株が上がらないようでは、本物経済になりません。土地や株が上がり続けるから…一人あたりのGDPは伸びるのです。賃金の上昇に繋がる前提条件でもあります。

本当に、分かっているのでしょうか? 学者の先生もメディアの有識者も…カタルのような馬鹿でも、毎日レポートを書く努力をすれば…仕方なく勉強もします。

レポ取引のように…今日は続報が二つあります。一つは此方…さらにもう一つがこちです。ロイターの野村の方は、纏まり方はイマイチです。

文章と言うのは難しいものですね。毎日書いていると、上手く説明をしようとすると…ドンドン盛り込みたくなり、原稿の焦点がボケます。カタルもその傾向が強いのです。だから…この野村証券のようなレポートになります。

ブルームバーグの方は…重要な点があります。日経新聞の記者も、先日、社説で不動産融資が過去最高と言う点を捉えて…注意を要すると書いていました。でも、あの解釈が間違いだと言う事が、このブルームバーグの記事を読むと分かります。

とっても大きな違いなのですが…皆さんが理解できるかどうか、もう一度、日経新聞の社説(9月21日かな?)と、このブルームバーグの記事を読み、比べると相違点に気付きます。

何しろ馬鹿カタルが、直ぐに気付いたのです。面倒くさいから種明かし…このFRBの対応に経済の成長を織り込み、流動性を供給するかどうか…が指摘されています。

一方、日経の記者はバブル期の30年も前の不動産融資と比較し…時間概念が欠けていますね。カタルが物凄い大相場がやって来ると思っているのは、この時間です。30年間を年率7%なら、8倍になるのです。仮に1987年の株価26646円ですが…その時点を基点にして、8倍だとすると…この次の高値目標は213168円になります。日経平均株価20万円時代へ突入です。

時間の概念と言うのは…こんなイメージです。僕らは失われた時代では、眠っていたのです。その眠りから覚めるから…壮大な大相場が始まると思っている訳です。今からこんな事を書くと、お前は馬鹿だな。…と思われます。もう既に馬鹿なのですが…。さて与太はこの辺にして、それでは…また明日。



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