アーカイブ:2019年11月

ラッセル

暫く雨模様だった東京も、昨日と本日は寒いけれどいい天気です。何度も同じことを話して恐縮ですが…カタルは新潟の長岡育ちです。昭和38年の豪雪の時は自衛隊が出動して道路を除雪しており、川にその雪を持って行き捨てますが、川も雪で埋まり…二階の窓から出入りする経験をしています。

学校へは雪道を歩くのですが…一人が辛うじて通れる細い道で対面する人が来ると、道を外れ脇に佇み…その人が通ってから自分が進むと言う経験をしています。

でも小学校で「お正月」の唱歌を歌うと、冬はコマを回し、凧を揚げるのです。小さい頃、この歌詞が不思議でなりませんでした。正月にコマを回し、凧上げをする? きっと裏日本側に住んでいた人は、同じ疑問を持ったことでしょう。

隣の浜ちゃんは富山出身です。彼は大和ハウスが大相場を作った時に「空売り」をしたそうです。富山で住宅建造ラッシュを実感できなかったためです。彼が上京した時に都会の建設需要を見て、なるほど…と思ったそうです。

小さな日本ですが、住むところにより気候も変わり、考え方も違うのでしょう。やはり「知識」と言う引き出しがあるか、ないか…は大きな違いです。

カタルは良く金利と株価の話をします。カタルが現役の証券マンの頃、金利は7%だったのです。6.1%国債が売れずに四苦八苦する時代です。その時に銀行預金ではなく、商工中金の利付債や国債、更に郵便局の定額預金を高金利で…交通事故で亡くなった旦那の補償金を持っていたお婆ちゃんに、それらの高額金利商品を薦めました。その時に金利の知識がないとそれを利用できず、お金を増やせません。

僅かな知識があるかどうか…。 1年や2年では大きな違いはありませんが、5年、10年と時間軸を変化させると…大きな違いに気付きます。皆さんは複利終価係数と言うのを知っていますか? 此方のサイトにあります。

試しに…1%で100万円を20年複利で運用すると…20年後は122万円になります。ところが…Jトラストが提供する4.9%で計算すると20年後は260万3千円です。この差額は138.3万円も違います。30年では134.8万円に対し、420万円になり…285.2万円も違うのですよ。人生は100年時代において、預ける先を変えるだけで大きな違いです。

カタルは今、年間倍増を目標にして短期の株式投資を実施しています。会員にはその模様を2週間ごとに成績発表をしています。でも株式投資ですから、「強気相場」と「弱気相場」があり…カタルはご存知のように片肺飛行です。

空売りを考えても…それをせずに、下がることを承知でも…果敢に買い向かいます。だから昨年のような逆金融相場の前半は兎も角、後半はヒッチャカ・メッチャカでした。前半で運用を止めれば…男が上がりました。でも、何と言っても…この性格です。馬鹿は死ぬまで直りません。

200万を400万、800万までは良かったのですが…昨年は辛うじて損を免れただけです。やはり年間、倍増目標と言うのは難しいものです。でも仮にこの目標を達成すると200万円の元手は10年で1億240万円になります。そうなれば…カタルも本当の意味で一人前でしょう。

でも本当は、既に元本を上回る300万円を2年後に引き上げています。400万から800万の過程で1100万と予定をオーバーしたからです。相場が良ければ…いくら、馬鹿カタルでも、なんとかやれます。

でもやはり昨年の逆金融相場の後半のような…今年の逆業績の前半は、やはり駄目ですね。でも…ここに来て日経平均株価は、指数が中心ですが、それでも全般は上がって来ており、徐々に個人好みの個別株も上昇を始めています。本日の日経新聞のスクランブルに、その事が書かれています。

同様の事が米国市場でも、確認出来ました。皆さんは、知らないでしょう。カタル自身も米国株はやったことがなく…英語も読めないし、知識が格落ち人間ですから、色んな実験を出来ません。本当はオプションもやって見たいのです。

話しがそれますから戻しますが、S&P500やNYダウ、ナスダックなどの指数銘柄は、パッシブ運用の資金回帰から…早くに上昇して新高値を更新しました。しかし…小型株を集めたラッセル2000と言う指標は、なかなか中段揉み合いも抜けなかったのです。おかしいなぁ~。何故、この指数は高値にならないのかな?…と言うのが、ここしばらくの疑問でした。

ラッセル2000の推移

でも、まだ高値を更新したわけではありませんが、中段揉みを、ようやく抜け出して1624.5ポイントになって来ました。その様子が此方です。

カタルは米国株の事は知りませんが…カタルの推察はこうです。近年はアクティブ運用が減り、指数に追随する投資信託(ETF)などの運用額が増えています。理由はアクティブ運用の運用平均がパッシブ運用より劣る為です。バフェットは違いますよ。でも所詮、プロと言っても素人と大差はありません。

テレビで偉そうに解説している人、証券会社で高給をもらっているアナリスト、カタルに言わせると、みんな素人です。だって…自分に自信があるなら、会社を辞めて、自分の自己資金で運用をする筈です。その方がずっと稼げるでしょう。

証券マンの頃、良く言われたものです。丸福証券?丸損證券だ、山一証券?イマイチ證券だ、野村証券、ノルマ證券だよ。お前の言って(薦めて)くる逆をやれば…必ず儲かるから、お前お薦めの銘柄を、空売りして置け!

散々、カタルは、顧客に言われ続けてきました。その度に…「今に見ていろ!僕だって」…と心に刻みました。

入社当時、最初のボーナスをもらい、仲間と街を歩いていたら、偶然、社長に遭い、飲みに誘われ…クラブに連れて行ってもらいました。その席でカタルは社長に言ったのです。 これだけ働いてボーナスが、たったの10万円ですか? 当時、新入社員は一律の10万円の支給でした。

その席で、社長はウイスキーのビール割りを飲みながら…カタルの膝を叩きながら…「今に見ていろ、僕だって」だよ。囁くのでした。

ようやく…始めた投資家の道、いばらの道です。

今年は、どんな成績で大納会を迎えるのか分かりませんが、幸い、年末間際に「Jトラスト」が底値から離脱し始めました。先週末でしたかね…。

確か、もう「下げない株を探せ!」と述べました。上がる株を探すのではなく、下げない株を探せ…と述べています。そうして、この頃は、効率的市場仮説の話しを繰り返し、僕らは、「情報の末端」に居ると述べています。この意味を噛みしめて下さい。

本日の日経新聞には「財政出動」である経済対策の話が載っていました。ドイツはGDPがマイナス転換しても財政出動を拒みました。でも日本はプラスですが、更に経済対策を実施します。カタルは、これで…内部留保463兆円が動き出す…と思っています。いよいよ…長かった「流動性の罠」から抜け出せるのでしょう。

偶然にも…こんな話題を発見しました。なにもカタルだけの戯言とは違いますね。世界は広いのです。市場には様々な意見があり、どれが正しいか未来の事は誰にも分かりません。だから自分自身の信じる道を進むのです。

「ラッセル」は、良い響きです。新雪の雪山を歩み、後ろを振り返ると自分の通ってきた道が山に刻まれます。誰も歩まないから、先行きは困難な道でしょうが…それだけに価値が高いのでしょう。

Jトラストの雪道が、山に刻まれる…。



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